先日、拙宅の郵便受けに〝れいわ新選組〟の選挙ビラが投函されていました。こんな田舎へもアクセスしていることに興味を持ちました。

過去一度もこのような選挙ビラを眺めたことはありませんでしたが、暇ですからチョット中身を眺めてみました。〝れいわ新選組〟は2019/04/01に参議院議員の山本太郎さんが結成した政党ですよね。

第25回参議院議員選挙候補者は以下の10名の方々です。

 野原善正 東京都選挙区 59 運転代行アルバイト、沖縄創価学会壮年部員
 山本太郎 比例区 44 参議院議員、れいわ新選組代表
 蓮池 透  比例区 64 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会元副代表 この肩書はチョット
 頂けません。
 安冨 歩  比例区 56 東京大学東洋文化研究所教授  〝女装〟の方ですね。
 三井義文 比例区 62 コンビニ加盟店ユニオン元執行副委員長
 辻村千尋 比例区 51 環境保護NGO職員
 大西恒樹 比例区 55 IT企業社長、元JPモルガン銀行員
 渡辺照子 比例区 60 元派遣労働者、レイバーネット日本運営員
 舩後靖彦 比例区(特定枠)61 介護サービス事業会社副社長
 木村英子 比例区(特定枠)54 全国公的介護保障要求者組合書記長





それでは「政策」を眺めてみましょう。

1. 「消費税は廃止」 物価は下がり、実質賃金は上昇、景気回復へ、6年後には一人当たり賃金が44万円アップ。財源は租税特別措置・大企業優遇の廃止と法人税累進化で50兆円以上税収アップでして、おつりがくるそうです。

消費税廃止は結構な事と思います。しかし〝アベノミックス〟で23.8兆円の税収増(2018年実績、対2012年)と言っています。自民党にあっさりと論破されそうです。

2. 「全国一律!最低賃金1500円、政府が保証」年収200万円以下世帯をゼロに
先ず分配、その次に収入を考える手法は、いわゆる〝バラマキ〟です。直近の韓国を見れば直ぐに不味いと判ります。これは「ガチョウと黄金の卵」のイソップ物語にも語られています。金の卵を先に沢山取るとガチョウ:企業が死んでしまいます。

3. 「奨学金徳政令」
これは是非実現したいものです。ただし日本国民に限定です。

4. 「公務員を増やします」安定雇用も経済政策です
これはエマージングカントリー:発展途上国での政策です。筆者の経験ですが、インドネシアではやたらと警察官が街にいます。彼らは明らかに失業対策です。インドネシア人が日本に来て言ったことに〝日本には警察がいない〟と。
確かに保育士・介護士さん達の所得が低いという問題は厳然とあります。これは公務員の保育士さんでも同等でして〝公務員化〟では解決しません。

5. 「一次産業個別所得補償」 TPP等々で一次産業壊滅の危機
まさか農家だけにベーシックインカムを導入するのでしょうか!?今の世の中はTPPのように多国間で食料安全保障を構築すべきと思います。申し訳ありませんが産業・経済活動としての農業は〝比較優位理論〟が優先されます。農業以外の国民がそのツケを払います。

6. 「トンデモ法」の見直し・廃止 トランプ大統領がオバマ前大統領の政策を全否定すると同じ、安倍政権で成立した法案を総て見直し・廃止のようです。あり得ません。

7. 「辺野古新基地建設中止」
8. 「原発即時禁止・被爆させない」
何れも事実誤認です。

辺野古は〝新基地〟ではありません。普天間の〝移設〟です。

原発で被爆させないですが、世界中の人々は24時間被爆しています。また医療機器従事者や航空機のパイロット等は既に何回も議論されていますが、健康に影響のない100mSv/年以下の被爆をしています。

福島原発事故では〝被曝〟による直接の死者は発生後8年が経過していますが〝0:ゼロ〟です。菅政権が慌てて発令、避難しなくてもいい地域まで避難させた〝緊急避難(法的根拠無し)〟で亡くなった方、関連死の方は1,000人単位でいらっしゃいます。


〝れいわ新選組〟結構いい所を突いています。自民党もうかうかできませんね。ただし20世紀の発想でして〝大きい政府〟、言い換えれば〝社会主義〟の政策です。