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備前・旭川の憂鬱 (シェイクスピア 『ヴェニスの商人』 19-46) [日記・雑感]


今さらの感は拭えないのですが、〝何故にユダヤ人は嫌われるのか?〟最近、新たにポーランドでユダヤ人のホロコーストが発見されたと報道もありました。

筆者が最初にユダヤ人を意識したのは、中学校の時と記憶していますが、 シェイクスピア『ヴェニスの商人』です。当時は〝一休さんのトンチ問答〟ぐらいにしか考えていませんでした。戯曲では、

〝「ちょっと待て、ユダヤ人。」ポーシャは言った。「まだ申し渡すことがある。この証文はお前に一滴の血も与えてはいないぞ。証文にはこう書いてある。『肉1ポンド』と。もし肉を1ポンド切り取るときに、キリスト教徒の血を一滴でも流したなら、お前の土地や財産は法律によってヴェニスの国家によって没収されることになるぞ。」〟

となっています。

多分本屋や図書館に行けば、〝何故にユダヤ人は嫌われるのか?〟そのままの題名の本がたくさんあると思います。真面目に勉強する意思はありませんが、Wikipedia に頼らないように改めて〝浅く〟調べてみました。


カール・カウツキー著 (共産主義者にして政治にも深くかかわった), 栗原 佑 (翻訳) 『キリスト教の起源―歴史的研究』には、イエスとは何者だったのか?と問い、

〝彼の事跡を追うことは難しい。「福音書」といった内部資料は客観的に事跡を記述しているとは思われないし、なによりも同時期の資料を紐解いてみても「イエス」という存在を見つけることはできない。おそらく彼は同時代に多数出没した預言者(筆者注:予言者ではない) 「キリスト(メシア、救世主)」のひとりであったのだろう。そして闘争に敗れ処刑場で散ったのであった。しかし彼が他の「キリスト」と違ったのは後世に名を残し現在も世界を動かすほど権力を握っていることである。〟

とあります。ここで〝闘争に敗れ処刑場で散った〟という件に注目したいと思います。


井沢元彦著 『逆説の日本史19 幕末年代史編Ⅱ』 第2章1859年編 p190-p191 より抜粋します。

〝ピラトは、それ以上言っても無駄なばかりか、かえって騒動が起こりそうなのを見て、水を持って来させ、群衆の前で手を洗って言った。〟

「ポンティオ・ピラト」は、西暦26年から36年まで、ローマ帝国のユダヤ属州で5代目の行政長官で、イスラエル総督を務めたローマ人です。どうも実在の人物のようです。

「この人の血につて、私は責任がない。お前たちの問題だ。」
民はこぞって答えた。「その血の責任は、我々と子孫にある。」
そこでピトラはバラバを釈放して、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。〟

バラバは「聖書入門.com」によりますと、イエスに代わって釈放された犯罪人だそうです。

(1)バラバというのは、本当の名前ではなく、あだ名です。「バル(息子)」と「アバ(父)」という2つの語からできた合成語で、「父の息子」という意味になります。イエスは、「父なる神の子」としての実質を持ったお方でしたが、バラバは、名目だけの「父の息子」でした。
(2)当時の文献から、バラバの本名はイエスであったことが分かっています。イエスはヘブル(筆者注:ヘブライ)語で「イェシュア」です。イエスは、「イェシュア(主は救い)」としての実質を持ったお方でしたが、バラバは、名目だけの「イェシュア」でした。
(3)イエスは無実の罪で告発されていましたが、バラバはイエスが告発されている罪そのものを犯した罪人でした。バラバは単なる強盗ではありません。彼は人殺しであり、ローマに対する反逆者です。イエスはこのバラバのために身代わりの死を遂げることになります。 出典:クレイ聖書解説コレクション「ヨハネの福音書」


「新約聖書」の「マタイによる福音」(日本聖書協会訳)二十七章二十五節の一節、この二十七章二十五節が西欧社会に根深くあるユダヤ人差別の根本原因とされている。

イエス(キリスト) ユダヤ人の1人として生を受けた。それはユダヤ人ではなく、キリスト(=神 God)なのだ、というのがキリスト教の根本信仰なのだが、イエスの時代、多くのユダヤ人たちはイエスを神ではなく「神の名を騙る者」という大悪人だと考えた。だからこそ十字架にかけて殺せ!ということになった。

それを止めようと説得を試みたのが、ローマ人でイスラエル総督のピトラである。しかしユダヤ人たちは結局ピトラの説得を拒否し、あくまでも「処刑せよ」と繰り返し主張した。そこでピトラはとうとう諦め第二十四節にあるように「自分には責任は無いぞ(処刑はお前たちが責任を持て)」と言った。

これに対してユダヤ人たちが言い返したというのが第二十五節である「その血の責任(イエスを処刑することの責任)は我々と子孫にある」だったいうのだ。

この後、西欧社会においてユダヤ人は「キリスト殺しの極悪人」とされた。何百年たっても「責任は子孫に(も)ある」と、「聖典」に書いてあるのだから、子孫・子供に至るまで差別の対象になった。

イギリス、フランス、ドイツ、やロシア、そして欧州総ての国では、国民の大部分がキリスト教徒だ。だからユダヤ人は徹底的に差別された。アメリカでも同じことが起こった。


ここまで来ると 【もう、かなわん】 と言いたくなります。宗教のお話しは結局よく判りません。以前にuploadしました、https://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2018-01-11 もご笑覧下さい。益々判らなくなります。



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備前・旭川の憂鬱 (〝ミツバチの巨大フィギア〟 19-45) [日記・雑感]



先日〝岡山県・森林公園〟へ行って来ました。その途中に「山田養蜂場」があります。ご存知の方はご存知でしょうが、そうでない方は全くご存知ないと思います。

この「山田養蜂場」は「地方創生」の優等生ではないかと思います。岡山県の北部の山村に本社、農園、加工工場、直売店等がありまして、それなりの売り上げと雇用を創生しています。


その「山田養蜂場」の直売店〝ぶんぶんファクトリー〟に、ミツバチの巨大フィギア、があります。まあご覧下さい。ビックリします。

最初の2枚は往路で車の中からのphoto、その他は復路、土産物を購入するために立ち寄った時のphotoです。
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ミツバチを襲うスズメバチです。


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ショップに飾られた巨大フィギアの説明プレートです。


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このミツバチの巨大フィギアの説明はこのlinkを参照ください。
http://beekeeper.3838.com/release/20190123_bigfigure.pdf?sc_bid=sint_upd_new_399

ちょっとした感動ものです。人間の世の中もこのミツバチのような連帯感、行動が求められていると思います。



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備前・旭川の憂鬱 (〝ミズバショウ〟と〝ザゼンソウ〟 19-44) [日記・雑感]


Web site 【季節の花300】より
〝ミズバショウ:水芭蕉〟 湿地に生える。春の高山植物の代表花。
〝尾瀬の代名詞〟「夏の思い出」の歌で有名。標高の高い尾瀬では 雪どけ時期の6月上旬頃に咲くため”夏”のイメージがついているが、箱根の仙石原にある水芭蕉は4月上旬頃に咲く、夏というよりは春の花のようです。

当地・岡山でも〝ミズバショウ:水芭蕉〟を鑑賞できます。尾瀬だけではありません。岡山県と鳥取県の県境の中国山地の真ん中に「岡山県・森林公園」があります。標高は840mから900mはあります。


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今週より今年の開園が宣言されました。ミズバショウ:水芭蕉〟も開花しました、とのこと。


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この岡山県森林公園は想像以上に、筆者のような年寄りに向けて整備されています。散策の途中に数多くの案内図が掲示されていいます。当日の作業エリアも明示されています。

この図の〝緑色〟で示された散策路は、幅が4m以上あります。この散策路を外さない限り、他人様にご迷惑をかけることは無いと思われます。勾配も緩やかです。〝緑色〟の散策路を外すと、そこは〝登山道〟です。要注意です。


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この散策路に脇のクマザサの中には、ごく僅かですが〝雪〟が残っていました。


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〝ミズバショウ:水芭蕉〟によく似た〝ザゼンソウ:座禅草〟も生息しています。実はこの植物を全く知りませんでした。花が無ければ〝ミズバショウ:水芭蕉〟と間違えます。


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Web site 【季節の花300】によりますと、〝ザゼンソウ:座禅草〟 春、湿地で開花。花は、茶色の大きな仏焔苞(ぶつえんほう)の中にあり、仏炎苞を「仏像の光背」としてそのなかにある花を「座禅を組んだ”達磨大師”」に見立てた。よって「座禅草」と呼ばれる、とありました。

花のあと、脇にある葉っぱがどんどん伸びてくる。悪臭がある(なんともいえない匂いです)。
別名「達磨草(だるまそう)」と呼ばれるそうです。

午前中は所用がありお昼ごろから出向きましたが、今季最高気温を記録したこともあり、穏やかな散策とミズバショウの観賞ができました。



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備前・旭川の憂鬱 (〝鬱金桜 (うこんざくら)〟 19-43) [日記・雑感]


今冬は確かに気温は高かったと思います。しかし、当地・岡山市は彼岸を過ぎても〝早朝〟の気温が5℃前後と低く、本日4月17日でも〝ソメイヨシノ〟は未だ花をつけています。五分散りといったところです。

一年おきにご紹介しているように思いますが、岡山市の中心部の北端に「吉備路文学館」という小ざっぱりした館があります。

昭和61年(1986) 秋、精神文化の継承と向上に役立ちたいと岡山を拠点にする地銀〝中国銀行〟が創立50周年を記念して設立、この地はじめての文学カルチャースペースとしてスタートしました。

明治以後の吉備路ゆかりの小説家、歌人、詩人、俳人、映画人などの著書や資料を収集・展示しています。


この館のこじんまりとした庭に〝鬱金桜 (うこんざくら)〟が数本あります。


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鬱金桜の開花時期は、岡山市ではソメイヨシノより遅めの4月中旬頃です。今年は完全にかぶってしまいました。


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花の色は緑色が弱く淡黄色です。数百品種あるサクラのうちで唯一、黄色の花を咲かせる桜だそうです。花弁数が15~20枚程度の大輪の八重咲きです。ここ「吉備路文学館」の鬱金桜は開花後数日経つと、花弁の下部の部分が薄紅色に変色します。


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このphotoの右端にビルが確認できます。このビルは〝ベネッセ〟です。近くで見ると、


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最上階が尖塔のようになっているので、目立ちます。


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当日、茶会が開催されていたようでして、和服姿の方々を多くお見受けしました。



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備前・旭川の憂鬱 (〝桜田義孝前国務大臣の更迭に思う〟 19-42) [日記・雑感]


桜田義孝 前国務大臣(サイバーセキュリティ担当、五輪担当)は、1949年12月20日生まれ(69歳) 千葉県柏市議を経て、自民党千葉県連会長5期連続選出は〝史上初〟だそうです。 桜田義孝さんには意外なご活動があります。それは、パチンコチェーンストア協会の政治分野アドバイザーを務めておられるようです。


筆者の記憶にある、サイバーセキュリティ関係のご発言の一部をまとめてみました。

サイバーセキュリティ担当ではあるが、「パソコンは使わない」、「USBが何であるかもわからない」、「USBは穴に入れるらしいですけれども、わからないので、官僚に聞いてください」

セキュリティ・リスクであるかどうか、どうご判断できるのでしょうか?の質問に「事務所では使っていない」、「私自身が仕事をしているのではなく、私を中心としたオールスタッフがいる」と答弁しました。

筆者のようなひねくれものは〝さすが、サイバーセキュリティ担当大臣、パソコンを使わないのが最大のサイバーセキュリティである〟と感心し納得しました。


彼の発言は米ニューヨークタイムズ紙や、英ガーディアン紙をはじめとした世界中のメディアで報道され、失笑を買ったらしいです。海外メディアは日本を悪く言うのが常ですから、それほど驚きはしませんでしたが...

この海外の報道に対して、反応する必要もないのに、「世界に私の名前が知られたかなと思って..いいか悪いかは別として、有名になったのではないかな」、と迷言を発しました。



今でも自民党に限らず政界は〝当選回数〝や、弱体化したと言われていますが〝派閥推薦重視〟の人事です。ですから、国際感覚の無い人や、リベラルアーツ(※)・一般教養の無い人が要職を占めることが多い経緯があります。世界の動き、iTを含む科学技術や防衛問題は勿論、国内の問題にもついて行けません。

では何故にこのように議員としての「能力」の無い方々が国会議員に当選するのでしょうか?

昔々在住した愛知県での〝お話し〟です。桜田さんと同様の党人派の古参の議員が亡くなりました。息子が後継者として当選しました。ところが暫くして議員辞職しました。選挙違反もスキャンダルもありませんでした。

理由は〝僕は御用聞きでは無い〟と言うものでした。嫁の世話、新幹線の切符の手配、盆踊り・運動会、伊勢神宮参拝への勧誘、等々大凡議員活動とは縁遠いものだったようです。


しかしながら、自民党の足腰の強さの源泉は、こういった〝地元での活動・意見集約〟にあります。勿論、業界団体との会合、パーティーも同じ構造です。

ほとんどの日本国民は気付いていると思いますが、現実の選挙になりますと、さすがに〝お金をもらったから〟はほぼ消滅したとは思いますが、〝地元での活動・意見集約〟をしてくれた人に投票します。どうもこの構造は欧米の〝民主主義先進国?〟と大差ないと思います。いわゆるポピュリズム・大衆迎合です。

アメリカなんかお金をたくさん集めた人が大統領に当選します。でも候補者が日本国よりも議員としての「能力」はあると思います。具体的に検証はしていませんが...


今、自民党は全議員に「安倍一強に安住して、危機感足りない」としていますが、そうではなく議員としての「能力」が足りないのだと思います。政治家こそ徹底した能力主義で選抜しないと日本国が滅びます、と正論?を言ってもマア無理でしょうね。


(※)古代ギリシャに起源を持ち、自由7科(文法、修辞、論理、算術、幾何、天文、音楽)を基本とする「人を自由にする学問」を意味する。日本では「教養」と訳されることが多い。



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備前・旭川の憂鬱 (〝梅→桜→新緑〟 19-41) [日記・雑感]

今年の季節の進み方が興味深いです。普通、と言っても何が普通かよくは判りませんが、先ず〝梅〟が咲いて、そして暫くして〝桜〟それから〝新緑〟が順番と思っています。

ところが今春は〝新緑〟に〝桜〟が咲いた、といった感じです。当地・岡山市は4月13日(土)、散り初めです。お花見ができます。


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〝県立総合運動公園〟へウォーキングに出かけました。びっくりする位〝新緑〟が美しい。


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新緑の下では鳩が、まさに鳩首会議を開催中です。


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「ケヤキ」の新緑です。


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「クヌギ」の新緑です。


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「アベマキ」の新緑です。


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「タイワンフウ」の新緑です。少し赤みがかかって見えます。


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「アメリカフウ」の新緑です。このアメリカフウは秋には見事な紅葉を見せてくれます。


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公園には必ずあるといって良い〝フラワーベース〟です。
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これから連休に向けて〝県立総合運動公園〟では〝新緑〟が堪能できます。



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備前・旭川の憂鬱 (〝52 Places to Go in 2019 NYT〟 19-40) [日記・雑感]


トランプ大統領の天敵であるNew York Times 、その記事の一つ「52 Places to Go in 2019 - The New York Times」の中に唯一〝日本〟で紹介されているところがあります。

少し意外性がありました。それは〝瀬戸内海:Art and nature harmonize in Japan’s inland sea〟です。もう少し詳しく説明しますと〝芸術と自然が日本の内海で調和する。山からの眺め瀬戸内海の向こう側にある小妖精〟です。アダム・H・グラハムのphotoをスクショでご紹介します。


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このphotoの具体的な場所を調べました。それは香川県の〝紫雲出山:しうでやま〟の桜です。この紫雲出山の標高は352m、地形は溶岩台地でして、瀬戸内海へ突き出ています。


もう少し説明が必要です。それは〝芸術と自然が日本の内海で調和する〟の部分です。これは今や海外でもメジャーになった〝瀬戸内国際芸術祭2019〟を示唆しています。抽象芸術でして、例えば草間彌生さんの作品のであるカボチャの系統です。

3年おきに開催されまして、丁度今年は開催年です。同時開催に〝岡山芸術交流〟があります。春会期は4月26日-5月26日です。夏(7月19日-8月25日)、秋(9月28日-11月4日) と計107日間です。

その他、広島平和記念博物館は、$ 51mをかけた8年間の改装の後、2019年春に再開します。瀬戸内はまた柑橘類やオリーブ畑、2018年10月にオープンした島内専用自転車フェリーを巡る新しいサイクリングコース、本州と四国を繋ぐ〝しまなみ海道〟等々瀬戸内海全体を網羅的に紹介しています。

日本語版は、https://www.esquire.com/jp/lifestyle/travel/g25930339/newyorktimes-the-places-to-go-190128/
をご覧下さい。


当地・岡山からは瀬戸大橋を挟んで70km程度でして、即、花見に行くことになりました。


季節限定の観光地は交通の不便なところが多いと思います。主に車で目的地に行くことになります。すると目的地に近くなると、渋滞と駐車場不足です。

所がところが〝紫雲出山:しうでやま〟は素晴らしい受け入れ態勢が整っていました。それは紫雲出山の麓の漁港と小学校に合計250台の駐車場が準備されていまして、山頂との間でシャトルバスを運行していました。待ち時間はせいぜい〝10分〟往復で¥400‐でして、極めてリーズナブルです。

確かに山頂へ行く登山道は狭くて普通車でも対向が困難ですから、観光客を裁くにはシャトルバスは必須で有効な手段です。他の同様な季節限定の観光地は参考になると思いました。勿論シャトルバス待合場所にはテント村が整然と配置され、地場産品を販売していました。


山頂駐車場に到着です。案内図が期待を誘います。


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筆者は〝高級〟コンディジを忘れてしまいましたので、スマフォのExperia での撮影です。山頂への道すがら面白いものを見つけました。「ライバルは吉野の桜か紫雲出山」、なかなかの心意気です。


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最近net で見つけたのですが、一生に一度は訪れたい桜の名勝として、
① 弘前さくらまつりは青森県弘前市の〝弘前公園〟
② 吉野の千本桜
③ ワシントンDC ポトマック河畔の桜
だそうです。


この看板をご覧ください。イノシシがこんな山の上までやって来るのですね。彼らは海も渡りますからね。


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さて山頂に到着です。ここも観光地特有のゴジャゴジャした旗や立て看板がありません。整然としています。好感が持てます。外国人、多分チャイナやインドネシアと思しきインバウンドの方々も大勢いらっしゃいました。中には〝場〟に馴染まない露出過多の女性もいましたが...


NYTが撮影したスポットは〝ここ〟と判りました。が、しかし投稿されたphotoの景色はありませんでした(苦笑)。他の花見客も多く、早々にスポットを去りました。最近はチャイナや韓国から黄砂やPM2.5も到来していまして、当日の瀬戸内海もかなり霞んでいました。


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遠くに島影が少し確認できます。桜そのものは咲き誇っていました。


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午後早くに帰宅できました。




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備前・旭川の憂鬱 (〝スギ玉〟 19-39) [日記・雑感]

 
鳥取県の東部、古くは〝因幡(いなば):因州〟と呼ばれていました。今でも特急電車に〝スーパーいなば〟の名称で旧藩名が使用されています。

世俗の生々しいお話ですが、この地方は〝石破 茂さん〟の地元です。この因幡の首都は鳥取市です。この鳥取市の南方向30kmの位置に「智頭(ちず)」という旧街道沿いの町があります。

中国山地は2,000mに満たない、なだらかで優しい山が連なっています。しかし、この智頭の辺りは結構険しい山の中です。周囲は立派な〝杉〟で囲まれています。花粉症の方には、とっても辛い町かも知れません。


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この町は「地方創生」の一助として、各ご家庭や商店の軒先に〝スギ玉〟を吊るしています。〝スギ玉〟の意味は林業を主な生業としている事を象徴しているのだそうです。


正統派の〝スギ玉〟です。直径30cmか40cmでしょうか。


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旧町役場の〝スギ玉〟です。


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フクロウの微笑ましい〝スギ玉〟も数多く見受けられます。


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これもフクロウでしょうかね!?ユーモラスでいいですね。


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造り酒屋さんの大きな〝スギ玉〟もあります。直径70cmか80cmで1m以下と見ました。


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カフェの〝スギ玉〟です。


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話しは飛びます。欧州の通貨がユーロに統合される直前、2001年の秋、ウィーンを訪問しました。この〝スギ玉〟をウィーンの森、郊外の〝ホイリゲ〟で見かけました。

〝ホイリゲ〟というのは、このウィーンの郊外の葡萄畑でとれた葡萄を仕込んで醸造したワインを飲ませる居酒屋です。秋にはホイリゲの店頭に〝新酒ができたよーー〟と竿につるした〝スギ玉〟を掲げます。

人間の考える事は、それほど変わりませんね(笑)。





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備前・旭川の憂鬱 (〝伊藤若冲〟 19-38) [日記・雑感]


時々美術館や博物館へ足を運びます。東京は年間を通して有名どころの美術館や博物館で世界的な、あるいは日本国内の重要美術品や博物品を見る事が出来ます。いわゆる〝企画展〟が開催されています。ウラマヤシイ限りです。

筆者は高校時代、美術の先生が仰っていたことが妙に脳裏に残っています。作品を描いていて迷ったら倉敷の〝大原美術館〟へ行き、納得するまで「本物」を観るようにしている、と。


BS放送ではBS4chの〝ぶらぶら美術・博物館 / ブラ美〟BS7chの〝美の巨人たち〟そしてBS3chの〝日曜美術館〟等、上京しなくとも、キュレーション付きである程度は鑑賞することができます。

それでもやはり〝本物・実物〟を鑑賞する方が良いに決まっています。


2019年2月9日(土)~4月7日(日)の間〝東京都美術館 / とび〟で「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」 Lineage of Eccentrics: The Miraculous World of Edo Painting が開催されています。HPより抜粋です。

本展は、1970年に刊行された美術史家・辻惟雄による『奇想の系譜』に基づく、江戸時代の「奇想の絵画」の決定版です。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の代表作を一堂に会し、重要文化財を多数含む展示となっています。豊かな想像力、奇想天外な発想にみちた江戸絵画の魅力を紹介。現代の目を通した新しい「奇想の系譜」を発信します。

一度見たいものだ、と思っていましたら、前述の〝ブラ美〟で、日本美術史の〝山下裕二さん・明治学院大学〟のキュレーション、軽妙洒脱な山田五郎さんのMCで放映していました。



当地・岡山県立美術館でも2019年3月15日(金)から4月21日(日)の間、「江戸の奇跡・明治の輝き・日本絵画の200年」というテーマで、何となんと〝とび〟と同じ題材で開催されています。内容は当然〝とび〟には劣るかな?と思っていましたが、意外に競争できる内容です。詳細はHP https://c.sanyonews.jp/event/edomeiji/ をご覧ください。



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出典目録より展示品を整理してみました。

 伊藤若冲 9点
 丸山応挙 8点 内1点 重文
 長澤芦雪 5点 
 与謝蕪村 6点
 池大雅 5点
 岡田米山人(べいさんじん) 4点 内1点 重美
 浦上玉堂 5点 内1点重文
 青木木米(もくべい) 10点 内3点 重文
 田能村竹田 4点 内4点 重文
 谷文晁 4点 内1点 重文
 酒井抱一 2点
 鈴木其一 2点
 白隠慧鶴 3点 
 葛飾北斎 4点
 橋本雅邦 5点 内1点 重文
 横山大観 4点
 下村観山 1点
 菱田春草 7点
 今村紫紅 3点 内2点 重文
 竹内栖鳳 7点
 上村松園 3点
 入江波光 1点
 その他 83点 
 計 185点  内15点 重文


なかなか迫力がありました。大量の展示ですので、若干、作品間の隙間が狭く窮屈です。でも東京の美術館の人の多さと較べると、まだ岡山県立美術館の方がゆとりがあると思います。贅沢は敵ですね(苦笑)。


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今でこそ〝伊藤若冲〟は持て囃されています。しかし、江戸中期には円山応挙、与謝蕪村らと並ぶ人気絵師だったのになぜか一度忘れられ、2000年まで一般的にはほぼ知られていなかった伊藤若冲ですが、美術史家・辻惟雄による『奇想の系譜』により再評価され、200年後の平成(後わずか) の世で再びブレイクを果たしたのです。


そんな訳でして、地方にいても「地方創生」ではありませんが〝本物・実物〟を鑑賞することができました。




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備前・旭川の憂鬱 (5月1日からの新元号「令和」 19-37) [日記・雑感]


新元号はご案内の通り「令和」に決まりました。


出展が万葉集とか、ご承知の通り、万葉集は天皇から一般庶民まで、広く集められた歌集ですから、さすがに長期政権を維持している安倍総理らしい配慮(いや忖度?)と思います。皇室否定派からの攻撃を和らげる一定の効果はあると思います。


次に令和の「和」ですが、昭和の後半、日本が輝いた時代がありました。過去形です。〝昭和〟の後半にあやかりたい!と思う気持ちも伝わってきました。〝project X〟のような懐古主義ではダメですが...下記表をご覧ください。

平成元年と平成30年の世界の企業の〝時価総額〟比較です。見るも無残な状況が見て取れます。


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「令和」れいわ、語呂もまあまあ良いのでは、と思います。しょうわ、れいわ、と同じような音調です。


「令」が命令の令で冷たいとか、押し付けられる感じがする、といったご意見もあります。でも少しキリッとした感じも良いのでは、と思います。



最後に、新元号を決めて、発表するまでの手続きが、憲法や法令に則って実行された事は、良かったと思います。閣議決定事項を今上陛下の署名・捺印(御名御璽)を経て正式に発表されたようです。

そのせいか菅官房長官の発表が、予定より10分ほど遅れました。それで良かったと思います。



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