SSブログ

備前・旭川の憂鬱 (言うまいと思えど今日の暑さかな 20-55) [日記・雑感]


齢70歳を超えた頃から、色々な病院のお世話になるようになりました。まあ体力が衰えて来たのでしょうね。申し訳ありませんが健康保険を食い漁っております。

それは兎も角、今年の〝夏〟は暑いです。岡山市には8月になって〝雨〟が降りません。しかしながら、例によってデーターで本当に暑いか否か確認してみました。意外に単に筆者が高齢化しただけかも知れませんから...

気象庁のHPから、岡山市の7月と8月の「最高気温」と「降水量」を調べてみました。先ずは以下のグラフをご覧ください。

7月は〝梅雨〟開けが遅れました。8月になって〝まとまった〟雨を見たことがありません。通常は旧盆の頃から、午後に〝夕立〟がありますが、今夏は8月29日(土)まで一度も経験していません。

〝weathernews〟やその他の気象情報は数日後の降雨を予想していましたが、何れの予報も「フルフル詐欺」です。〝雨マーク〟が蜃気楼のように消えて行きます。

岡山市天気グラフ.png


8月1日に0.5㎜の降雨以降、雨らしい雨を経験していません。ある意味で〝干ばつ〟です。しかしながらデーターは大切です。下表をご覧下さい。

0.5㎜以下の雨.png


気象庁の公式の降雨記録は〝0.5㎜以上〟に限られています。0.5㎜以下の降雨は「表」の天気概況で記載されています。この表からは数日の微小の降雨があった事が判ります。

加齢に伴い〝言うまいと思えど今日の暑さかな〟と愚痴る事がふえていくのかな、と寂しくなります。
蛇足ですが〝言うまいと思えど今日の「寒さ」かな〟もあります。



nice!(12) 

備前・旭川の憂鬱 (一夜明けました 20-54) [日記・雑感]


まあ心無いtweetをされる議員さんがいるものです。石垣のりこ、一昔前の言葉では〝性格ブス〟です。気を取り直してTwitter上で見つけたTLを、ほぼそのまま引用します。悪意を持った安倍晋三をディスるTLは除きます。

先ず主な客観的な「成果」から、数値は集計時のズレがあります。お含みおきください。

■日経平均株価 8,500円→23,000円
■自殺者数 27,858人→20,169人
■完全失業率 4.3%→2.4%
■有効求人倍率 0.8→1.6

前政権でのどん底状態だった経済をよくここまで立ち直らせたものだと思います。

[やっと@yattodeta]
民主党政権が終了すると分かった瞬間に株価が爆上げして、安倍政権の終焉と共に株価爆下げか。株式市場は正直と言うかなんというか。

[DAIGO@Daigo19780408]
安倍首相、長い間本当にお疲れ様でした。
祖父竹下登と、安倍晋太郎先生は仲が良く
祖父は安倍晋太郎先生を総理に出来なかった事を、ずっと悔やんでいた事を思い出します。
お父様の分まで二度、総理大臣になられ、歴代最長の連続在籍日数。
偉大な総理大臣でした。
ありがとうございました。

これに反応して、
[ユーリィ・イズムィコ@OKB1917]
DAIGO、こんなにも卒のない政治的挨拶ができるの、さすが血筋という気がする

一部には北川景子さんが〝代議士の妻〟に適格だ!という評価もあります。チョット反則ではないか、と思いますが...


海外の要人から、
[Boris Johnson@BorisJohnson]
@AbeShinzo has achieved great things as PM of Japan - for his country and the world. Under his stewardship the UK-Japan relationship has gone from strength to strength in trade, defence and our cultural links. Thank you for all your years of service and I wish you good health.
※原文は〝defence〟spell checkで赤線、〝defense〟も正解のようです。

[蔡英文 Tsai Ing-wen@iingwen]
安倍総理は在任中において台日関係に多大なる貢献をされ、今後どんな立場においても台湾にとってもっとも大事な友人であります。これからも、ともに台日関係をさらに強化していきたいと思います。どうぞお体を大事に、治療によって体調が万全になるように祈っております。

[トランプ大統領]は記事から抜粋します。
安倍首相“辞任意向”にトランプ大統領は?2020年8月28日 16時59分 日テレNEWS24
トランプ大統領ですが、こちらは午前3時すぎ、まだ未明ですので、安倍首相の辞任の意向を受けての反応はありません。ただ、私たちの取材では、トランプ大統領が「安倍首相の体調を非常に気にかけていて、電話で元気づけようとしていた」ということがわかっています。
ホワイトハウスの高官が私たちの取材に語ったところによりますと、「トランプ大統領は、安倍首相と近々、電話で話をしようとしていた」「安倍首相が、連続在職日数が歴代最長となったことについて、お祝いをしようとしていた」「体調が悪いということも聞いていて、元気づけようとしていた」ということです。(中略)
トランプ大統領にとっても、世界のリーダーの中で自身を最も理解をしてくれる「代えがたい存在」を失ったということが言えると思います。
(Q.トランプ大統領の反応はいつごろ出てくるでしょうか?)こちらは大統領選挙に向けた共和党大会、トランプ大統領の指名受諾演説が終わった直後です。トランプ大統領は日本時間の29日朝、地方の選挙集会に出かけるまでは、表に出る予定は現状ありません。


一般の外国人ですが、

トルコ・イスタンブール出身[エミン ユルマズ (JACK)@yurumazu]
政治家が死ぬまで職責にしがみ付こうとする国から来ているので、安倍総理の会見を見て羨ましいと思いました。リーダーが国民に感謝して頭下げて辞められるのも日本の美徳です。

[フィフィ@FIFI_Egypt]
体調不良でお仕事を続けられない人を無責任だ!と批判する人々、人間性を疑う。

意外な人から、

[世良公則@MseraOfficial]
志し半ばでの辞任
さぞ総理ご自身、悔やまれておられる事だろう
体調が悪い中
この国難への対応は激務
これからは治療に専念され、お身体をご自愛頂きたい
一国民として安倍総理が国の為に成された事に対し敬意を表す

次はは筆者の言いたいことをズバリ、複数のTLを連続化しました。

[黒猫亭(CV:大塚明夫)@chronekotei]
七年以上に及ぶ安倍政権時代を通じて、ジャーナリストは一貫して受け手に「こいつらは何と闘っているんだ」という不信感を植え付け続けてきたと思うんだよね。比較的マトモな江川紹子でさえアベが絡むとおかしくなるので、あれは日本のジャーナリズムの病根みたいなものなんでしょう。

ジャーナリズムの権力批判自体は民主主義の健全な機能なんだけど、どうも日本のジャーナリズムは「反権力」という権力者の全否定がデフォになってしまっていて、権力者の為政の客観的分析に基づく是々非々の論評という機能をついに持ち得なかったのだと思う。

なんつか、権力者がちょっとでもヤヴァそうな可能性があるなら、とりあえずあることないこと大騒ぎして叩けばいいみたいな雑な認識で権力批判するのがデフォになっているので、ジャーナリズムにマトモな政治解説を期待できないことがもうわかっちゃったのよな。

というか、政治的ポジションの如何によらず、ジャーナリズムって権力者を叩くのが仕事だとか雑なことを考えていそうなのが野蛮なんだよな。

雑で安直なやり口って、基本的に野蛮さとイコールなんですよ。オレ、何が憎いと言って雑で安直な仕事をする奴ほど憎いものはこの世に存在しないんですよ。

雑で安直なのは、他はどうあれ文化的な姿勢でだけはない。文化的でないものが文化みたいな顔をしているのは一番許し難い欺瞞だから憎いんですよ。

いつの頃からか、それとも最初からなのか、日本のジャーナリストたちはジャーナリズムというものを、実体的な権力を握っている権力者に対して、ペンの力で闘って勝つ物語を提供することだと勘違いしてしまって、その「ペンの力」の大部分が嘘や煽動に堕してしまっているんだよな。

彼らは自分たちについて、大衆に情報を提供する黒子ではなく、権力と闘う主役としての英雄だと勘違いしてしまった。皆さん、大衆が欲しているのは主役である自分たちが権力と闘って勝つ物語だと勘違いしている。そんな田舎芝居は誰も観たくないんだけどな。

イソコの映画の茶番劇って要するにそういうことでしょう。

たとえばモリカケでも桜でも、ジャーナリストたちがユルユルの料簡でSNSに書き込んだTWを見ると、彼らが自分たちが想定した「巨悪」を弾劾するためなら、デマを含むあらゆる手段が肯定されると勘違いしていますね。


[小林ゆみ 政党無所属 杉並区議会議員@yumi_suginami]
民主党政権下で就職活動をした人間としては、アベノミクスで400万人の雇用を生み出した安倍政権下で就職活動をした学生さん達がとても羨ましく思えたものです。
外国語大学を良い成績で卒業できる見込みの学生も、100社、200社受けても採用に至らず、皆、民主党政権による景気悪化を恨んでいた記憶…。

以上が筆者がザッピングして気になったTwitterのTLでした。


新型コロナウイルス禍の対応・施策の評価、各国のTOPの世論調査があります。以前にも当blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2020-05-15 でご紹介しました。

日本は山中伸弥さんが仰る〝ファクターX〟の幸運かも知れませんが、各国と比較しても世界最高水準のパフォーマンスを示しています。にもかかわらず安倍政権の支持率は低下しました。あのトランプ大統領でも上昇しています。欧州各国もあれだけ混乱し医療崩壊、多数の死者が出ても、各国とも上昇しています。

世論とはかくも儚いものか!?とうんざりします。日本人固有の「ストイックさ」、「ゼロリスクの果てしない追及」、が原因かも知れません。最近もGZERO Media で新型コロナウイルス禍での各国の支持率が出ていました。不思議なグラフを参照ください。

無題.png



nice!(4) 

備前・旭川の憂鬱 ((安倍首相 連続在職2,799日 ※追記あり 20-53) [日記・雑感]


<時事ドットコムニュース>より引用、一部筆者が加工しました。
安倍首相、連続在職2,799日、24日に記録更新―健康不安抱え正念場 2020年08月23日07時12分

安倍晋三首相の連続在職日数が2012年の政権復帰から24日で2,799日となり、歴代最長を記録する。国政選挙を連勝に導く強さを背景に「安倍1強」体制を築き、政治の安定を図る一方、長期政権のおごりも指摘された。自らの自民党総裁任期満了まで残り1年余り。健康不安説も取り沙汰される中、政権の総仕上げへ正念場となる。

(中略)

 12年12月の衆院選で旧民主党に勝利した首相は5年ぶりに政権に返り咲いた。約1年と短命に終わった1次政権の反省から、理念先行の政治スタイルを封印。看板政策「アベノミクス」を掲げ、経済再生に最優先で取り組んだ。
 大型国政選挙は19年参院選まで6連勝で「1強」の土台となった。麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官ら政権の骨格は維持。国論を二分する難しい課題は「官邸主導」で乗り切った。消費税を5%から2回に分けて10%まで増税。憲法解釈変更で集団的自衛権行使を一部認め、安全保障関連法も成立させた。

(中略)

《憲法改正》、《ロシアとの北方領土交渉》、《北朝鮮による日本人拉致問題解決》 など、首相が自らの任期中の実現を目指す内政・外交の課題はなお積み残されている。「歴代最長」に見合う実績を残せるか、残り任期は首相の本気度が問われることになりそうだ。


TwitterやSNSへの投稿は勿論自由ですが、〝言論・表現の責任〟を想起させる投稿が散見されて来ましたので、その極一部を時系列的に並べてみます。先ずは2012年政権発足後の頃です、

宗教学者さんのご発言とはとても思えません。

ABE01 - 409.jpg


とにかく安倍は嫌い!とお思いの方の投稿でしょうね。

ABE02 - 409.jpg


この山口二郎さん、日本国とって百害あれども一利なしの方ですね。

ABE03 - 409.jpg


暫くしてからも「ヘイトスピーチ」が続きます。

ABE04 - 409.jpg


続いてメディアで有名になった偏差値の低い(これもヘイトスピーチかも)市民活動家の投稿です。

ABE05 - 409.jpg


次も学者のご発言とも思えない酷いものです。

ABE07 - 409.jpg

安倍政権の選挙での信任が続く中、ヨシモト的投稿です。彼らが頼りにならないから、安倍政権が続くという〝現実〟を理解していません。

ABE08 - 409.jpg


最大の傑作は小西議員です。未だに〝亡命〟していません。

ABE10 - 409.jpg


数日前、あの山口二郎さん(科研費を5億円か6億円かっぱらって政治運動や活動家の資金に充当したと見られます)、仲間内で意味不明の議論をしています。

ABE21 - 512.png



アベガ―が何か政治的課題やろうとすると、反射神経的に〝民主主義は死んだ!〟とジャーナリズムやアカデミズムの一部、野党が声高に叫びます。

しかしながら、北欧も含む他国をみますと、民主主義の根幹である〝選挙〟は日本国が世界中で最も高度に達成されている国の一つのように思います。いつの選挙も整然と、そして迅速に選挙結果が出ます。

この事実を踏まえず〝ジャーナリズムやアカデミズムの一部、野党〟は自分達の考え方にそぐわない場合は常に〝民主主義は死んだ!〟になりまして、民主主義や多様性を全く理解していない事を露呈しています。

もしも日本国中が〝ジャーナリズムやアカデミズムの一部、野党〟の考え方に「統一」させるような事態となれば、それは日本国が多様性を尊重しない【全体主義国家】になったことを意味します。嗚呼、恐ろしあ (恐ロシア) となります。


最後に《憲法改正》は国内問題ですから、外交問題と異なり、安倍総理の指導力で任期中に達成をお願いします。これが実現しなのであれば〝長期政権〟の価値は霧散します。


※追記 2002/08/27
TwitterのTLでトンデモを見つけました。倫理観とか品格といった「良識」を根底から覆すものです。

内田樹.png



nice!(11) 

備前・旭川の憂鬱 (備前・旭川の憂鬱 (レジ袋・ポリ袋の有料化 20-52) [日記・雑感]


ご案内の通り、標記レジ袋が本年7月より無料配布が禁止され有料化されました。その目的は海洋ゴミや、魚やペットを含む動物が食べるマイクロプラスチックをなくしましょう!という国際的な〝環境保全〟運動の一貫です。

経産省のサイト https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/plasticbag_top.html に施行要領の詳細があります。


先日の報道では〝レジ袋は75%削減された。ところがポリ袋の売り上げが3倍となった〟と。確かにコンビニやスーパーに行けば、店頭に〝小中レジ袋は2円、大レジ袋は3円〟とかの掲示があります。


ところで筆者が「靴」を購入しました。例の厳重な紙製の箱が邪魔になりますので〝靴だけ〟とお願いしますと申し出た所、厚手のポリ袋に入れてくれました。この厚手のポリ袋は「無料」でした。帰宅後〝無料〟の理由を調べてみました。するとポリ袋の中に以下のメモが入っていました。

IMG.jpg


上記の経産省のサイトにはしっかりと記載があります。
《プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの、繰り返し使用が可能であることから、プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制に寄与するためです》


なるほどね!それで無料なんだ、と。筆者はこの法律とは関係なく〝おりこうさん〟ですから、従来より「マイバッグ」を持ち歩いていました。この日もマイバッグがありましたので、靴屋のポリ袋をマイバッグに入れて持ち帰りました。意味不明の行動になってしまいました。

待てよ、変だぞ!?またまた環境原理主義者に阿る法律ではないかと、疑惑を抱き調べてみました。

するとズバリ筆者の疑問を説明頂いている投稿を見つけました。勿論全面的に正しいか否かは不明ですが、筆者は納得です。以下要点を引用します。

「レジ袋有料化は「エコ」じゃない…製造会社の涙の訴えと"死んだウミガメ"の真相」 <プレジデントDigital>
https://president.jp/articles/-/37877?page=2 プレジデント編集部

冒頭〝レジ袋有料化は「エコ」じゃない…製造会社の涙の訴えと"死んだウミガメ"の真相 海を漂うプラゴミのわずか0.3%〟と早速巷の認識と「話」が違います。


ポリ袋のメーカーである清水化学工業の主張です。「ポリ袋は実はエコ」だと言います。

① ポリエチレンは理論上、発生するのは二酸化炭素と水、そして熱。ダイオキシンなどの有害物質は発生しない。
② 石油精製時に(ポリ)エチレンは必然的にできるので、ポリエチレンを使用する方が資源の無駄がなく、エコ。ポリエチレンは石油をガソリン、重油等に精製した残り・余りもの。
③ ポリ袋は薄いので、資源使用量が少量で済む。
④ ポリ袋は見かけほどごみ問題にはならない。目に見えるごみの1%未満、自治体のごみのわずか0.4%。
⑤ 繰り返し使用のエコバッグより、都度使用ポリ袋は衛生的。
⑥ ポリ袋はリユース率が高い。例)レジ袋として使用した後ごみ袋として利用

ポリエチレンは塩化ビニルとは違い有害物質は発生しない、は正しいと思います。


〝ポリ袋は海洋プラスチックごみの0.3%〟も意外です。TVなんかで、海のプラスチックごみやペットボトルの浮遊をを大々的に放映しますので、こりゃあ大変だ!となります。しかしこの〝0.3%の
価値〟すなわち0.3%で海が汚れるのか否かを筆者は評価できません。

海洋プラスチックごみの種類の内訳(環境省「海洋ごみの実態把握調査」容量ベース 2016年)は、多い順に

 漁網、ロープ(26.2%)、
 発泡スチロールブイ(14.9%)、
 飲料用ボトル(12.7%)、
 ブイ(8.9%)

と続き〝ポリ袋〟はずっと下位、なんと0.3%しかないそうです。


次に〝「誤ってビニール袋(ポリ袋)を食べたウミガメが死んだ」といった類いのエピソードも、そのまま鵜呑みにすべきではないようだ。2000年以降、神奈川県に漂着したウミガメの死体を累計500頭以上解剖した団体による、「いまだにビニール袋が死因と断定できるウミガメには出会っていません」との報告もある。〟そうです。

環境原理主義者がまたまた大声で切り取った例外的な映像で繰り返し叫ぶので〝ウミガメが死んだ〟が独り歩きを始めています。


デンマーク・コペンハーゲン・コンセンサス・センターのビョルン・ロンボルグ前所長曰く、
〝大陸から海に流入するプラスチックごみのうち、OECD加盟国のものは5%以下。半分は中国・インドネシア・フィリピン・ベトナムの4カ国によるものであり、とりわけ中国のものが27%以上と指摘。重要なのは、この4カ国の廃棄物管理を注視することだと主張した。〟
そうです。アリャリャです。

〝確かに、これだけのデータが明らかでいながら、CO2をはじめとする環境問題について新興国を追及しないのなら、本気でプラスチック問題、環境問題に取り組もうという国が、本当は世界中でどこにもいないのだということになってしまう〟と結んでいます。

ポリ袋・レジ袋のサプライチェーンを考えて見ましょう。

今までは、

「石油」⇒「化学工場」⇒「ポリ袋・レジ袋」⇒「デパ地下・コンビニ・スーパー」⇒「家庭」
⇒「ごみ袋」⇒「清掃工場」⇒「焼却・CO2」

これが、

「石油」⇒「化学工場」⇒「ポリ袋・レジ袋」⇒「デパ地下・コンビニ・スーパー」75%削減⇒「家庭」従来の3倍ポリ袋を購入⇒「ごみ袋」⇒「清掃工場」⇒「焼却・CO2」

にわずかに変わるだけで、小泉進次郎環境大臣には申し訳ないが、世の中が全く変わらないのではないでしょうか。



nice!(9) 

備前・旭川の憂鬱 (コロナ禍の夏休み読書感想文 20-51) [日記・雑感]


スーパーの買い物の合間に、店内の本屋に足を運びました。何となく目に留まったのが、谷本真由美著「世界のニュースを日本人は何も知らない」ワニブックスPLUS新書、でした。

何だか売る事を優先した怪しい過激な表題でしたので、一旦通過したのですが、他の本を一通り見た後、再度この本の平積みに立ち寄りました。結局理由なく購入してしまいました。

IMG-306.jpg


2002年まで、大凡20世紀末の10数年間は年間で最大80日間、海外出張の日々でした。〝残念ながら〟筆者は海外の駐在や居住は有りません。それでも、nativesとビジネス・ランチやディナー、休日の交流を通じて〝浅く狭い範囲〟ではありますが、直接現地の事情を垣間見ることができました。

この経験が筆者の「critical thinking」を呼び起こしました。日本の言論・アカデミア・ジャーナリズムが如何に〝バイアス〟がかかっているか!?を知る事になりました。


さて、この「世界のニュースを日本人は何も知らない」の内容をご紹介します。著作権の侵害にならない程度に...引用します。

❖ 序章 日本人はなぜ世界のニュースを知らないのか
<日本の「トップニュース」に外国人は驚いている>
国際ニュースはマイナーな扱いで、公共放送のNHKやクオリティーペーパーと呼ばれる大手一流紙でさえ、次のようなトピックがトップニュースとして掲載される有様です。
・老人の車が暴走
・あおり運転事故続発
・崎陽軒のシウマイが売り切れ
・ヒグマに襲われた
・オリンピック会場に下水垂れ流し

では他の先進国ではどうでしょうか。アメリカ中心ではありますが
・オピオイド危機でジョンソン&ジョンソンに判決
・アマゾンの火災でブラジルが貿易交渉でEUを脅す
・クルド人戦闘員、トルコ国境から撤退
・レバノン大統領がイスラエルのドローン攻撃は宣戦布告と述べる
・香港デモは天安門を思い起こさせる
・英中銀総裁Facebookの仮想通貨をを議論
・ハリー(日本では「ヘンリー」)王子のプライベートジェット利用への批判

この本でも述べられていますが、日本は在留外国人も少ない隔離された島国ですから、他国のような情報に価値を見出せないし、必要が無いのです。これは筆者も同じでして、日常生活や井戸端・犬端会議に必要のない話題はスキップです。

それでも最近は渋谷電視台(別名NHK)のBSで、「キャッチ!世界のトップニュース」や「国際報道2020」といった番組はあります。しかし、内容がNHKらしく一部バイアスがかかっていますので、critical thinkingでご覧になればと思います。。

❖ 第1章 世界の「政治」を日本人は何も知らない
<アフリカのメディアを買収する中国> や <マッキンゼーの〝黒いビジネス〟> そして <移民に揺れるスウェーデン> は是非一読ください。この本の面目躍如といったところです。

❖ 第2章 世界の「常識」を日本人は何も知らない
<国連はドブ掃除でもめる町内会> と <国連のお仕事は無謀国家への〝がん付け〟> は、日本の国連中心主義を完膚なきまでやり込めています。これは在職したご経験からのもので、筆者の感覚と一致します。

<実は、日本は恐ろしく恵まれた国> と <大半の国は日本よりはるかに悲惨> ですが、これは海外に観光や物見遊山ではなく、実務で経験すれば直ぐに気が付きます。日本の知識人・オールドメディアのバイアスを掛けたお話しはfakeであると判ります。

❖ 第3章 世界の「社会状況」を日本人は何も知らない
<多文化主義を否定するようになった欧州> と <人種差別にも〝格差〟がある> は人によっては目から鱗かも知れません。

❖ 第4章 世界の「最新情報」を日本人は何も知らない
前述した如く、日本人は最新情報を知る必要がないのですからねぇー。<残念ながら新聞と雑誌に未来はない>は現状を確認するために一読です。

また<嫌なヤツほど出世する、は正しい> は〝清く正しく美しく〟といった価値観の真逆です。皆さんもご経験があるはずです。

❖ 第5章 世界の「教養」を日本人は何も知らない
<老いを恐れる必要なない> と <効率は創造性を殺す> 辺りは筆者のような老人には応援歌のようです。それにしても筆者もその仲間ですが「教養:リベラルアーツ」のない知識人・アカデミア・ジャーナリズムの多いこと多いこと。

❖ 第6章 世界の「国民性」を日本人は何も知らない
国ごとにお話をまとめてあります。特に風俗に関しては是非一読頂きたいものです。日本の常識と欧米の常識が乖離してます。ドイツ人の項は筆者の経験と重なる部分もあり納得です。

❖ 終章 世界の重大ニュースを知る方法
<ブロガーやインフルエンサーは信用してもいい?> は意外に著者は肯定的に捉えておられます。まあリテラシーの領域でしょうか。

最後に<クリティカルシンキングを身につけよ> で締め括っておられます。「critical thinking」は批判だけではダメでして、feasibleな対案,改革案と一対です。


以上、コロナ禍・猛暑禍に一読をお勧めします。



nice!(12) 

備前・旭川の憂鬱 (最近のロシア農業事情 20-50) [日記・雑感]


ロシアTVのニュースを BS1ch、2020/08/07の「ワールドニュース」より、文字起しをしました。
おそらく筆者がロシアを扱うのはこれが最初です。文字起しした理由は、ロシアの主張をそのまま信用したからではありません。むしろ〝準独裁国家〟の言説は兎に角注意が必要です。話半分と言いますか、言葉を選んで吟味が必要です。

文字起しは以下の通りです。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ソビエト連邦や市場経済でも成し遂げられなかったことが、西側の対ロシア経済制裁によって成し遂げられました。

6年前(筆者注:ロシアのクリミア併合)、経済制裁に対しロシアは乳製品をはじめ、農産物の輸入を禁止しました。結果、ロシアの国内農業は飛躍的に成長しました。農業は武器の売却よりも多くの利益を、国にもたらしました。農業関連企業の利益は石油会社の利益よりも大きくなっています。

ここ数年は食料品の輸入禁止により、食品市場は変化しました。2013年、ロシア市場は輸入の食品に頼っていました。現在の市場はほとんどロシア産の製品で占められています。これは投資、新しい技術、新たな雇用を意味しています。

農業相(名前が聞き取れず)、農業はロシア経済の原動力になっています。農業は採算性が低く危険だというイメージを大きく変えました。今や最新のハイテック産業で利益が出るビジネスと理解されています。

店の棚には輸入品ではなく、国産の質の高い製品が並んでいます。

DSC06380 - コピー.JPG
筆者注:ロシア語が全く理解できませんので翻訳できません。円グラフの中心の〝絵〟をご覧ください。


地元の農業企業は年間10万トンのフライドポテト市場を獲得しています。品質に対する企業側の要求は大変厳しいですが、企業は品質に満足しています。

6年前、ロシアはほぼ430億ドルの農産品を輸入していましたが、現在は300億ドルです。国は農業に2倍以上投資を行っています。投資は今年もまた正しかったことを証明しました。

DSC06381 - コピー.JPG
筆者注:ロシア語が全く理解できませんので翻訳できません。バーグラフの数値でご理解ください。


新型コロナウイルスにより、人と物の国境が閉ざされました。しかし国内農業の成長により、ロシアは市場が閉鎖されたことを感じることはありませんでした。

ここ数年でロシアは鶏肉、豚肉の生産でトップ5に入りました。今年は豚肉生産で世界第4位になるかも知れません。
15年前にはロシアは年間2億トンから3億トンほどの豚肉等を輸入し、30-35%輸入に依存していました。長期の低利の国のクレジットにより、ロシアの農村地域は変貌しました。

農業には、現在国民の四分の一の人が従事しています。新しい農業コンビナートが設立されています。採用したのは都市部の人達がコンビナートに通って来るアルゼンチン方式ではなく、ロシアではその土地に住んでいる人達が農業企業体で働いています。

EU、カナダ、アメリカ等からの輸入禁止は、かつては対ロシア制裁の対抗措置でした。輸入禁止措置が撤廃された後、今度は西側諸国が言い寄って来ました。しかし、西側の農業製品は店の棚や冷蔵庫にはなく、そこにはロシア製品が占めています。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

〝農業は武器の売却よりも多くの利益を国にもたらしました〟は嗤ってしまいます。さすが軍事大国のロシアだと思いました。利益云々は、現在、ロシアの重要輸出品である「油」の価格が40ドルと低迷していますので、相対的に農業の存在が際立っているのだと思います。

ただ筆者が文字起しまでした理由は、日本の農業の参考にならないかと思ったからです。昨今の国際情勢を見ますと、あらためて〝食料安全保障〟を考えざるを得ません。先日、日本の食料自給率は、世界標準ではない日本独自の指標である〝カロリーベース〟で確か38%と公表されています。

工業製品のサプライチェーンの再構築と同じく、農業の自給率をせめて「三分の二」程度には上げなければなりません。それには今までの農業政策である「個人事業主」守るやり方では限界が来ています。これは10年以上前から言われていますが、今こそ抜本的な改革が必要です。TV等で若年層が「農業女子」とかで取り上げられますが、こんな話題程度ではとても職業自給率の向上には繋がりません。

高級品を香港や東南アジアに輸出するビジネスモデルも、新型コロナウイルス禍以降の世界情勢には適応できないのではと心配します。

自民党の票田である、JAを解体し、さらに超高齢化した個人経営の農業者やその田畑を、戦後の農地改革以上に大改革し「企業化」しなければと、ド素人は考えます。

小西美術工藝社のデービッド・アトキンソンさんのように、日本の中小企業は多すぎる、すなわち中小企業では近代化、IT化投資が人材を含めできないので益々持続性できなくなる、に通じると思います。金銭的補償、あるいは特別年金を、既存農業者に支払っても「大改革」が必要と思います。



nice!(11) 

備前・旭川の憂鬱 (一体全体「PCR検査」とは何のために行うのか?<含む_追加情報> 20-49) [日記・雑感]


世の中は何が何でも「PCR検査」をやれ!の一辺倒になって来ました。

昨日2020/08/01、19:30現在、全国の感染者は、1,580人、重症者は、87人、死者は、4人、です。

一方、累積の感染確認者は、36,389人、症状が改善して退院した人は、25,506人、死亡者は、1,011人だそうです。「PCR検査」は37,101人です。 (数値は統計上、若干の不整合を含みます)

SNS上では(何れも原文のまま)、

池田信夫@ikedanob 2020/08/01
インフルと同じというと「甘く見るな」という人が多いが、インフルのピーク時には、毎日10万人感染して100人死ぬ。毎日500人程度のコロナで緊急事態宣言を出していたら、1年中緊急事態だ。
これからも検査を増やしたら、これぐらいの陽性は出る。インフルと同程度とすると、1000万人出ても不思議じゃない。東京で1ヶ月に5人しか死んでない風邪に、いつまで騒ぐのか。

Hideki Kakeya, Dr.Eng.@hkakeya 2020/08/01
(筆者注:掛谷英紀さんは現在、筑波大学システム情報系准教授です)
まともな学者は、その知見を学術誌に発表する。
おかしな学者は、その知見をマスコミに流したり、記者会見したりする。
学術誌に載っている複数の知見を組み合わせれば、真実が見えてくる。でも、多くの人はマスコミで流れる不確かな情報を信じてしまう。

といった筆者の感覚に近い投稿も散見されます。「PCR検査」に関しましては既に当blogにも投稿していますが、再度述べます。


現在感染予防の〝ワクチン〟は未開発で、今日現在、この世の中に存在しません。

感染後の〝特効薬〟は、季節性インフルですと、タミフル、リレンザ、イナビル、そして一昨年あたりから、ゾフルーザ、といった特効薬が存在しますが、残念ながら新型コロナウイルスに効く特効薬はありません。

〝特効薬〟として期待されているのは、富士フィルム系のアビガン、レムデシベル(一応承認薬となっています)、カレトラ、トランプ大統領ご推薦のナンチャラがありますが、何れも学術的には効果が確認されていません。

ですから「PCR検査」の結果、医療としましては〝陽性は隔離、陰性は野に放つ〟しかありません。


陽性の場合でもこの半年間の治療経験が大きく効果を顕していまして、重症化率や死亡に至る人数は大幅に減少しています。それは既存の薬を組み合わせたり、経験的に効いた実績のある治療、すなわち〝肺炎〟の治療を行っているようです。抗体の攻撃による突然死もステロイド系の薬で効果を上げているようです。

日本の医療は先進他国に較べても全く遜色ありませんし。むしろ凌駕している分野も垣間見えます。ですから、悪戯に「PCR検査」で陽性者を増やし、医療関係者を数多く陽性者に配置すると「医療崩壊」させることになり危険です。既存の病気の方も従来通り大勢いらっしゃいます。その方の命は誰が保証するのでしょうか?

陰性者も検査直後から〝接待を伴う飲食〟や〝カラオケ〟へ出入りすれば「PCR検査」が陰性である、というお墨付きはあっという間に消滅します。


「PCR検査」に関わらず、【3蜜】を避ける事を、個人としても、他者へ感染させない事からも、行動に移さなければなりません。政府が、そして自治体の長が何と言おうとも、あくまでも個人が対策を実行しないと、新型コロナウイルスは〝拡散〟し広域感染して行きます。

【3蜜】といっても、密閉・密集・密接の内、最後の〝密接〟が最も重要と思います。もしも、密閉・密集が最重点としますと、都市圏の通勤電車でもっともっと桁違いの感染者が出るはずです。筆者も10年近く東京の満員電車を経験していますが、電車の中は乗客の皆さん方総じて〝寡黙〟です。それゆえ〝密接〟は辛うじて回避できているのではと考えています。

我々のできる対策は以下の3点を徹底的に避けるしかありません。このような対策が可能であれば「GoToキャンペーン」での旅行も可です。

① 接触感染:会食では取り箸をつかわない料理にする、自分の箸で直接食べ物を取る。バッフェタイプではトングを使わない。
② 飛沫感染:密閉・密集の場所ではマスクの装着、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保、が上げられます。
最近言われだした事象に、
③ マイクロ飛沫感染:大声での会話、カラオケで歌う時発生する飛沫、が上げられています。


最後にほとんどビョウキなんですが、数字をもてあそんでみます。現役時代データーを扱う事が多かったものですから、どうしても「PCR検査」の意味合いを考えておきたいと思います。

<設問> 以下の設問は実際の医師国家試験にも出たことがあるそうです。
「有病率」0.03%の病気、例えば〝新型コロナウイルス〟にかかっているかを調べるために、精度70%の検査、例えば〝PCR検査〟を「全員」に実施するとします。
ここで〝ある人〟がこの検査で「陽性」となった時、その人が病気、例えば〝新型コロナウイルス〟に本当にかかっている確率、「罹患率」は?

これは確率論では、「条件付き確率」の問題でして、カッコ良く言えば「ベイズの定理(Bayes' theorem)」となります。

言葉の整理をしておきます。
「有病率」:ある一時点において、病気を有している人の割合
「罹患率」:一定期間にどれだけの疾病者が発生したかを示す指標、確率
「感度」:陽性者を正しく陽性と判定する確率
「特異度」:陰性者を正しく陰性と判定する確率

現在の日本国内の感染者は大凡〝3万人〟、日本の人口は約〝1億2千万人〟です。この設問にもある「有病率」は大凡〝0.03%〟となります。この条件下で全国民にPCR検査を行うとします。このPCR検査の「感度」は〝70%〟程度らしいです。一方「特異度」は〝99%〟程度のようです。

陽性と言われた人:30,000人の内、PCR検査の感度から、この内、30,000 x 70% = 21,000人が本当の陽性者、9,000人が擬陽性者となります。

一方陰性と判断された人:119,970,000人の内、同じくPCR検査の「特異度」から、119,970,000 x 1% = 1,199,700人が偽陰性者、本当の陰性者は118,770,300人となります。

本当の「陽性者」は、21,000人÷(21,000 + 118,770,300) = 0.018% と計算されます。

なぜこのような結果となったのでしょうか?それは「有病率」が余りにも小さいからです。

もしも、現在の日本国内の感染者を大凡〝300万人〟と仮定、あくまでも仮定です。すると「有病率」は3%となります。

同じ計算をしますと、真の陽性率は、1.8%と計算されましてかなり改善されます。


PCR検査を有効に機能させようとするなら、「有病率」の高い集団に対して実施すればいい、とこの計算結果は主張しているのです。国民全員へ検査しろ!は妄想です。

例えば、クラスターとその濃厚接触者に絞るとか、特定の地域に絞るとか、自覚症状のある方に絞れば、「有病率」が数%と高く真の「陽性者」を発見しやすくなります。これが医療崩壊を防ぐ有力な手段です。現状で問題ないと思っています。

もっとも今後、検査の技術開発がされ、迅速で高精度、安価なPCR検査が開発されれば、状況は一転します。

そうは言っても〝なんとなく不安だからPCR検査で安心したい〟という気持ちは理解できます。しかしその結果は医療崩壊への道を歩むことになります。


<追加>2020/08/03
TV等でPCR検査を強く主張されている「上 昌広 医師」の投稿より引用しました。PCR検査と死亡者数の比較です。ご自身で認められているようですね。

上 昌広EeeoGTTUcAEOcdf.jpg



nice!(9)