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備前・旭川の憂鬱 (28年前のドイツ・ライン下り 18-45) [日記・雑感]


ここしばらく「アルバム」の整理をしています。スキャナー読み込みでPC登録です。大変面倒です。それでも7-8冊廃棄できました。スッキリです。その中で鉄道・電車に関するものを up-load しています。どうやら今回で終了です。

最後の up は28年前、1990年のドイツです。デュッセルドルフとケルンでの仕事が終わり、フランクフルト経由成田の便に搭乗するため、ケルンよりフランクフルト空港駅まで「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」(Lufthansa Airport Express)を利用しました。

この列車は電車(4両)で運行されていましてドイツでは珍しいのです。都市近郊の通勤電車以外は、すべて機関車牽引(動力集中方式)です。日本の常識?では貨物以外は動力分散方式が主流ですから、ドイツの電車特急は不思議な気がします。ICEでも一見電車の先頭に見えても、先頭車と最後端車は電気機関車です。

この辺りのライン川は右岸も左岸も鉄道が敷かれていまして、左岸が主要幹線です。対岸の右岸のローカル列車は数両の客車を一両の電気機関車が〝押し引き〟で運行しています。まさにペンデルツーク (Pendelzug) 振り子列車でして、最後部の客車に運転席があります。反対方向へは機関車が後押ししまして、先頭の客車の運転席で運転します。最初見たときは〝不安定〟に見えました。


さて本論に戻りましょう。この写真はケルン中央駅に入線している「ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス」です。昔の近鉄のアーバンライナーと同じ顔立ちですが、黄色ですから〝アヒル口〟に見えました。この列車は名前通りルフトハンザ航空が運行しています。乗車は電車の切符ではなく、航空機のチケットで「搭乗」します。

サービスは航空便と同等のサービスが提供され、機内食も提供されます。国内線が飛んでいない主要都市間を航空機に代わって運行させているようです。


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フランクフルト空港駅で下車、ホテルにチェックイン。お上りさんよろしく、フランクフルト空港駅からフランクフルト中央駅までローカル電車に乗りました。


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乗車と同時に〝自分自身〟が車内の「検札機」でチェックしなければなりません。これを忘れると高額の罰金が待っています。少し見難にくいですがチェックした〝証〟の印刷が確認できます。


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これが欧州の標準的ターミナル駅、フランクフルト中央駅の正面です。ドーム型でして、初めて見たときは感動しました。日本は東京駅でも通過駅型ですね。


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少し離れた場所からのフランクフルト中央駅です。駅前を堂々と「トラム」が走っています。これも欧州の常識ですかね。


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ここで少し電車を離れ、フランクフルトの街の中です。2018年現在フランクフルトは欧州中央銀行や移民で、ゲルマン民族のドイツ人比率は60%まで低下しています。

お上りさん定番の「レーマー」です。如何にもドイツらしい建築です。ゴシック様式で木組みの切妻型の建物でして、旧市庁舎です。後期ルネサンス様式だそうです。


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ドイツの詩人・小説家・劇作家「ゲーテ」はここフランクフルトで生まれたそうです。フランクフルトは〝Frankfurt am Main:FFM〟が正式名称です。マイン川 (ライン川の支流) の畔のフランクフルトという意味だそうです。フランクフルトと称する町は他にもドイツ国内にあります。


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<古本屋>
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この辺をプラプラ歩いているとマイン河畔に出ました。そこでこの〝蒸気機関車〟の静態保存に出くわしました。機番を確かめることを忘れました。


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最後にマイン川眺望です。


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備前・旭川の憂鬱 (28年前のドイツの電車 18-44) [日記・雑感]


写真を整理していますと、結構〝電車〟を撮っています。出張の途中ですが、海外出張の場合は途中半日ぐらいポッカリ予定が開いてしまう事があります。

この時間を有効に使えば〝観光ではないぞ!?〟という誹謗中傷を怖れなければ、この程度のご利益はあります。

ここでは28年前の1990年8月のドイツ、ライン川沿いの〝デュッセルドルフ Düsseldorf〟と〝ケルンKöln 〟での主にドイツ国鉄 D B:Deutsche Bahn をup します。欧州は伝統的に電車ではなく、電気機関車が引っ張っています。本当に欲しい機関車は西ドイツ〝103型〟でした。写真には撮れませんでした。この辺りは専門家がいらっしゃいますので、筆者は単純に見て楽しみます。



先ずはデュッセルドルフ中央駅です。デュッセルドルフからケルンへ行くときのホームです。


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行先表示板です。もちろん今は液晶か電光表示でしょう。


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これは焦点が定まらず、そして反射のある見難い写真で申し訳ありません。これが〝列車の停止位置表示板〟です。左端に機関車、その後ろに客車が表示されています。停車位置がランダムでして、車両は色で〝等級〟を、国際列車は車両ごとに〝行先〟を表示しています。間違えて乗車すると恐ろしい事になります。


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これはデュッセルドルフ市内のトラムです。


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ここからはケルンです。多分定番の撮影スポットと思います。ライン川を渡る〝大鉄橋〟と駅の間です。直近に〝ケルンの大聖堂〟です。余りに大きすぎてコンパクトカメラではワンショットでは全貌を写せませんでした。


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最後に〝ライン川〟河畔にあるルフトハンザ航空の本社ビルです。なぜかケルンに有るようです。


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備前・旭川の憂鬱 (23年前のスウェーデンの電車 18-43) [日記・雑感]


前回に続き、写真整理中に見つけた大昔のスウェーデン国鉄(SJ AB) を up します。

ストックホルム中央駅は高級ホテルのロビーと同じです。床は大理石だった記憶があります。日本駅とはコンセプトが違いすぎます。

ストックホルム中央駅での〝電気機関車〟です。


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当時ご自慢の振り子電車〝X2000〟です。X2000のカードと電車の中に備え付けのビニル袋です(追加)。


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ここの所の旅程は当blog〝http://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2014-05-18〟を参照ください。



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備前・旭川の憂鬱 (23年前のノルウェーの電車 18-42) [日記・雑感]


写真のアルバムは重いし、かさ張るし、ろくなことはありません。筆者が死んだ後、多分家族が困るだろうと思い、暇に任せてこれはと思う写真はスキャナーでPC登録しています。

その中に1995年秋、ノルウェーに出張した時の写真が出てきました。何分23年前のカビの生えた写真ですが、なかなか味が有ります。

その時の状況は、当blog 海外出張1995年<北欧>(その2)〝http://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2014-05-17〟を参照ください。


先ずはノルウェー国鉄 NSB オスロ中央駅の全貌と併設されている新駅(左側)です。


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確かNSB新駅の中に展示されている汽車ポッポ、英国 Leeds 社製です。


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次の朝、オスロのフォルネブ空港へ行くために、Skien(シーン)駅に到着した時の駅の状況です。電気機関車の列車に乗りました。下の写真はローカル電車だったと記憶しています。


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Skien(シーン)駅の一部です。


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今はもっと近代的な電車が走っていると思います。



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備前・旭川の憂鬱 (ミーハーの「下灘駅」18-41) [日記・雑感]


四国カルストからの帰路、高速道路と瀬戸大橋では趣向が不足していますので、ミーハーで予讃線の「下灘駅」に立ち寄ることにしました。

帰宅後 up 前に「下灘駅」をググってみました。〝あるは_あるは〟でして今更とは思いましたが、クラウド?の無駄遣いとは知りながら up することにしました。


先ずは「場所」です。坂本龍馬が脱藩した道(http://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2018-05-15 の最後から2枚目を参照ください) の、四国側の終点「長浜」から東方向へ松山への378号線沿いにあります。

地図をご覧になるとお判りと思いますが、瀬戸内海方向へ、少し西に傾斜して180度開いています。「伊予灘」と呼んでいます。


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瀬戸内海は〝多島海〟と言われていますが、「伊予灘」のように島の無い海域もあります。少し西に向かって開いていますので「夕日」が美しいのでしょう。当日は夕方までには帰宅したかったので、午後3時前には「下灘駅」を離れました。


先ずは「下灘駅」をご覧ください。当日は〝ベタ凪〟でして〝春の海ひねもすのたりのたりかな〟よりも、さらにフラットでした。


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偶々ですが〝にゃんよくん〟多分「南予」をイメージしたゆるきゃらが描かれた車両が入って来ました。ミーハー人口を数えますと20人ぐらいいらっしゃいました。もちろん我々老夫婦も入っています。


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この写真のように妙齢の女性もいらっしゃいました。


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〝にゃんよくん〟の通り過ぎた後は従来の静けさです。


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一日数10人の乗客ですが「トイレ」が今様に改造されていまして、とっても綺麗でした。



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備前・旭川の憂鬱 (「四国カルスト」18-40) [日記・雑感]


日本の〝三大カルスト〟は、

❖ 秋吉台 (あきよしだい・山口県) 54km2、総面積93km2、標高180〜420m
❖ 平尾台 (ひらおだい・福岡県北東部) 台上面積約12km2、標高370~710m
そして
❖ 四国カルスト (しこくカルスト愛媛県・高知県) 標高 約1,400m、東西に約25km

だそうです。先日この「四国カルスト」へ行って来ました。まあ兎に角〝標高〟が高いのです。それゆえドライブの基地としました高知県・梼原町、標高 500m からでも1,000mも登らなければなりません。

四国の山は本当に〝険しい〟です。名古屋在住時、飛騨川水系へも度々行きましたが、同じぐらいの感覚です。


「四国カルスト」の観光地図は


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今回は高知県側を登り、尾根伝いに〝東〟から愛媛県側に〝西〟へドライブしました。この経路:ルートは〝高所恐怖症の方〟と〝運転の未熟者・下手な方〟はお勧めできません。少し足がすくむ箇所があります。

先ずカルストへ通じる登山道の標高 1,200m からの遠望です。


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登山道を登り切った所が〝天狗高原〟です。さっそくカルスト固有の地形がみられます。標高が1,400m と高いので空の〝青さ〟が格別です。ここからは「四国カルスト公園縦断線」を、尾根伝いに 25km ドライブとなります。


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そしてこのような左側は〝絶壁〟で足のすくむ一車線道路です。ここは記念に〝停車〟して撮影しました。


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続いて〝五段高原〟です。この辺りは牛の放牧もやっています。ストレス・フリーの牛でしょうか!?

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この尾根は、平均10m/s の風が吹いています。当日は少しは穏やかでしたが、ドアーの開閉には注意が必要でした。そして〝姫鶴平(めずるだいら)〟です。


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ここからは〝下り〟となります。


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そして最後の〝大野ヶ原〟です。雄大な稜線が素晴らしい。


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今回のドライブで初めてカーナビの〝標高〇〇m〟が役立ちました。



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備前・旭川の憂鬱 (「土佐・梼原(ゆすはら)」18-39) [日記・雑感]


高知県・梼原(ゆすはら)は土佐と伊予の土佐側の国境の街です。

四国山地は想像以上に険しく、山間の町へのアクセスはあまり良好とはいえません。その昔、土佐日記の著者「紀貫之」も、京から土佐へ赴任する際の経路は阿波・徳島から太平洋の海岸線沿いの船旅でした。

当地・岡山から梼原へは有効直線距離では、せいぜい 200km でしょうが、高速道路を降りてからが大変です。つづら折りの連続です。

梼原(ゆすはら)は以前より是非とも訪ねてみたいと思っていた場所でした。日本最後の清流といわれる「四万十川」の源流近くでもあります。また、あの「隈研吾さん」がバブル崩壊後、ここ梼原で木造を勉強されたと聞いています。現在、彼が設計した「木造建築」が複数あります。どんなに文献やYouTubeで見ても、やはり〝百聞は一見に如かず〟ということで、思い切ってリアル見学に出向きました。


先ずは「雲の上のホテル」です。梼原町内から高知市方向へ少し離れた場所に立地しています。多分ホテル全体をプロデュースされたのでしょうが、圧巻は〝ホテルと温泉〟を繋ぐ渡り廊下にあります。渡り廊下の外観です。神社仏閣の建築様式で設計されています。


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渡り廊下を真下から眺めました。寄木造りの緻密さが伝わってきます。


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この渡り廊下の内部です。天井を見ますと〝木造建築とはこんなものだよ〟と問いかけています。突き当りは温泉施設へ降りるエレベーターとなっています。


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ホテルの食堂です。天井には竹細工と思いますが、大きなオブジェが飾ってあります。


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次に、梼原町総合庁舎です。外板も総て「木」です。当日休日でして内部の見学はできませんでした。


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庁舎の駐車場の〝車止め〟も木製でした。


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続いて「まちの駅「ゆすはら」」です。外観と内部の天井です。内部は西洋の教会建築にもありそうな構造です。


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続いて、「町立図書館」です。入り口のある妻側の正面と側面です。


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最後に隈研吾さんの設計ではありませんが、昔々からある「芝居小屋」で、もちろん木造です。四国は琴平歌舞伎でも有名ですが、あちこちに残っています。


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これは当地・梼原は行って初めて知りました。あの坂本龍馬脱藩の道:維新の道の経路に当たっています。高知を出発し、土佐と伊予の国境である「梼原」を経由して、伊予の瀬戸内海側、長浜まで逃げ延びたという「道」です。


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梼原は勿論初めて訪問しました。仕事で海外も出張して何となく〝世界を旅した〟と思っていましたが、オットドッコイ足元にも素晴らしい場所があるんだな、と感じました。通り一遍に是非一度どうぞ!と軽々しくは申し上げられません。覚悟を持って是非どうぞ!



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備前・旭川の憂鬱 (「不祥事のすすめ」18-38) [日記・雑感]


ここ数年の現象ではないと思いますが、エスタブリッシュメント・権力を持った側の人達の「不祥事」が取りざたされています。

もっとも〝濡れ衣〟もあれば〝恨み・妬み・嫉み・僻み〟もあります。法的に証明されない「不祥事」が政治運動に使用される事もあります。

この辺りを私を含む国民はold media:MSM を鵜呑みにせず、ましてやお昼のワイドショーに惑わされないようにしなければなりません。でもこれはとっても難しい事です。どうしてもその時の感情や声の大きい人に傾斜してしまいます。


さて〝「不祥事」のすすめ〟です。

世の中、平和で争いこともなく、平々凡々と過ぎて行くとことは、とっても良いことのように思います。しかし、人間さんと同じく、世の中は「ストレス」や「不祥事」がある方が面白いこともあります。以下「不祥事」で判ったことをダラダラと羅列したいと思います。


<モリカケ>
筆者はあえてモリカケ問題とか事件と呼びません。

前者は人間社会どこにでもある「現実」です。〝虎の威を借りる〟あるいは〝有名人と仲良し写真〟を見せびらかして、自分自身を〝俺も偉いんだぞォ〟と喜んでいる人達がいらっしゃいますが、この方も典型的な方です。

それを官僚が「忖度」したと野党・ジャーナリズムは言っていますが、「忖度」のない世の中を教えて下さい。世の中は忖度で成り立っています。「一を知って十を知る」という〝ことわざ〟がありますね。

総理夫人の天真爛漫さがさらに拍車をかけました。1年以上もかけても「請託」や「汚職」が見つからないのですから...土地の価格の不透明さと野党は煽っていますが、隣の土地はどうだったのでしょうか!?


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後者は既存の仕組みを変える事は如何に大変か、を如実に示したものです。〝岩盤規制をドリルでこじ開ける〟ことはこのようになる典型です。そしてそれを面白おかしく報道したり、都合の悪い部分は「報道しない自由」を如何なく発揮しました。

岡山県選出の議員は与野党を問わず獣医学部新設に積極的な発言をしています。現在〝だんまり〟です。香川県の玉木さんに至っては、親戚縁者に獣医関係者がいて政治献金も、もらっているとか。官僚にもビーチ前川のような与太者が文科省にいたことを知りました。「不祥事」は思想の左右、地位の上下を問わず〝目からうろこ〟を教えてくれます。

結局両者とも野党・ジャーナリズムは「倒閣運動」に使いました。なぜ倒閣かといえば「憲法改正」が現実になりそうだからです。



<財務省文書改竄>
決済された文書が改竄されたことはさすがにビックリしました。

議事録なり文書を作成したり、それを決済した方はお判りでしょうが、文書は

[作成] ⇒ [査閲] ⇒ [承認] の三段階

を踏みます。もちろん [承認] された文書なり議事録が「正式文書」です。文書の重要性によっては、縦の決済ルートだけでなく、複数の組織の [査閲] ⇒ [承認] が必要なこともあります。

例えば取引の議事録や契約書ですと、「5W1H」が明記され page by page で関係者の代表のサインをします。速記録やメモではあくまでも担当者の備忘録として記載しますので、聞き違いも思い違いもあります。このレベルの文書の公開を求めることは、例え官庁の文書でも如何なものか、と思います。

今回のような改竄は〝よくやったな〟と思います。余程余裕を持って、関係文書全体量を把握し、内容を理解しないと、矛盾なく改竄をすることは難しいのではと思います。

この件は財務省が〝完全アウト〟ですね。

◆追記:前理財局長は不起訴になりました。理由は「文書の〝主旨〟は改竄されていない」でした。


<相撲協会の暴力事件>
昔から繰り返されてきた問題です。〝モンゴル人互助会〟があったとは知りませんでした。

「星」を遣り取りする八百長相撲はあるようですが...「タニマチ」が幅を利かす大相撲はやはり密室と言わざるを得ません。普通のプロ・スポーツのファン・サポーターとは明らかに異なります。

相撲は「神事」であるとか、「興行・見世物」に過ぎない、いや神聖な「スポーツ」だ、といった議論もありますが、曲がりなりにも「公益社団法人」なんですから「公益」に徹して頂かないとダメです。

そのたスポーツ界の不祥事も多数報道されています。レスリング、バドミントン、等々。スポーツはクリーンでフェアーなものとは程遠いですね。


<ノーベル平和賞選考委員会のセクハラ>
これは〝意外〟という他はありません。元々ノーベル賞は「平和賞」が原点でしょう。ノーベルがダイナマイトで人が殺されるのが耐えられない!と平和賞を創設したと聞いています。

もっとも最近のノーベル平和賞選定は「マララさん」以外は眉をひそめたくなります。


<衆議院議員〝杉田水脈さん〟の科研費妥当性議論>
山口二郎教授が6億弱の科研費をもらっているのは事実。日本政治学会の理事長経験者が億単位の科研費をもらっている。因みにiPSは2.8億円だそうです。この件は今まで顕在化していませんでしたので、今後の展開が楽しみ?です。


<TOKIO 山口事件>
これは如何にNHKがいい加減な番組制作をやって来たか、を如実に示したものです。もちろん山口本人が悪いのでしょうが、周り特にNHKの管理体制が〝なっとらん!〟と思います。〝あなたのNHK〟とか〝公共放送〟なんて真っ赤なウソでした。


追加<大手素材メーカーの品質データー改竄、検査員の不在で完成車の出荷>
日本の〝高品質を棄損〟し信頼を失墜したと報じられました。少々違和感がありました。なぜならばこの数十年間メーカーは「ISO9001規格」等の品質管理手順によって仕事を進めて来たと思っていました。

その中に品質の数値に異常のあった場合は、客先に「特栽:concession」をお願いするという仕事の仕組みがあります。これを行使しなかったのが不思議でした。

それにしても数回の改竄ではなく、数十年も放置されていたことです。それにも拘わらず「現実」には品質不具合は発生していません。完成車も大丈夫でして、その後の〝車検〟も難無く通過しているはずです。これっておかしいと思いませんか!?

この原因は「品質設計」や「契約書」に問題があると思われます。「特栽:concession」が重なった場合、メーカーも客先も、コストを考えた品質を協議すべきです。そして過剰品質であれば「品質設計」や「契約書」を改定すべきでした。

ところがこれができない事情が双方にあるのです。客先はもしも「品質設計」や「契約書」を変更して、本当に大丈夫か?不具合が多発したらどうしよう、と担当者も管理者も考えます。すると現状でいこうや!?となるのです。たぶんこれが主原因と思います。

メーカー側は信用・メンツがありますので、何とか当初の「品質設計」や「契約書」を順守したい。ましてや偉い人にお願いして客先に行って(言って)欲しい、は自分の処遇の関係もあり切り出さなかったのではと推測します。

それよりももっと怖い事例が「新幹線」の台車不具合です。これは「やってはいけないこと」をやってしまった事です。これはいくら非難されても言い訳はありません。日本の製造管理技術が大きく毀損しました。



よくもこれだけ「不祥事」があるなぁ!と感心しますが、「不祥事」がないと、白日の下に晒されない事も「現実」です。もう一度言いますが「現実」です。



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備前・旭川の憂鬱 (「働き方改革法案」18-37) [日記・雑感]


<働き方改革法案=残業規制、大企業は来春から-70年ぶり抜本改革>が4月6日閣議決定されました。安倍政権は如何なくリベラル色を強めています。

このような法案を提出しないから、野党は国民から見向きもされないのです。スキャンダルでは現政権は倒せません。


詳細をご覧になりたい方は下記を参照ください。厚労省HPよりサイトに入れます。

<働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案の概要>
www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/dl/196-31.pdf
「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。


概略のコンパクトにまとめた表は、時事通信の資料が適当と思います。


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この〝働き方改革〟ですが、団塊の世代の筆者には語る資格が無いのかも知れません。なぜならば<働き方改革法案>が変えようとしている内容の「真逆」をやって来たからです。筆者の思った事を無責任にも述べたいと思います。


1. 残業時間
製造業とそれ以外の職種では考え方が違うのではないかと思います。偶々筆者は製造業しか経験していませんので、あくまでも製造業の感覚です。

現業部門はシフト制をやっていますが、生産量の増加により残業は発生します。これに対して上限を設けるのは現在でも労働基準法36条に基づく労使協定、いわゆる「36協定」があり原則これに準拠していることになっていますので、これを強化することで、まあ納得です。

労務費・人件費〝のみ〟で考えると、計算すれば直ぐ判りますが、残業代は30%割り増し賃金ですから〝120-130時間〟までの残業であれば増員をする必要はありません。それ以上は増員が必要となります。フリンジの発生費用を考えるともう少し多めの残業時間が増員か否かの分岐点となるでしょう。

今後は設備の改善による効率的な生産がより強調されると思います。それこそ「IoT」や「A i」の適用となると思います。されに増産が必要ですと新工場の建設となりますが、今まで通り、国内立地か否かが問われます。

スタッフ部門は異なるアプローチが必要です。判り易い例では「研究職」や「企画職」です。彼ら・彼女らには残業時間制限はチョットどうかな!?と思います。一律に上限を設ける設け方に工夫が必要でしょう。もう少し頑張れば、と思っても〝時間が来ました、さあ帰宅しましょう!〟は困ります。仕事がのこぎり状・鋸歯状になり、逆に効率・パフォーマンスが悪くなります。


2. 有給休暇の義務化
現在の日本の「祝日」は諸外国に比べて多いと思います。「海の日」や「山の日」等、は明らかに有給休暇が取れない日本人を強制的に休ませるための「休日」だと思います。
それでも「有給休暇」が取れないのは、日本人の内なる恐怖心、すなわち会社を休めば首になるのでは、あるいは別の人にとって替わられるのではと思っていないか!?です。これも矛盾でして、別の人にとって替えられないと当人は〝長期休暇〟は取れません。

筆者の現役時代に「有給休暇」を取る理由に〝慶弔休暇〟を申し出るものがいました。ただし親戚の方がやたらと多いのです。確かこの前、おばさんが亡くなったはず、また別のおじさんが亡くなったのか!?と。これも悪しき日本の企業文化です。

日本企業の海外事務所には現地人を採用しています。彼らは当該国の制度で「2週間のボランティア活動休暇」がありました。筆者が海外出張中に現地の日本人社員より言われました。〝彼は来週からボランティア活動休暇だから、そのつもりでお願いします〟と。

スタッフ部門の残業ですが、一つのプロジェクト、あるいは一仕事の切りがついた時点で「残業休暇」を取る方が余程優れていると思います。

多分日本国でも思い切ってやれば可能ではないかと思います。日本国の企業文化では決断できないのですから、社会主義国的に政府が旗振りして、強権的に日本国内の企業文化を変えていく必要があると思います。企業文化は日本人が造って来たのですから、日本人自身も変わらなければなりません。その後押しを政府がやるのですかね!?筆者は社会主義的で好きではありません。


3. 勤務時間インターバル
これは前述の「残業」と「有給休暇」の〝裏返し〟です。一日は24時間。一月は720時間しかりません。残業が多くなれば勤務と勤務の間の時間が短くなります。当たり前です。


4. 割増賃金率の猶予措置廃止
中小企業も沢山ありまして、この制度に耐えられる企業と、全くダメの二通りあるのでは、と思います。ダメな企業が現在の人手不足と相まって〝倒産〟すると思います。そうでなければ〝裏〟で外国人労働者を安価で雇用するような抜け穴を探すでしょう。これはこれで別の負の側面が顕在化すると思います。


5. 産業医の機能強化
当地、岡山県には倉敷紡績という優良企業があります。昔々創始者は所謂〝女工さん〟の健康維持目的で工場内に診療所を設けていました。日本の企業は昔から「人材」を大切にして来たのですが、会社は「株主のモノ」と定義されてから人材が、単に「材=モノ」になったのではと思います。
またIT産業のような新たな業種では、新たな労働疾患も考えられます。〝機能強化〟は必要でしょう。


6. 同一労働・同一賃金
これはコンセプトとしては当然と思いますが、バブル崩壊後、労務費・人件費の「変動費化」が急速に進展したのが主原因と思います。従来はほとんどが正社員でして、「固定費」でしたから賃金差は顕在化しませんでした。

現在は派遣労働者・契約社員の比率が2017年で37.3%だそうです。(JSA:日本人材派遣協会資料より)

これも日本の雇用形態を根本から変革の必要があります。つまり「退職金制度」です。退職金が〝報奨金〟なのか、それとも〝賃金後払い〟かを問い直す必要があります。終身雇用=正社員と退職金は直結しています。筆者は現時点でアイディアを持ち合わせていません。


7. 高度プロフェッショナル制度・裁量労働制
これは先ほど述べました「スタッフ部門」に相当します。厚労省のデーターが杜撰と野党から攻められましたが、大体「スタッフ部門」の労働時間は測定できません。データーは曖昧でして評価できません。だからこのような制度が必要と思います。

というより、このセクターの労働条件は「自己責任」です。



現役時代の傑作ですが、残業や休日出勤に関して〝家に帰ってもやる事が無い、暇でしょうがない。だから会社で仕事をするのだ!〟と言った人がいました。これでは折角、安倍総理殿が<働き方改革>で旗振りをやっても空しい限りです。


この問題はとかく「欧州」と比較した議論がされます。「良いとこ取り」が多いので要注意です。社会の基盤が異なります。それこそ消費税を25%に上げる議論が飛び出しますし、若年の失業率が20%になります。



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備前・旭川の憂鬱 (「こいのぼり」18-36) [日記・雑感]


風薫る5月、5月5日は「端午の節句」です。男の子の節句です、というと〝political correctness〟違反と批判される世の中になりました。住み難い世の中です。

この日は別名「菖蒲の節句」とも言い、もともとは厄除け・魔除けが行われる日だったようです。現在のように男の子の節句になったのは「菖蒲」の音が「勝負」や「尚武」に通じるからだそうです。


ご近所の小児科に、伝統的で正統性のある「こいのぼり」が揚がっています。そらを泳いでいるこいのぼりの家族、そのアイディアをふくめ大変素晴らしいと思います。


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旭川(あさひがわ)の河川敷には、目的や趣旨が良く判らないこいのぼりが立て掛けられています。傍らで筆者のような老人がゲートボールに耽っています。バックは新幹線と市道の橋梁が並行です。


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岡山・後楽園正門への取り付け道路?、この周辺は「昭和」の時代が色濃く残っています。この道の両側にも、こいのぼりが添えられています。


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