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備前・旭川の憂鬱 ( 秋の蕎麦畑 20-62) [日記・雑感]


一般に蕎麦の花には、ワインではありませんが〝白色と赤色〟があります。蕎麦の花の見頃は、例年9月上旬から9月下旬です。

当地岡山でも蕎麦は栽培されています。有名な所は、当blogでも時々 posting させて頂いています
〝蒜山(ひるぜん)高原〟です。その他、結構あちこちで栽培されています。

蕎麦の畑は全く珍しいものではありません。例えば全国的に有名どころは、筆者の守備範囲であれば長野県の〝安曇野〟でしょうか。〝信州そば〟が有名ですから当然です。

名古屋在住時の2006/09/16、黒部・立山にパッケージツアーで出かけました。その時、中央西線の藪原で車窓から写した〝蕎麦畑〟です。

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今日 2020/09/26〝蒜山(ひるぜん)高原〟へ出向きました。蒜山(ひるぜん)の蕎麦は〝白色〟です。霧雨の降るあいにくの天候でしたが、それでもなんとか鑑賞できました。

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蒜山(ひるぜん)高原には「お蕎麦屋さん」が数軒散在しています。しかし今日は別件があり、お蕎麦屋さんはスキップです。


もう一つの蕎麦の畑が、岡山県の中央部、久米(くめ)郡 美咲(みさき)町にあります。

ここには〝大垪和(おおはが)〟という難読の地区がありまして「日本の棚田100選」にも選ばれましたが、蕎麦の畑はこの近傍にあります。

ここには〝赤蕎麦〟の畑があります。山間部の棚田的な場所に栽培されています。蒜山(ひるぜん)高原からの帰路、立ち寄ってみました。

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同じ蕎麦の畑でも、随分と雰囲気が異なります。白色の畑も素晴らしい眺めですが、赤色もなかなかの眺めです。


さて〝蒜山(ひるぜん)高原〟から〝 美咲(みさき)町〟に移動するのに、ダム湖である〝湯原湖〟の周回道路を通りました。この道すがら、なんとなんと〝野生の牡鹿〟に出会いました。車を止めにらみ合いになりました。すかさずカメラを構えました。30秒ぐらいして〝牡鹿〟は逃げ去りました。

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実は今日の一番の収穫でした。ご覧の通り素晴らしい「角」を持っていましたので、何事もなくて幸いでした。


<追記> 〝野生の牡鹿〟帰宅後、車載カメラを思い出しSDを開けてみました。残念ながら記録範囲の〝前〟でして、後1時間ぐらい長時間記録できれば〝野生の牡鹿〟を確認できたと思います。




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備前・旭川の憂鬱 ( 富士山「初雪化粧」 20-61) [日記・雑感]


富士山「初雪化粧」昨年より32日早いそうです。

そういえば今夏も〝暑い!暑い!〟と言っていましたね。当地・岡山県の高梁市(〝たかはし〟と称します)は、8月31日、最高気温が36.7度まで上がり【23日連続の猛暑日】となりました。これで猛暑日の連続日数の日本記録を更新しました。喜んでいいのか?悲しまなくてはならぬのか?は判りません。

しかし〝2位ではダメなんですか〟に対して、どうせなら〝1位〟の方が記録にも記憶にも残ります。


9月に入り、当地・岡山市も〝感覚〟では涼しくなって来ました。例によって感覚ではなく気象庁のHPで調べてみました。蛇足ですが、広告は見当たりませんが「広告枠」は確認できました。

岡山市の8月と9月21日までの最高と最低気温を昨年2019年と今年2020年で比較しました。

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昨年よりも今年の方が「気温」は高かったようです。でも「感覚」は異なります。9月になって昨年よりも涼しく感じます。

そこで〝真夏日〟および〝猛暑日〟の「日数」を比較して見ました。

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昨年より今年の方が、真夏日の日数はそれほど変わらないが〝猛暑日〟の日数が21日と〝2倍以上〟もありまして、確かに暑い夏だったんだなあ!とあらためて感じました。

では9月に入りなんとなく〝昨年よりも涼しい〟と感じるのしょうか?比較表より無理やり理屈をつけるとすれば、今年の9月の方が〝真夏日〟の日数が〝25%減〟である、そして8月が暑すぎたことにあるように思いました。

このように感覚は本当に当てになりません!!


さて、先日「台風10号」が鳴り物入りで九州西岸に沿って北上して通過して行きました。09/05には
中心気圧:935hPa、最大瞬間風速:70m/secと記録されています。

気象庁は日本へ接近の4日前から〝最大限の警戒を〟と危機感を強めていました。当初は〝第二室戸台風〟や〝伊勢湾台風〟と同規模の超巨大台風と言っていました。想定した中心気圧は〝920hPa〟で最大瞬間風速は〝80m/sec〟でした。

気象庁の国民への広報は「妥当」と思います。現在の気象予報技術からして、勇気を持って最悪の事態を国民に告げたのは適切な措置であったと思います。


では何故に想定よりも「台風10号」は想定よりも若干弱くなったのでしょうか? 台風の〝食料〟は、水温27℃以上の海水だと説明されています。「台風10号」が生まれた当時、日本近海の海水面の温度は30℃近くありました。これを根拠としてシミュレーションした結果、巨大台風に成長する、と予想したそうです。

ところが数日前に「台風9号」がほぼ同じコースを辿り、九州の西岸を北上して行きました。この台風が「台風10号」が辿ったコースの海面を撹拌しました。その結果、海水面の温度が「台風10号」をシミュレーションした時の水温よりも若干低下させたようです。どの程度低かったのかは判りません。


何が言いたいか!?と言いますと、例の「地球温暖化」です。毎年世界では何兆円もかけて関係学者が研究をしています。2100年には現在よりも地球の平均気温が4.5℃上昇すると主張しています。

それは「台風10号」のシミュレーションと同じような気象の数値モデルから導かれていると思います。このシミュレーションモデルに与える〝条件=海水面温度〟が少し変われば、自ずとシミュレーション結果も違って来ます。

スーパーコンピューターや高精度気象衛星の出現で一昔前に較べて「台風」の進路予想は飛躍的に進化しました。最近では、明日の天気よりも台風の進路予想は信頼が置けると思います。それでも未だにその規模や災害発生予測は的確ではありません。


ですから二酸化炭素:CO2や地球温暖化ガス濃度が入力・条件のシミュレーション結果だけで「地球温暖化」を論じるのは拙速と思います。



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備前・旭川の憂鬱 ( 〝シルバーウィーク〟初日 20-60) [日記・雑感]


〝シルバーウィーク〟初日、岡山地方は秋晴れで、気温も30℃以下でして、まずまず秋日和でした。
街では久しぶりに〝コロコロバッグ〟を牽いた観光客らしい方々も散見されました。

ランチを求めてオープンテラスのある、岡山・後楽園の、旭川(あさひがわ)を挟んだ向かい側にある「石山公園」に出向きました。

旭川(あさひがわ)ではカヌーを複数見受けました。どうもシルバーウイーク期間は特設のレンタルをやっているようです。

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岡山・後楽園側にカヌーのレンタルショップが確認できます。

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ランチは石山公園に仮設されている「KOE PIZA」です。このピザカフェは岡山市と〝アース ミュージック&エコロジー〟ブランドのSTRIPE INTERNATIONAL(ストライプインターナショナル)がコラボしています。

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新型コロナウイルス禍で仮設を常設店にするのが少々遅るのでしょうか。このキッチンカーで注文します。

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ピザは大人向けのテイストになっています。アルコールは地ビールと地ワインが準備されています。


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仮設のオープンカフェですが、テントを支えている柱はしっかりとしていまして、少々の風雨には十分耐えられそうです。テーブル席からは岡山城と遊覧ボートとスタンドアップパドル・サーフィン(というらしい)が見えます。

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世の中は相も変わらず、新型コロナの感染者数が何人になったとか、総選挙が何時になりそうだとか、騒々しいのですが、久しぶりに〝静寂で平和〟な休日を過ごしました。




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備前・旭川の憂鬱 (〝頭かくして尻かくさず〟 20-59) [日記・雑感]


SNSの正否・賛否は現代的課題ですが、今後も継続するでしょう。

しかし、SNSが汎用化した〝おかげ〟で、オールドメディアが如何に【報道しない自由】を謳歌していたか、そして【印象操作】をしていたか、が白日の下に晒されました。

その中で気が付いたphotoをお見せします。先ずはデモのphotosです。


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明らかに「安倍」の「安」がおかしいですね!?単に書き忘れたとは思えません。次に、


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「政権」の「権」です。この「権」は明らかにチャイナの文字ですね!?デモ隊はチャイナで構成されていたのでしょうか?危険極まりないと思います。


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これを作成した方は〝日本人〟だと思いますが、このようにデモに参加されるような〝意識の高い〟方が「政治」を「正治」と間違うはずがありませんね(苦笑)。


その他、沖縄のデモでは、ここでは取り上げませんが〝ハングル〟も多数見受けられます。メディアは判ってか判らずか知りませんが、このように「デモの本質」を報道しません。


そして、全く別の奇妙な映像です。筆者のように、現場のある企業で勤務していますと〝ヘルメット〟の着帽方法は重要でして、他人の着帽が気になります。なぜならば〝ヘルメット〟は自分自身を守る
「防具」です。「安全衛生法」でも労働者が着帽していない場合は安全配慮義務違反を問われる場合があります。

にも関わらず、それも渋谷電視台(別名NHK)は局員に〝ヘルメット〟の意味を理解させていません。

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ところが、不思議なことにTBSはマズマズの着帽です。もっともスタジオの中でヘルメットを着帽させる意味は全くありません。それとも天井から照明が落下するのでしょうか!?

TBS報道20200706 - 409.jpg



以上のようにオールドメディアに限りませんが、日常的に「正義」をかざす方々は〝ブーメラン〟であったり〝頭かくして尻かくさず〟です。



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備前・旭川の憂鬱 (東日本大震災9年半 復興〝道半ば〟 20-58) [日記・雑感]


今朝2020/09/11の渋谷電視台(別名NHK)の「おはよう日本」で、[東日本大震災9年半 復興〝道半ば〟
]の特集を組んでいました。後半の漁業と〝処理水〟に注目し、文字起しをしてみました。

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津波で被災した住まいの再建はほぼ環境した。暮らしの再生や原発事故からの復興は道半ばだ。岩手・宮城両県での1,400人余りのアンケートでは〝震災・原発事故家庭の収入が減った〟は42%もいらっしゃいます。

今でも原発事故による避難指示は、南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、飯館町、葛尾町、に出されている。立ち入りが厳しく制限されている帰還困難区域は計337㎢ある。

帰還困難区域8%の地域は、国が除染を行った上で3年後までに解除する計画が示されている。しかし、帰還困難区域92%の地域は、除染・解除の方針が示されていない。

自治体でつくる協議会は、具体的な方針を示すよう国に繰り返し求めている。一部の自治体は除染を行わない地域を含みます。区域全体での一斉解除を求める動きもある。

海産物の〝常磐もの〟福島の漁業の復活の兆しがある。豊かな海を次世代に残したい。

〝試験操業〟は流通量を調整しながら出荷先での評価を調査し、漁業者が海の海域・操業日数を抑えている。
福島県沿岸漁業の水揚げ量は昨年(2019年)は、震災前の14%であった。

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福島の漁を取り戻す、水揚げ増へ新たな計画がある。目標は底引き網漁業1隻あたりの水揚げを5年間で震災前の6割程度に戻すために、網をひく回数を約2倍に引き上げる。

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相馬双葉漁協組合長は、
〝漁に出帆する前のスピーチ、組合の運営の運命がかかっている。心して奮闘していただきたい。待ちに待ったいい操業・販売ができる。しっかりやっていきたい。〟
〝原発事故後は一時出荷ができなかった。しかし今はすべての魚種で安全性が確認できた。試験操業で売れ残り・値崩れを慎重に調査したい。〟

港に活気は戻っていない。
〝福島県の漁業者は、減った収入の一部を東京電力の賠償金でまかなう予定だ。我々としては賠償にとらわれず、なるだけ自分らの力で生活を取り戻したい。〟

〝早く自分の力で生活できる、とった魚で生活できる、そういう風にどんどんなって行けばいい。〟

こうした状況から抜け出す兆しも見えて来た。浪江町の仲買業者は、地元で取れた魚を全国に売り込もうと、今年の4月に魚の加工場を再建した。首都圏などの取引先からの反応は、予想以上に〝買いたい〟というものであった。〝水揚げがもっと増えて欲しい。すでに販路はある。引き合いもある。震災前の半分ぐらいには増やしてもらいたい〟

底引き網魚船の船主は、
〝原発事故後、底引き網漁だけで20人ほどの若者が後継者になった。どこの船をみても20代30代、あるいは10代の乗務員が乗っている。この人たちにも希望を持たせたい。それがないと漁村の活性化はならない。通常どおりに戻るには時間がかかると思っている。諦めてはそれで終わる。諦めないで若い人たちにつないでいきたい。〟

福島を取り巻く環境は確実に好転してきている。しかし漁業者が最も強く懸念していることがある。それは「トリチウム」、
汚染水の処理後に残る放射性物質は福島第一原発には、トリチウムを含んだ水が120万トン余りある。

国の小委員会の報告で〝基準以下に薄めて、海か大気中に放出が現実的〟と。保管タンクが満杯は後2年程度だ。

これに対して、相馬双葉漁協組合長は〝福島県の魚も大丈夫、おいしく食べています、と言われるようになった。今になって海洋放出ってどうなるの?国の施策と言われても絶対容認はできない。

福島の漁業者が望んでいるのは漁で食べていけるようになることだ。処理水を海に流して新たな風評がでた場合、また賠償すればいい、といった問題ではない。国には漁業者が9年半の間、厳しい状況に向かい合ってきた「重み」を理解すべきだ。
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例によって優等生の回答〝きれい〟に無意味にまとめておりました。「重み」といった非科学的な情緒に押し流されているから、何時まで経っても問題が解決しません。

この手法は、市民活動家と全く同じです。この「処理水問題」を解決させたくない!という意思表示です。もしも〝そんな事はない〟と主張するなら「処理水」の解決策を、国の小委員会の答申以外、あるいは以上の対策・解決策を示すべきです。


筆者の案は以下の通りです。
 ●先ずは〝国の小委員会の答申〟を再度全国的に広報します。
 ●この措置は世界的に見ても〝標準的な処理方法〟です、と全国的に強く訴えます。
 ●既存の運転中の原発は処理水を希釈して海洋、あるいは河川に放出している事を具体的な原発名
 を上げて主張します。
 ●そして期限を決めて、極わずかに放出します。その結果をモニターします。結果は広報します。
 ●問題が無いことを確認しながら、さらに放出量を増加させていきます。その結果をモニターを継続
 します。勿論SNSを含め広報します。
これを繰り返します。これ以外に方法はありません。



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備前・旭川の憂鬱 (菅官房長官の政策チラシ(追記あり) 20-57) [日記・雑感]


あくまでも「自由民主党」の総裁選挙だ!と言われても、議院内閣制では日本国の「内閣総理大臣」を選んでいますので、ミーハー的興味を含み関心を持ちます。

3人の総裁候補はご案内の通り、岸田 文雄さん(63)、石破 茂さん(63)、そして本命の菅 義偉(71)さんの3名でしょう(多分)。

年齢は一世代前に較べて老齢化が進んでいます。人生100年時代ですし、海外の首脳も高齢者が多いですし、何と云ってもアメリカのf大統領選挙なんか「敬老会」の選挙ですからね...

◆岸田 文雄さん「分断から協調へ『公正でやさしい』、『芯の通った』政治」とか。
なんだかアメリカや他国のように〝日本国が分断されている〟とか〝公正でやさし〟くない日本とか、勘違いされているのではと思います。外務大臣を長期にやられていたのでお判りと思いますがね!?

◆石破 茂さん「政権にはいったら何が問題だったかを解明する」
後出し〝じゃんけん〟はルール違反です。それとあのネチッコイ語りは辟易します。トランプ大統領だと即刻席を立つでしょう。

◆菅 義偉さん「自助・共助・公助」で信頼される国づくり、とか。政策チラシは以下の通りです。読みにくいので画面をクリック下さい。少しは見やくなります。


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「自助・共助・公助」ですが、一昔前に言われていましたね、真新しいキャッチフレーズではありません。筆者の理解は〝政府に頼らないで自分でなんとかして下さい〟と。彼のキャリアが言わせていると思います。

先ずは自分自身で頑張ってくれ!何でもかんでも政府にと言われると「大きい政府」になる。
共助もその延長でコミュニティーや家族・親戚縁者で解決を...
最後は政府がセーフティーネットを張る、かな?


「縦割り打破なくして日本再生なし」はその通りと思います。さらに「横割り開放なくして日本再生なし」も追加して頂きたいと思います。「横割り」とは「地方分権」を意味します。国会の総理答弁に待機児童・保育園の増設までは、余りにも中央集権的です。

「雇用を確保、暮らしを守る」は〝i T化・ディジタル化〟抜けています。今回の給付金支給で懲りたでしょう。リモート教育にしても各家庭の環境が未整備です。e-learning で学校の先生の負荷も軽減できると思います。これで先生の働き方改革も可能となり、生活指導の時間も抽出できるでしょう。

※その後の会見で「ディジタル庁」の設置を公約に掲げました。大変結構なことと思います。


「活力ある地方を創る」は一つ前の拙blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/ でpostingしましたが、今までの現状分析が間違っていると思います。即刻、視点を180度変えた現状分析が必要です。そうしないと対策が無効となります。いくらお金をつぎ込んでも成果はゼロです。

「国益を守る外交・危機管理」は安倍政権の施策を継続という事です。「戦後外交の総決算」ならば、全ての矛盾の根源である【憲法改正】が最優先事項です。現実・現状を見ず、国民を欺いてきた学会・ジャーナリズム・市民活動家たちの大声(voice minority)に惑わされないで頂きたいと思います。



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備前・旭川の憂鬱 (「中小企業は日本の宝!?」 20-56) [日記・雑感]


安倍政権の「賃上げの仕掛け」はなぜ機能しないのか?

この問いかけには数多くのエコノミスト、学者、ジャーナリスト達が〝アベノミックスの成果〟として、自民党自身も「データー」で示しながら議論をしています。それでも良く理解できません。

数字上は間違いなく〝アベノミックスの成果〟は出ています。日常生活に直結した成果は、2018/04/29の自民の広報より、その代表例を見ますと、

成果20180429 - 512.png


❖ 有効求人倍率は、0.83 ⇒ 1.59  完全失業率は2.7% 
 3%を構造的失業率とすれば、完全雇用状態になっています。これは文句なく実現しました。
 就職氷河期は解消は長期政権を支えた項目に違いありません。

❖ 株価 8,664円 ⇒ 22,319円
 これも毎日報道されますので間違いありません。

❖ 企業経常収支 50兆円 ⇒ 81兆円
 これが本来給与の大幅改善に繋がらなければならないのですが、そうはなっていません。
 このpostingで議論したいと思います。

❖ 公的年金運用益 56.5兆円
 株価上昇もありGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用益がこんなにも沢山出ました。
 年金が今にも破綻する、というエコノミストの声も少し小さくなりました。

❖ 税収 78.7兆円 ⇒ 102.5兆円
 日本国の借金は1,200兆円もあり、明日にでも破綻するぞ!?と言われています。しかし財政支出
 や災害対策が膨らみ、所謂プライマリーバランスの改善には繋がっていません。

❖ 自殺者の低減 約3万人 ⇒ 約2万人
 これも約1万人も改善しました。勿論〝0人〟を目指さなければなりませんが...


ここで議論したいのは次の〝表:経済指標〟です。

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この数値は正しいと思いますが、現実には何かがおかしいのです。今までエコノミスト、学者、ジャーナリストが言っていた事、要するに「原因と結果」が一致しません。

景気拡張過程に実質賃金が〝マイナス〟となったような歴史は存在しません。バブル崩壊前までは、物価上昇率を超えて名目賃金の上昇が達成され、実質賃金上昇率も高い伸びを示していました。

これを補完する〝グラフ〟をご覧ください。

大手企業賃上げ回答推移2020.gif


このグラフは〝大企業の賃上げ推移〟です。安倍政権2012-2020の間、少なく見積もっても、6,000円/年x 7年間 = 42,000円 となります。にも関わらず、実質賃金は指数で5ポイント、消費支出は10ポイント近くも低下しています。不思議です。賃上げは何処へ行ったのでしょうか!?

筆者のように現役を退き、年金生活に入ったので実質賃金が低下したという説明もありました。

またサヨク的には、雇用が増えたと云っても、それは正社員ではなく契約社員や派遣社員ですから賃金が低い、というものです。

さらに、収入が増えたので社会保険料が上がり、実質収入が減ったとか、以上何れも全く納得できません。


そこで出くわしたのが、David Atkinsonさんの著作「国運の分岐点」、副題「中小企業改革で再び輝くか、チャイナの属国になるか」と刺激的です。です。以下ポイントを項目的に列挙します。本内にはデーター・グラフがありますが省略します。

■ 先進国の中で唯一、経済成長していない。
■ デフレから何時まで経っても脱却できない。

2016年の人材評価(WEF)ランキングでは、OECD(経済開発協力機構)加盟国で第4位にランクされ、2018年の国際競争力ランキングでも世界第5位です。人材の質は高いという事です。

〝第2章 日本経済の最大の問題は中小企業〟と来ます。

あれぇ!?日本では〝中小企業が日本を支えている〟と言われ続けてきましたよね。メディアでは東大阪や大田区の小規模な技術力のある町工場が取り上げられます。例えば、岡野製作所のおやじは深絞り技術で「時の人」になりましたね。

続きます。日本の「生産性向上」の障害になっているのは、日本企業の99.7%を占めて、これまで日本経済を支えると云われてきた357万社の中小企業だ、と断言されています。

〝いつも空振りの「国策」〟と手厳しいです。日本は中小企業と云っても非常に小さい企業で働く人の割合が異常なほど高すぎる、そうです。

政府が鳴り物入りで「働き方改革」とか「女性が働きやすい社会」とか云っても、政府が悪い、行政の縦割りが悪い、と云っても結局「大企業に働く人が少なく、中小企業に働く人が多い」と云う「社会構造」に突き当たる、と断じています。

企業の規模が大きくなればなるほど、女性の活躍が活発になることが判っている、ようです。同様に、世界的にも企業が大きくなればなるほど、社員教育が充実される傾向があるそうです。

I T化にしても、先端技術の導入にしても、日本企業が生み出す先端技術は、世界に誇れるレベルではあるのですが、その割には社会への普及が低く遅れています。この矛盾はやはり中小企業が多いからだそうです。

例えばアメリカとの比較をした表があります。全く比較になりませんよね。

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しかしながら、日本の大企業も「第3の矢」を安倍さんに任せ過ぎています。未だに飛ばないMRJは一体全体どうなったのでしょうか?こんな事が日本の大企業の中で一般化していてはお先真っ暗です。

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折角、新政権が誕生しますので(多分、菅義偉内閣)では、この辺りを議論して頂き、アベノミックスの成果が、何故に個人や地方に波及しなかったのか?を今までとは全く異なる視点で考えて欲しいものです。

当postingのデーターは以下を参照し引用しました。
・デービッド・アトキンソン著「国運の分岐点」2019、講談社α新書
・東洋経済オンライン
・日経ビジネスweb
・DIAMOND online
・JIJI.COM



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