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備前・旭川の憂鬱 (アメリカ大統領選挙報道のバイアス 20-08) [日記・雑感]


アメリカの大統領選挙、どうしても世界情勢に大きく影響を与えますので、メディアが注目する事は当然だと思います。

筆者は感じるのですが、あの3億人以上の国民を抱え、優秀な人材が沢山いる、そして世界の覇権国〝アメリカ合衆国〟にドナルド・トランプ大統領以外の人材がいないのかと、そう思いませんか。


民主党には〝雨後の筍〟の如く、多数の候補者がいるにはいます。しかしながら、この期に及んで有力な候補者数人に絞り切れていないのは致命的だと思うのですが...マーケッティング論では、あまり多くの商品が並ぶと客は選択できないので、売り場から離れるそうです。

例えばケッチャプ、A社B社C社の3種類ぐらいだと選択できますが、J社まで10種類もありますと、ただただどれにしようかな?と悩むだけで選択できなくなります。


ご承知の通り、下院は〝ウクライナ疑惑〟トランプ大統領の「権力乱用」と「議会妨害」について弾劾条項2項目をいずれも可決しました。そして上院で01/21、ドナルド・トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐる【弾劾裁判】が開廷しました。

民主党も(日本の野党も全く同じですが)決定的な証拠を握っていないようでして、ジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)の証言が重要だと【弾劾裁判】に召喚するよう要求しました。ジョン・ジョン・ボルトンも召喚されれば証言する用意があると明らかにしました。

召喚には上院100議席の内、過半数の賛成が必要です。2020/01現在、共和党の53議席と民主党の47議席(民主党に参加する2名の独立派を含む)となっています。

そうしますと、共和党の4議席が民主党に寝返れば、ジョン・ジョン・ボルトンも召喚は成立します。

この召喚成立をオールドメディアは〝共和党の4議席〟の支持を得たいと期待し、誰と誰が寝返りそうだから〝召喚は成立しそうだ〟とバイアスのかかった報道〝捕らぬ狸の皮算用〟をしていました。

〝共和党のミット・ロムニー上院議員は、与野党がそれぞれ同数の証人を招致する案に言及。スーザン・コリンズ上院議員はCBSテレビのインタビューで「招致に賛成と結論づける可能性がかなり高い」と語った。〟と今にも召喚が成立しそうな報道です。

具体的な上院議員は、ラマー・アレクサンダー上院議員(テネシー州)、ミット・ロムニー議員(ユタ州)、リサ・マーコウスキー議員(アラスカ州)、スーザン・コリンズ議員(メイン州)の4名です。



たとえジョン・ボルトンの召喚が成立しても、上院の【弾劾裁判】が成立するには、上院の《2/3》以上の賛成が必要である事を、すっかり忘れているような報道です。


先ほど、2020/01/31夕方、ネットサーフィンしていました。すると、以下の報道に接しました。

BBCweb版、2020/01/31夕方 【弾劾裁判】 野党・民主党に打撃 頼みの共和党穏健派が証人召喚に反対

ドナルド・トランプ米大統領の弾劾裁判は30日、焦点となっていた証人の召喚がないまま結審し、大統領が無罪となる可能性が高まった。連邦議会上院で、野党・民主党が頼みにしていた与党・共和党の穏健派議員が、証人召喚に反対すると発表した。

という事で、ジョン・ジョン・ボルトンも召喚が不成立、そして近々ドナルド・トランプ大統領の【弾劾裁判】も不成立となるでしょう。日本でもアメリカでも、欧州でも「メディア」を信ずると、とんでもない方向へ連れて行かれます。



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U3

 ドナルド・トランプ大統領の弾劾裁判に限らず、不正が真実が明らかにされることは殆どないのが現状。アメリカにおいてももうウォーターゲート事件のような大スクープは二度と起きない気がします。
by U3 (2020-02-02 13:53) 

ironbridge

U3さん、コメント有り難うございます。
日本ではリクルート、佐川、ロッキード、といった事件が立件されました。最近は何が問題か?それとも事件が実は大した事件では無かったのか?週刊誌先行で良く判りません。
by ironbridge (2020-02-02 14:54) 

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