秋の〝こうよう〟には〝紅葉〟と〝黄葉〟があります。いずれも素晴らしい着色を見せてくれます。京都は〝紅葉〟が多いようにも思います。野性的な〝紅葉〟は滋賀県の「湖東三山」と「永源禅寺」にも注目です。

〝紅葉〟は大昔から歌集にも、詩集にもワンサと詠まれていまして、筆者のような無粋な者がとやかく言えたものではありません。

でも日本人の美意識には、過ぎ去りものへの郷愁のような感覚がありまして、例えば尼寺「祇王寺」では、春の桜、秋の紅葉、何れも散った桜や落葉した紅葉を鑑賞するようです。とてっも風情があります。



例えばヤブランの横に散った紅葉です。















色彩的にはそれほど綺麗ではありませんが、こんな風情から今年の〝紅葉〟も終ったのだな、と感じます。