先日の熱海・伊豆山での山津波では辛うじて直近のソーラー・パネルの崩壊は回避できた。もちろん、山津波とソーラー・パネルの設置の関係は今後の調査が必要です。

以前より筆者は日本国のように山岳地が多い地形が国土の大半を占める場合、山岳傾斜地を造成しソーラー・パネルを設置する事はリスクの方がベネフィットを上回ると述べて来ました。森林保全や景観保全という考え方とも相容れません。

ドイツ、フランスでのソーラー・パネルの設置例を参照ください。平坦な土地に整然とソーラー・パネルが設置できます。
https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2018-06-16

一方、我が国では2018/07/06の西日本豪雨での損害状況をSNSよりピックアップし紹介しました。
https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2018-07-22


数日前、経産省エネルギー庁が〝2030年時点の発電コスト 太陽光が最安に 原子力を初めて下回る〟と発表しました。どこぞの環境大臣がソーラー・ソーラーと騒いでいますので、一度最近のソーラー・パネルの設置の正否をフォトで確認しておきたいと思います。ソーラー・パネルと原発のコストは別途議論したいと思います。

筆者はソーラー・パネルは以下の場所ではベネフィットがリスクを上回ると考えています。ですからソーラー・パネルは全部ダメとは考えていません。

1.個人宅屋根のソーラー・パネル 自己責任でどうぞ

2.ぽつんと一軒家(TV番組を拝借) 
  里より遠路はるばると電線を引くより〝自産自消〟の方がはるかに効率的です。ただし、既に
  送電線が在る場合、送電線のメンテナンス・コストと、不安定電源ゆえの〝蓄電池〟のコストの
  比較になります。個別の検討が必要です。

3,海外のように〝平坦な広大な土地〟が入手できる場所

4.海上・湖水上 環境アセスメントを条件に設置可能と考えます。


最近のソーラー・パネルのトラブル例を、SNSよりピックアップしました。それでも設置しいたい場合、現状の設置基準は明らかに不備が多いので、本格的な環境アセスメントが必要です。


では先ずは、都市でのトラブル例です。

A:高松市香川町21号 2018年



B:洲本市宇山3号、2018年台風28号



C:場所不明



D:東京都内




郊外設置のトラブル例です。

E:広島県三原市大和町2018年7月豪雨



F:浜松市天竜市緑恵台 2018年9月



G:岩手県遠野市 読売新聞 2021年



H:秋田県羽後町



I :伊豆イーゲート発電所 台風19号2019年



J:栃木市藤岡町2021年7月16日



K:姫路市2021年



L:毎日新聞 場所不明2021年6月27日



日本では珍しい平坦な土地のメガソーラーです。これはトラブル例ではありません。しかし津波はともかく高潮被害は想定できます。

M:岡山県瀬戸内市錦江湾塩田跡



以上のように、今までは再生可能エネルギー導入が優先し、欧米に追い付け!でしたが、今や世界で5番目の発電能力を持つようになっています。ドイツ、フランスより大きい能力を持っています。

今後、ソーラー・パネルの設置は、下図に示したような〝環境アセスメント〟を義務付けるべきと思います。画面をクリック頂くと見易くなります。