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備前・旭川の憂鬱 (新型コロナウイルスを離れて  21-19) [日記・雑感]


すこし新型コロナウイルスを離れて、世の中の動きに脳みそを傾けるのも必要と思います。

【イスタンブール時事】イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは20日、停戦で合意した。停戦は21日午前2時(日本時間同8時)に発効した。10日夜に始まった交戦では、ガザで高層ビルを含む多くの建物が破壊される一方、イスラエル国内でも大きな被害が出た。合意は双方の無条件での攻撃停止をうたうが、イスラエル首相府は「作戦が今後どうなるかは現場での状況次第」と表明しており、合意を順守できるかが当面の焦点となる。


筆者の知る限り、今回の停戦は継続しているように思います。これで何十回目の停戦なんでしょうか!?

ガザ地区の過激派ハマスとイスラエルとのの11日間戦争に関して〝ヘー〟と思わせる投稿を見つけました。そのまま引用します。

ガザ地区の過激派ハマスとの11日間戦争はイスラエル軍の「初のAI戦争」であったと。

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 令和三年(2021)5月29日(土曜日)通巻第6927号

2021/05/10、ロケット弾が、ガザから1,000発(筆者注:1,500発という報道もある)以上打ち込まれ、イスラエル側の市民に犠牲者がでた。イスラエルはただちに「自衛権の行使」として軍事的反撃に出た。ハマス軍司令官やジハードの幹部らが集中して犠牲となり、やおら米国が仲介に乗り出して停戦に到った。

この戦争は「初のAI戦争」だった。基盤はAIによるデータをスパコンが処理したことが大きい、とイスラエル軍が評価していることが分かった(『エルサレム・ポスト』、2020/05/27)。

「戦法の革新はテクノロジーの改良による」と評価され、ハマスやジハード幹部の特定、拠点移動の情報がGPSによりリアルタイムで把握され、イスラエル軍の出撃を効果的なものとした。

暗号名「錬金術」『ゴスペル』「賢明の深さ」という作戦はいかなるものであったかと言えば、イスラエル軍は下記四つの情報を統合して、敵を割り出し攻撃する処理が可能となっていたとする。

すなわち、デジタル処理インテリジェンスが[SIGINT]、ビジュアル処理は「VISINT」、従来の人間による情報収集と評価を「HUMINT」、地理的データ情報が「GEOINT」としてスパコンで瞬間的に処理された。

暗号名『ゴスペル』は、具体的にはテロリスト拠点の割り出し、幹部の特定、そして移動情報のリアルタイムでの伝達、軍へ攻撃目標と、使用する兵器の選別も示唆が可能なAIが機能した。
 
ガザ沿岸部から洞窟陣地へ武器がイランなどから密輸、陸揚げされ、トンネルを運搬される兵站ルートなどは、何年も前から情報が集められていた。トンネルも空爆でイスラエルは破壊した。

とりわけハマス幹部の拠点は学校近くが多く、戦闘時間の短縮のためには30キロ爆弾が使用されたという。ガザ市民の犠牲を回避するために、テロリスト選別が重要だが、これをAIが処理したことになる。

テロリストの移動もリアルタイムに掌握されていたので、日頃からの情報重視がイザ鎌倉で大いに役に立ったことを証明する戦争となった。(引用終了)
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初のAI戦争」と関係があるのか否か判りませんが、今回のガザ地区の過激派ハマスとイスラエルとの11日間戦争中に、メディアがイスラエル軍の発表に完全に騙されたそうです。しんぶん赤旗電子版も引用します。

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しんぶん赤旗電子版 2021/05/17(月) メディア建物も空爆 イスラエル軍 国連総長が批判

【カイロ=秋山豊、ワシントン=島田峰隆】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスと戦闘を続けているイスラエル軍は15日、ガザにある米AP通信やカタールの衛星テレビ局アルジャジーラなどの報道機関が入る建物を空爆し、「ハマスが隠れていた」と述べて正当化しました。

国連のグテレス事務総長は報道官を通じて「深く困惑している」と表明し、「メディアや民間人を無差別に標的とするのは国際法違反だ」と批判しました。

イスラエルメディアなどによると、このビルのオーナーが空爆の前にイスラエル側から警告を受けていて、建物内の人びとは退避していました。パレスチナ人ジャーナリストが負傷しています。

イスラエル軍は破壊した建物について「ハマスがメディアに隠れ、人間の盾として使っていた。ハマスは民間人が多くいる場所に意図的に軍事資産を置く」と述べました。

AP通信のプルイット社長兼最高経営責任者(CEO)は声明で「衝撃を受け、恐怖を感じている」と強調。「きょうの出来事によって、ガザで何が起きているのか、世界は一層知りにくくなるだろう」と批判しました。

アルジャジーラのムスタファ・スアグ会長代行は、「現場の出来事を報道し世界に伝える使命を打ち切る行為だ」と批判。「あからさまな人権侵害であり、国際的には戦争犯罪と考えられる」と指摘しました。(引用終了)
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一時期、イスラエル軍は地上部隊が攻撃に関わると発表しました。メディアもこれを信じ、結果的に騙されて報道してしまいました。この情報でハマスの幹部は地下トンネルに隠れたそうですが、そこをイスラエルは狙ってミサイル攻撃をしたそうです。



ここからは厳しいご批判・ディスリは覚悟です。

イスラエルは基本的にユダヤ人国家です。ユダヤ人の2000年以上の歴史と、第一次世界大戦の戦後処理が今の状況を作りました。その辺は当blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2019-04-28 でもuploadしました。

パレスチナとイスラエルの争いは、軍事的にはいつもイスラエルが勝者で、パレスティナ側が敗者です。国連や世界は〝イスラエル怪しからん!〟と非難します。国連の人権委員会は、イスラエルを戦争犯罪で訴追する準備をすると言っています。

これの〝繰り返し〟です。当事者からは叱られるでしょうがTVアニメの〝トムとジェリー〟です。

でも、よーく考えてください。ノーベル賞受賞者の40%はユダヤ系の方々だそうです。とにかく彼らは頭脳明晰なんです。そして、さらに悪いことに彼らは〝お金持ち〟なんです。世界の金融市場を支配しています。

残念ながらパレスチナの方々はロシア・イラン、最近ではチャイナの支援もあるのでしょうが、イスラエルの「パワー」とは較べものになりません。今回は最初に、パレスチナ側から1,500発のロケット弾がイスラエルに飽和攻撃したと言われています。しかし、ほとんどが撃墜されています。勿論すり抜けたロケット弾がイスラエルの女性1名に的中したそうですが。

パレスチナの方々には真に申し訳ありませんが、イスラエルとガチで喧嘩しても勝ち目はありません。ヨルダン川西岸も徐々に徐々にイスラエルに侵略されています。今回のような争いを仕掛けても勝利できるシナリオが描けない以上は、貴重な命が失われるだけですから、今後は争いを仕掛けることは控えた方が安全です。

では対策はあるのでしょうか!?ほとんど無いと思います。それでも一つ、針の穴を通すような案があります。それは、パレスチナの方々の崇高な理想、民族自決・独立国家を維持するという願いを一旦伏せて、「中立」を宣言し、国連に「信託統治」をお願いし、当面の命と国土の維持を保証してもらう事でしょう。

これはパレスチナ内部のハマスやその他の武装勢力も、イスラエルは勿論、アメリカも反対するでしょうが、拒否権が邪魔ですが、それでも国連の場で交渉するしかありません。残念ながらそれ以外、思いつきません。



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