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備前・旭川の憂鬱 (緊急事態宣言はどうなったら解除するのか? 21-29) [日記・雑感]


どうもいけません。新型コロナウイルスによる感染症に対して、世の中はメディアの煽りもあり〝不満・不安〟が毎日大きく喧伝されています。

その一例〝緊急事態宣言はどうなったら解除するのか、政府は目標を示して説明しないと効果はないと思う。77歳の男性〟という発言を耳にしました。

菅政権が【悪者】にされています。まあ時の政権は常に〝叩かれる〟のも仕事の一つと思います。それでも出来るだけ、素人でも見つけられる範囲の、客観的と思われるデーターで「現実」を眺めてみましょう。

それでは菅総理が言われている〝国民の命を守る〟は守られているのでしょうか?資料は「日経チャートで見る世界の感染状況」よりの抜粋です。

正規化死者数 768.jpg


2021/08/02現在、全世界では死者数は100万人当たり〝543人〟出羽守がお好きなドイツは〝1094人〟そして日本は〝120人〟と残念ながら圧倒的に少ないです。

致死率、感染者数も日本は少ないです。メディアや一部国民の〝ゼロ・リスク〟追及が事実を見えなくしいています。

Aug02 768.jpg


勿論、完璧ではありません。しかし他国と比較してください。医療関係者のご努力が多ですが、相対的に抜群のパフォーマンスです。一応、国民の命は守られている、といっても良いのではないでしょうか。守られなかった方々やそのご家族からすれば〝国民の命は守られなかった〟ことになります。これは否定できません。


〝パンデミック〟の歴史を見てみましょう。77歳の男性の方への回答があるかも知れません。数値は正規化しないと比較できません。下表の人口で致死率として正規化して見ました。分母の人口はパンデミック直前と思われる数値を使用しました。

Pandemic - 512.jpg


世界人口推移.jpg

感染の範囲がパンデミックなのか、それともエピデミックなのかで、分母の人口が大きく変わります。それゆえ1855年のペストは除外しました。他にも不適正な割り算があるかも知れませんが、大凡の感触を見る方を優先しました。

昔は医療体制が無い、呪術が唯一の救いの時でも、パンデミックは〝終息〟しています。死亡率は大凡人口の〝0.5 -10%〟となります。それにしても歴史の教科書にもありますが、中世のペスト:黒死病は世界の人口を半減させる強烈な感染症だったのですね。

世界ではJohns Hopkins Coronavirus Resource Centerによりますと 2021/08/04現在、人口は7,659m人、死亡者数は4,245,542人です。新型コロナウイルスによる現在までの死亡率は〝0.055%〟となります。

2021/08/03現在、日本の人口は125.36m人、死亡者数は15,219人です。新型コロナウイルスによる現在までの死亡率は〝0.012%〟となります。現在パンデミックは終息していませんので、今後この数値は増加します。

この数値からも日本はかなり新型コロナウイルスを上手く対応していると思います。メディアの論調と大きく異なることがわかります。


では新型コロナウイルスは、いつ終息するのでしょうか。この疑問に応えるデーターとして、高田礼人さん(北海道大学)が2015年夕学五十講〝ウイルスはどうやって生き残っているのか〟で示した「ヒトのインフルエンザのパンデミック」がありました。

人インフル_パンデミック - 768.jpg


有名なスペイン風邪は4年ぐらい継続しています。最近の香港風邪や新型インフルは、今日現在終息していません。このデーターから分かることは、今回の新型コロナウイルスも終息しないのではないかと思います。

今後数年に渡り〝波〟を繰り返すのでしょう。その内、ワクチンが行き渡り、特効薬が開発されても〝波〟は年周期で繰り返しますが、その波の大きさは小さくなることは考えられます。

確かに〝政府は緊急事態宣言をどうなったら解除するのか目標を示して説明しない〟のですが、医療関係者も政治も、誰も「説明できない」と思います。

政府は医師会系の協力を得て〝自宅療養〟に切り替えようとしていますが〝季節性インフル〟相当に移行させて行くのだと思います。



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