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備前・旭川の憂鬱 (「日本工芸の100年・岡山市立オリエント美術館」16-30) [日記・雑感]


准介護の母と孫の世話の合間を縫って、岡山市立オリエント美術館で開催中の「日本工芸の100年・ペルシャの記憶から現代まで」 の鑑賞に行ってきました。

「岡山市立オリエント美術館」ですが、個人のオリエント考古美術品、1,947点が寄贈されたのを機に建設、1979年に開館したようです。 個人は、当時学校法人岡山学園の理事長、故安原新次郎氏です。

この美術館の設計は、岡田真一さんでして、美術館の建築自体が「 賞」 の対象です。

1979年:照明学会賞
1981年:建築業協会賞
1988年:第1回公共建築賞・文化部門最優秀賞
1999年:BELCA賞ロングライフ部門賞
2006年:第6回JIA25年賞・一般建築部門大賞

と輝かしいものが有ります。 比較するにはちょっと躊躇しますが、国際記念物遺跡会議(International Council on Monuments and Sites、略称 ICOMOS)は2016年5月17日に、国立西洋美術館を含む7か国17資産で構成される 「ル・コルビュジエの建築作品」 を世界文化遺産に登録するよう勧告しました。 美術館建築はそれ自体が美術品なのです。

他の地方都市にも「岡山市立オリエント美術館」と同様、素晴らしい美術館があります。 

前置きが長くなりましたが、今回は、東京国立近代美術館・工芸館の名品展です。

IMG_02-up.jpg


作品の一例をブリーフから紹介します。

IMG_01-up.jpg


圧巻は、鈴木長吉の超絶技巧の 「十二の鷹」です。展示は十二の内、5羽だったと思います。 一例が上の図、左下の鷹です。 未だ観覧したことは有りませんが、京都・村田製作所の 「清水三年坂美術館」 にも超絶技巧の金工が展示されていると聞いています。

その他民芸の、河井寛次郎や浜田庄司、魯山人、等々枚挙にいとまがありません。 ご当地の備前焼の金重陶陽の水指 ( 上の図の右上)、磯崎淳も展示されていました。少し前にご紹介しました 「宮川香山」 の一対の壺も展示されていました。

何れの作品も人間国宝や同等の技術を持っておられる方々の作品です。 失礼な言い方になりますが、見飽きる事は全くありませんでした。



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コメント 2

justice

個人でこれだけのコレクションは凄いとしかいいようがない。
by justice (2016-06-29 18:12) 

ironbridge

justiceさん、コメント、有り難うございます。田舎の美術館でも結構面白い企画をやっています。東京都は較べようもありませんが...
by ironbridge (2016-06-29 20:30) 

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