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備前・旭川の憂鬱 (再び、原発再稼働の〝是〟を問う 21-08) [日記・雑感]


消費者庁の意識調査、2021/02/26、先月、東京や大阪、それに被災地域など11の都府県のおよそ5,200人を対象に調査を行いました。福島県産食品購入「ためらう」8.1% これまでの意識調査で最少となりました。

これに対して、Twitter上で原発反対の方が〝本当かどうか、ちょっと聞いてみようと思う。〟とアンケートを取りました。その結果は、

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この辺りの〝本当の現地の状況〟は、フリーランスのライター、林 智裕さんが、2021年/02/12、『今こそ、なぜ「フクシマ神話」が生まれてしまったのかの検証を、事実を超越した言論が生み出した「冤罪」』をwedge.ismedia に投稿されています。リンクを貼っておきます。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/22145


今冬は、今日現在も日本は〝電力不足〟に陥っています。先日も「新電源」各社の電気料金が異常な高騰をしたと報道されました。

戸田直樹さんが『この冬の電力需給のひっ迫と電力市場価格の高騰について、市場価格高騰は異常事態であったのか』 https://u3i.jp/opinionknowledge/jukyu-20210222-01/ を投稿されています。少し長くなりますが、結論部分を引用します。

〝日本の場合、〝天然ガスLNG〟は海外からの輸入に大半を頼っている。低温で液化しているので、大量に在庫を持つことは難しく、前述の通り発電用LNGの在庫は通常14日程度に過ぎない。にもかかわらずこの年末年始には、LNG在庫はフル稼働前提で5日分程度にまで減少した。

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このようにLNG在庫が減少した原因は、需要の増加やベース電源のトラブルをうけて、12月以降LNGの消費が進んだところに加えて、上流設備のトラブル、チャイナ・韓国におけるLNG需要増、パナマ運河の渋滞などの要因が重なって、LNGの追加調達が限定的であったことによる。

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(筆者注:チャイナがLNGをスポットでなんと$39で買い漁ったという怪情報もありました。)

在庫が枯渇すると、発電所は停止、広域停電にもつながりかねないことから、多くのLNG火力発電所は出力抑制を余儀なくされ、必然的にJEPX(筆者注:一般社団法人「日本卸電力取引所」は、我が国で唯一の卸電力取引市場を開設・運営する取引所)への投入量も抑制されることとなった。

この状態は、燃料在庫が回復するまで、おそらくは数週間継続した模様である。そして、その間価格スパイクが持続したこと自体は異常ではなく、エネルギー・サプライチェーンの状況を反映して、市場が機能した結果と言える。そして、この事象は条件がそろえば再現される可能性が大きい。わが国のエネルギー安全保障に係る大きな課題が顕在化したと言える。〟

そして今回の電力需給のひっ迫・高騰の本質は【エネルギー安全保障である】と結論付けておられます。


筆者は電力不足を聞いた時、即時に〝規制庁承認の原発を即刻稼働〟を思いました。たまたまこの時期、2021/01/17、関西電力・大飯原発4号機が118万kWで再稼働開始しました。

〝原発事故という不幸は、一部の人たちにとっては紛れもなく、政治活動、あるいは商売などにおける千載一遇の「好機」でもあったのです。〟これでカタカナの「フクシマ」が関連死を多発させ、原発忌避の風評を蔓延させています。

原発反対の活動家の妨害に屈すると、日本国民が窮乏化し「命」が守られません。

新規に原発を作るのではなく、現在休止中の原発で〝規制庁承認〟は即刻再稼働させるべきです。



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備前・旭川の憂鬱 (ambivalent な新型コロナウイルス禍報道 21-07) [日記・雑感]


昨年の今頃、ダイアモンド・プリンセス号以来、毎日毎日TVは朝から晩まで、暇な医療関係者をコメンテーターに招き〝ああでもない、こうでもない〟と国民、いや視聴者を愚弄し続けて来ました。

医療関係者も何分初めての〝新型コロナウイルス〟のパンデミックですから、科学的・疫学的に経験や知識が全く無いのです。人様々のコメントを他のウイルスの経験、例えば2002年末のSARS(サーズ)、2009年の新インフルエンザ、そして2012のMERS(マーズ) から類推して発言されていました。

そのコメンテーターの中には、コロナの女王、もいらっしゃいます。お陰様で日本国民はほぼ全員がコロナ漬けとなりましたが、本当に科学的・医学的に正しいと思われる情報は得られないばかりか、逆に悪戯に不安を煽られるばかりでした。

〝新型コロナウイルス〟禍が終息すると、番組がポッカリと空白となり、それはそれでTVは困ってしまうのではないかと心配します。ambivalent な新型コロナウイルス禍報道です。


2020/04/07、先ず7都道府県に〝新型コロナウイルス・緊急事態宣言〟続いて2020/04/16、全国に〝緊急事態宣言〟が発出、その後2020/05/14、〝39県に緊急事態宣言解除〟続いて2020/05/21、全国に対して〝解除〟となりました。

そしてまさに今2021/01/07、再度1都3県に〝緊急事態宣言〟続いて2021/01/13に11都府県に拡大、2021/02/07 栃木県は解除されましたが、他都府県は2021/03/07まで継続となりました。

下の感染者数と死亡者数の推移をご覧ください。〝緊急事態宣言〟と感染数の関係は有るのか無いのか明白ではありません。なぜならば、第2波は〝緊急事態宣言〟は発せられていません。第2波が緊急事態宣言〟無で終息した理由の説明ができません。

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「3蜜」なる新語大賞もありして、このキャッチフレーズはなかなか良くできていると思いますが、その真意を国民はどの程度理解できたのでしょうか。「3蜜」は、密閉/密集/密着 なんです。それぞれ、換気を励行する、人の密度を下げる、接近での会話を避ける、です。

この「3蜜」は2020/03上旬から巷に流布され始めたと記憶しています。

暫くして判ってきたことは、じゃあ大都市の通勤電車はいつも「3蜜」なのに、それほど感染は広がっていないという事実です。

確かに通勤電車の一部では換気のため窓を開けて走行していると聞きました。しかし、筆者が東京の通勤電車にお世話になっていた四半世紀前でも、空調の効率を上げるためと、安全のため窓ガラスは嵌め殺しだったと思います。

すると残りの〝密着〟接近での会話、が感染に寄与しているのではないかと疑いました。通勤電車の中で確かにお互いに会話をしている人を見かけますが、大声で話していません。

もしも一人で大声でしゃべっている人がいれば、これは危ない人ということで、混雑している社内でもドーナツ効果が発生します。つまり〝接近での会話〟が避けられるという事です。

その内、世界一の高速スーパーコンピューター「富嶽」を使った〝飛沫拡散〟のシミュレーションがTVで紹介されました。マスクの効果と、会食時の席の配置と飛沫拡散です。これで明らかなことは、マスクはウイルス感染者の飛沫を抑制可能だ、ということと、席の配置が重要、対面と隣り合わせはダメ、といものでした。

「富嶽」のシミュレーションより、我々国民の感染予防対策は、先ずは、①手洗い、②飛沫感染の回避、です。飛沫回避の具体策は、マスクの装着、と、飲酒を伴う会食、となります。さらに具体的には、接待を伴う飲食、複数人での飲酒を伴う会食、クラブのような密集した場所には出入りしない、です。これ以外は不要です。

〝GoTo〟が非難されましたが、〝GoTo〟単独では感染は拡大しません。なぜならば通勤電車を見れば明らかです。では何が不味いかと言えば、むしろGoToイートです。旅先ではどうしても飲食を伴う会食に繋がります。この対策は食事の席の配置と大声で話さないことを徹底すれば、感染は抑制可能です。

筆者のこの一年間で得た知識は〝飛沫回避〟は感染拡大を抑制すると思いました。さらに、感染予防は人口の60-70%といわれる〝集団免疫〟の獲得です。ただし折角得られた個人の〝免疫〟の有効期限が現在も不明です。でも、治療薬・特効薬が無い現状では〝集団免疫〟に頼る他ありません。



そこで【ワクチン】です。

この期に及んで、未だに【ワクチン】の有効性の議論があります。【ワクチン】そのものの否定から、重箱の隅をつつく議論まであります。筆者のようなド素人が騒ぐのであれば実害がありませんが、現役の臨床医や医学部系の学者の一部の方が【ワクチン】の有効性を否定されますので問題があります。

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2021/02/06 Twitte上でワクチンの効果のデーターを見つけました。

イスラエルでの感染率と入院は、ワクチン接種を受けた年齢層の間で急減しています。ワクチン接種が病気を予防しているという世界で最初の明確な兆候です。ワクチン接種が不十分なグループでは、感染率は(あるとしても)はるかにゆっくりとしか低下しません。(Twitter投稿者の説明です)

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尤も一部の学者の方には、イスラエルのデーターは捏造ではないものの、政治的判断があり、そのままでは信用できない、というものです。田舎の老人である筆者には、その辺のところは判りません。今日現在、数少ない貴重な具体的な【ワクチン】適用例として見たいと思います。


反【ワクチン】の方の投稿です。これに対して、知念実希人(ちねん・みきと)さん、沖縄県生れ、東京慈恵会医科大学卒業の医師で作家の方が批判されています。以下、紹介します。

〝間違った医療情報で命を落とす人もいる。〝

〝「こういったワクチン報道があることは予想していました。でも、あまりにひどいものが多かった。私は感染症専門医でもワクチンの専門家でもないので、憤りを感じながらも黙っていようと思う部分もありましたが、今回は見ているだけというわけにはいきませんでした。〟


〝医療者の多くは、メディアが発した間違った医学情報によって命を落とす人、またその家族の悲しみを嫌というほど見ているのです。〟

〝反医療、反ワクチンといったネガティブなアプローチは人の関心を呼びます。ですが、その情報に関わったメディアの人が知らないところで、命を落とす人がたくさんいる。〟

〝誤った医療情報は命を奪うことにもなりかねない。ちょっと強い言い方をあえてしますが、間接的な殺人行為になってしまうこともあるのです。それぐらいの危機感を持ってほしいと思ったのです」〟


このご発言に筆者は納得しました。とにかく昼夜を問わず垂れ流されるTVの浅薄で検証していない情報に惑わされないで頂きたいと思います。先ずは一旦飲み込んで、自分の頭脳で咀嚼したいものです。



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備前・旭川の憂鬱 (「ホキ美術館 名品展」 岡山シティミュージアム 21-06) [日記・雑感]


千葉には佐倉市にモネや20世紀美術を中心とした「川村記念美術館」がありまして、この美術館へは千葉在住時、何回か行ったことがあります。併設のレストランがまた素晴らしいのです。

「ホキ美術館」は、千葉市緑区あすみが丘東 (知らない方は全くご存じないですよね!?) にある美術館でして、竣工は2010年9月だそうです。

筆者は四半世紀前は千葉市民でしたので、おおよその場所はよく知っています。何分、筆者が千葉を離れてから建設されましたので実際に行ったことはありません。

いわゆる〝写実派の細密画〟が中心の美術館です。〝写実派の細密画〟は写真・photoかと見間違えるほど緻密でして〝抽象画〟の対極にある絵画です。

〝ホキ〟と記載されていますので、何か海外との関係の命名かと勘違いするのですが、創設者の〝保木將夫さん〟のホキです。


一昨年の秋、岡山・瀬戸内市立美術館で「驚愕の超写実展 ホキ美術館×MEAM ヨーロッパ近代美術館」が開催されました。この時は、ホキ美術館が来るぞ!とミーハー的に見に行って来ました。

岡山シティミュージアムで「ホキ美術館名品展・究極の超写実絵画」が2020/12/18 -2021/02/23に渡って開催されています。筆者の興味がある展覧会ですので、是非と思っていましたが、やっと本日、鑑賞に出かけることができました。


「ホキ美術館」所蔵の絵画では、やはり現在の上皇・上皇后の肖像画を描かれた「野田弘志さん」、そして「石黒賢一郎さん」、「五味文彦さん」、「生島浩さん」、「島村信之さん」らが特に有名です。


生島浩さんの〝5:55〟は貸出要求が多い作品だそうです。筆者は女優の佐藤藍子さんに似ているかな!?と思っています。このモデルさん、モデルの契約が6時まででして、もうすぐ帰れるといった
目をしている、といったお話が独り歩きしているのだそうです。

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以下、リーフレットからコピーした絵画でご紹介します。

五味文彦さんの〝いにしえの王を語る〟です。写真でもここまで緻密には表現できないと思います。

2五味文彦 いにしえの王は語る.jpg


前述の野田弘志さんの〝摩周湖・夏天〟です。リーフレットからのコピーですから、この緻密画のド迫力をお伝え出来ません。

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島村信之さんの〝日差し〟です。女性のブラウス、シーツのシワ・ヒダの表現が現物よりも現実に感じます。見飽きません。

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石黒賢一郎さんの〝綾〇〇的な〟です。この絵画一つ置いて左側に、この絵と全く同じのモノクロームの画が展示されていました。今回の展示作品で最も写実細密画でした。写真よりも写真に近い画でした。

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青木敏郎さんの〝デルフトの焼物と果実〟です。青木さんは皮を剥いたレモンがお気に入りのようでして、他の静物画にも同じ皮を剥いたレモンが描かれていました。

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藤原秀一さんの〝萩と猫〟です。現実の〝萩〟はこの画のように全木が一斉に開花しませんので、これほど綺麗ではないと思います。また〝猫〟ふんわりとした柔らかい毛、先っぽまで緻密に描かれており、見ていて怖いぐらいです。

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森本草介さんの〝休日〟です。女性を描かすと彼が写実派の細密画では最右翼ではないかと思います。この画のすぐ右に〝横になるポーズ〟でセミヌードが描かれていました。それは兎も角、この画、どこかでご覧になったことは有りませんか!?筆者は瞬時に〝フェルメール〟を思い出しました。

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大畑稔治さんの〝陸に上がった舟〟です。写実を追及するあまり、この画の下半分の砂浜部分、現場の砂浜の〝砂〟で描かれています。恐ろしいばかりの写実精密画の追及です。

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他にも〝風景画〟がありまして、大矢英雄さんの〝海の記憶に〟や森本草介さんの〝アキテーヌの湖畔〟は、画の上半分の〝空〟は全く描かれていません。真っ白です。あえて書いていないようです。これも写実精密画として興味深い描き方と思いました。


実はこの絵画展、人気があるとは聞いていましたので、コロナ禍で外出が憚れる中、どうしても行って見たくて行きました。想像以上に来館者が多く、全部で64点展示されていましたが、各画に一人といった混み方でした。入場時には検温、消毒と氏名を書きました。

今年になって生活必需品を購入する以外では、始めての外出でした。



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