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備前・旭川の憂鬱 (ウクライナ戦争より学ぶ。 24-12) [日記・雑感]


2022/02/24、ロシアのウクライナ侵攻が開始されました。2021年末よりアメリカからの情報で、ロシア軍が国境に集結している、と報道がありました。イラク戦争やその他の戦争で、アメリカは度々〝誤情報〟を流していましたので、またか?と思っていましたが、このウクライナ戦争は不幸にも「正解」でした。

2014年ロシア軍のクリミア侵攻で、ウクライナは領土を略奪されました。この頃から、戦後の秩序が崩れてきているな、と感じていたはずです。細谷雄一さんが[X:旧Twitter]に貴重な投稿をされていましたのでご紹介します。

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日本では『アベガー』政権で、2015/09/19(平成27)、参議院で安全保障関連法案(平和安全法制)が可決されました。 政府は憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を認め、有事の際の外国軍隊との協力を法律に盛り込みました。

この時のメディア、戦後サヨク、アカデミアの皆さんが挙って【大大大反対】でした。要するに、〝憲法9条〟を守っていれば戦争にならない、という妄想です。

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戦後の平和の建前は『力による一方的な現状変更:Unilateral change of status quo by force』はしない・させない、であったはずです。これをいやしくも、国際連合:the United Nationsの常任理事国・ロシアが破ったのですから、戦後秩序は完全に崩壊しました。

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こんなことが国際関係では起きうることを日本人は経験し、学習したはずです。2015年の「安全保障関連法案」は〝憲法9条〟の改正ができない環境下で、日本国民を海外の侵略から守る最善の措置であったのです。

「ウクライナ戦争」で、ロシア側の論理?を正当化したり、アメリカの大統領選挙と絡めて、プーチンを指導者として評価?するといった言説を見るようになりました。

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〝もしトラ〟ではありませんが、ウクライナが〝もし集団的自衛権〟NATOに参加していたら、ロシアからの侵攻は無かったかもしれません。その証左にウクライナ侵攻以降、中立を標榜していた北欧の国々(戦後サヨクの大好物)が挙ってNATOに加入を表明し、スウェーデンも近々実現しそうです。

もっとも、ウクライナは汚職・腐敗の多い国でして、またその他の経済指標やお国柄がNATO加入条件を満たしていないという問題も大きいようです。そんな国を支援する必要はないといったご意見も聞こえてきます。

もう一つの〝もしトラ〟これは、トランプ自身が提起した対外国支援を原則融資にする案に否定的な考えを示したものです。追加予算案の承認が滞っているウクライナ支援などへの活用は「筋が通らない」と述べたと報道では大きく取り上げられました。

これは筆者も不勉強だったのですが、トランプが何年も前に、ドイツに対してNATO加盟国はGDPの2%を国防費に充てるという約束を守れと言った件であって、決してNATOを蔑ろにするものではない、という事のようです。トランプは日本にも『アベガー』時代にGDPの2%の要求をしていました。

自分自身で国を〝護る・守る〟意思のない国とは、同盟があっても有事において支援しない!という当たり前のメッセージです。アメリア軍はアメリカ合衆国のために命を懸ける「暴力組織」でして、日本国の「傭兵」ではないからです。昔、議論されていた「安保ただ乗り論」です。


2023/08/27 ロシアの連邦捜査委員会は08/27、北西部で墜落したプライベートジェットに乗っていて死亡した10人の身元についてDNA鑑定などを行った結果、今年6月に武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏の死亡が確認されたと明らかにしました。

そして今回、プーチンの政敵だった反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の不可解な死です。以前、当blogでロシアの不可解な死亡者を取り上げています。https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2022-09-15https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2023-03-19 もご笑覧ください。

ロシアもチャイナも同様でして、いずれの国も、我こそが民主主義、と主張していますが、実態は「専制権威主義・寡頭制・人治主義」でして、とっても国際標準にはなれそうもありません。


以上、長々と述べましたが、今回のウクライナ戦争、平和の建前は『力による一方的な現状変更:Unilateral change of status quo by force』はしない・させない、にあると思います。また問題も多く内在しているが、それでも他の政治システムよりは健全な「欧米型民主主義」を守ることになるので、今後もウクライナを支援したいと思います。



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