備前・旭川の憂鬱 (カラスも割合を付ければ可愛い!? 23-47) [日記・雑感]
少し前、頭脳明晰なカラスを〝家畜〟的に役に立てないか?と投稿しました。一般的には嫌われ者です。https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2023-11-01
2-3日前、午後4時ごろ、旭川(あさひがわ)の堤防の道をウォーキングしていましたら、河川敷の冬枯れの樹木にカラスが鈴生りになっていました。遠目ですが少々不気味に見えるかも知れません。
カラスにとって不名誉ではあるんですが〝権兵衛が種まきゃカラスがほじくる〟といったじゃれ言葉もあります。意味は、農夫が種をまくと、すぐカラスにほじくられる。 人が努力してすることをカラスが後からぶちこわしていくことの例えだそうです。
この写真はコロナ前ですから、5年以上前と思いますが湘南の海岸、七里ガ浜で撮影したカラスです。
ここはトンビが人間の食べ物をさらって行く有名な海岸ですね。
この写真はソーシャルメディアに投稿されていたカラスでして、出所由来は不明です。
カラスも割合を付ければ可愛い!?と思いませんか(笑)。
備前・旭川の憂鬱 (再度「ウクライナ」支援疲れ 23-46) [日記・雑感]
『テレ東BIZ』2023/12/26 より引用します。
<ウクライナ空軍がロシアの大型強襲揚陸艦を破壊>
ウクライナ空軍は26日、ロシアが一方的に併合した南部クリミア半島のフェオドシヤを空爆し、ロシア軍の大型強襲揚陸艦を破壊したと明らかにしました。ウクライナ空軍によりますと破壊したのはロシア海軍の大型強襲揚陸艦「ノボチェルカスク」で、ウクライナ側は、2022年沈没させた黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦に次ぐ戦果だと主張しています。
ロシア国防省は26日、「ノボチェルカスク」がウクライナ側のミサイル攻撃で損傷したことを認めているほか親ロシア派「クリミア共和国」の首長は攻撃を受け、港で火災が起きたとしています。
また、ウクライナ空軍は26日、ウクライナに飛来したロシアのドローン19機のうち、13機を一晩で撃墜したと明らかにしました。(引用終了)
一方、ロシア側の情報です。渋谷電視台(別名NHK)によりますと、以下のようです。
<ロシア国防相 “ウクライナ東部マリインカ掌握” 大統領に報告>
ショイグ国防相は25日、ウクライナへの軍事侵攻の戦況についてプーチン大統領に報告しました。このなかで、ショイグ国防相は「積極的な攻撃の結果、マリインカの全域を解放した」と述べ、ウクライナ東部ドネツク州のマリインカをロシア軍が掌握したと主張しました。
マリインカは、ロシアが支配する州都ドネツクの南西にあるウクライナ側の拠点の1つで、このところ、ロシア軍が攻勢を強めていました。
報告を受けてプーチン大統領は「まずは祝福したい。これは成功だ。これによって、ドネツクからウクライナ軍を遠ざけ、ロシア軍の作戦範囲がさらに拡大する機会が得られる」と述べ、戦果を誇示しました。
ロシア軍はドネツク州のウクライナ側の別の拠点、アウディーイウカでも戦闘を続けていて、東部の前線で攻勢を強めています。
一方、マリインカを掌握したとするロシア側の主張について、ウクライナのメディアはウクライナ軍の報道官が「正しくない」と述べ否定したと伝えています。(引用終了)
このようにメディア経由の戦争の大本営発表はどこまで信用すればいいのか〝全く〟わかりません。
1週間ほど前、当blogへ『(囁かれている「ウクライナ」支援疲れ』https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2023-12-18 をupload しました。
その後のお話は以下のようです。
最大の支援国であるアメリカの大統領選挙では、この情報はfakeかも知れませんが、民主党のバイデン現大統領は余りにも不人気で立候補の余地はなく、GOP共和党の候補はトランプとなる、というものです。つまり次期大統領はトランプという事です。
その理由の一つに、日本製鉄のUS Steelの2兆円の買収があるというものです。これは既に国家安全保障といったお行儀のよい理論もあるが、アメリカ人のプライドを痛く傷つけたというものです。ましてや民主党支持基盤のラストベルトの白人労働者階級をバイデンは敵に回してしまいました。
で、トランプが大統領になると、彼が以前から言っているように〝オレが大統領になると24時間以内に、ウクライナ戦争を停戦させる〟という発言です。
これは、戦況を現状で凍結する!に等しいものです。すなわち、ウクライナにクリミヤ半島は勿論、東部4州もロシアに割譲せよ、という事です。最近亡くなったヘンリー・キッシンジャーも同様の発言をしたと報道されたことがあります。
これは絶対に困ります。戦後の?の一つ覚え【力による一方的な現状変更】を許すことになります。これを認めると世界の秩序は混乱に次ぐ混乱を来たします。お隣のチャイナを勇気づけます。
ところが本日、日経ビジネスweb で聞き手:森永輔さん、回答:鶴岡路人さんの対談を見まして暗澹たる気分になりました。以下、無料部分一部を引用します。
大いなる錯覚「領土を割譲してもウクライナは停戦できない」2023/12/26
この記事の3つのポイント
1.西側諸国によるウクライナ支援が先細りの方向にある。
2.継戦が難しくなればウクライナは停戦を選ぶかもしれない。
3.そのとき「領土割譲で停戦できると考えるのは錯覚だ」
仮にウクライナの継戦が難しくなり停戦を求める事態になれば、プーチン大統領にとって占領地を広げるチャンスとなる。
欧州現代政治を専門とする鶴岡路人・慶応義塾大学准教授はこう指摘する。それはなぜか。
「ウクライナ側が被占領地をあきらめてロシアに割譲すれば停戦が実現する」との見方があります。この見方は明らかに錯覚です。ロシアは「今の占領地を獲得すれば停戦する」との意志を、これまで一度たりとも公に示したことがありません。
それどころか、西側の支援が先細って、ウクライナが軍事的に弱い状況になれば、ロシアにとって占領地を拡大するチャンスです。停戦へのインセンティブは低下するでしょう。
停戦は、ウクライナとロシアの双方に停戦の意志がないと実現しません。片方だけが望む停戦合意は降伏協定になってしまいます。それを避けたいために、ウクライナは戦闘継続を選択せざるを得ないのです。(引用終了)
なんとも陰鬱な令和5年、2023年の年末です。「検察ファッショ」を喜んでいる場合ではありません。
備前・旭川の憂鬱 (囁かれている「ウクライナ」支援疲れ 23-45) [日記・雑感]
世界の常識と日本人一般の方々との感覚のズレが大きいのが〝平和な日本〟という認識です。
戦後78年間、今日まで〝日本国内〟では、60年安保騒動・赤軍派事件・オームサリン事件の極(敢えて「極」とします)一部の例外を除き、戦争・内戦・紛争・テロは経験していません。
しかし、視線を海外に注ぐと、〝憲法9条〟とは関係なく、戦争・内戦・紛争・テロの連続でして、絶えることがありません。日本がなぜ戦争・内戦・紛争・テロに巻き込まれることがなかったか、それは日本国民の多くの方々が〝賢明〟で革命の誘惑に与しなかったことです。
そして、好むと好まざるとに関わらず〝日米安保条約〟があることです。
最後に〝地政学的に有意な位置〟にあることが考えられます。ウクライナや中東の地続きの国々を見ると明らかですが、日本は周囲の海洋が天然の要塞の役目を果たしています。
家村和幸著『なぜ戦争は起きるのか』宝島社新書2013より以下を引用し、一部加筆します。
〝小国は拡大を、大国は支配を、老いたる国は延命を願うものである限り、どうして、今日の均衡が確実なものであると云えるのであろうか?〟と元フランス大統領Charles de Gaulle は言ったとか。
また、イギリスの軍事評論家、軍事史研究者、戦略思想家のSir Liddell-Hart リデル・ハートは〝戦争を研究すればするほど、その原因は政治的あるいは経済的というよりは、心理的なものとあると思えてくる〟と結論付けたそうです。
サミュエル・ハンチントンは『文明の衝突』1993で〝文明間の対立などから、テロに代表される過激な行動をとる組織が生まれる〟と述べています。
ハンチントンは『文明の衝突』で、世界を「8つの文明圏」に分類していますが、日本は一つの独立した「日本文明圏」としています。その理由は〝日本を固有の文明として認識し、チャイナ文明から派生して西暦100年から400年時期に出現した。〟と述べています。
これと同じ文脈で、ハンチントンの『文明の衝突』でウクライナを見てみましょう。かれは既に1994年に「西欧文明圏」と「東方正教会文明圏」の境界上にウクライナがあると考えています。下図を参照ください。
だからと言って、勝手に「力による一方的な現状変更」を行っていいはずがありません。
ハンガリーのオルバン・ビクトル首相は、以前〝ウクライナ戦争はスラブ民族間の戦いだからワシ等(NATO)は知らん〟と主張していましたが、【ブリュッセルAFP=時事】以下の様に配信しています。
ハンガリー首相、ウクライナ支援阻止 EU加盟交渉で合意後 2023/12/15
欧州連合(EU)首脳会議でウクライナとの加盟交渉を開始することが決定した翌15日、これに反対し採決を棄権したハンガリーのオルバン・ビクトル首相が、EUによる500億ユーロ(約7兆8000億円)規模のウクライナ支援を阻止した。
[中略]
ハンガリーはEU加盟国ながら、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後も、オルバン氏がロシアのウラジーミル・プーチン大統領と緊密な関係を維持している。
EUは14日の首脳会議で、ウクライナとモルドバの加盟交渉を開始することで合意した。この採決の際、オルバン氏はハンガリー抜きで進めることに合意し退席。後にSNSに投稿した動画で「まったくばかげた、理不尽で誤った決定だ」と述べ、「他の26か国はこの決定を下すことに固執した」と批判した。
それでは最重要国「アメリカ」はアメリカで自国優先主義(ethnocentrism)に向かっています。アメリカ議会はご案内の通り「つなぎ連邦予算」が議会で通りません。これは下院で多数を取るGOP共和党が〝ウクライナ支援より、強固な国境警備対策〟を優先せよと主張しているからです。
GOPは来年の大統領選挙をにらみ、バイデン政権が最も力を入れているウクライナ支援を頓挫させようという思惑があるんだそうです。
これは一大事です。ウクライナの軍事支援の〝40%〟を失いますので、継戦能力が著しく低下します。プーチンはさぞかしほくそ笑んでいるでしょう。
こんな状況下、日経新聞の秋田浩之さん(日経の国内外の外交、安全保障問題のエキスパート)は1ヵ月ほど前にウクライナに出向き、複数の海外メディアと共同でゼレンスキー大統領にインタビューしています。それを「日経プラス9サタデー」で話されていました。TV画面を参照ください。
ゼレンスキー大統領は率直に〝戦況が思わしくない〟と認識している。
反転攻勢は膠着状態だ。
ウクライナ軍とロシア軍との戦力比較は下記の通りです。
このままでは、早晩ウクライナは敗戦するだろう、という報道が出始めています。日本は不幸にも殺傷能力のある武器の輸出ができません。支援の内容が限定されています。
アメリカに目覚めて頂くにしても、次期大統領がもしもトランプの再選となれば、ウクライナは終焉を迎える可能性が「大」です。
アメリカを含む西側の国はもう少し、ウクライナは理不尽にも他国に攻め込まれていることを、真剣に考えてもいいのではないでしょうか!?
備前・旭川の憂鬱 (2023/12/09のwalking 23-43) [日記・雑感]
65歳位以上の「老人」は一日の累積歩行数が〝6,000歩〟以上が好ましいが〝10,000歩〟以上は健康や死亡率への効果はほぼ同じだそうです。
75歳の筆者は〝暇〟ですから、天候が良い日は極力 walking をやっています。今年は年初に免許証の返納もしましたので、所用で外出時も当然 walking となります。ご多分に漏れず 岡山のようなコンパクトな街でも TAXI を呼んでも来ませんし、時間が特定できませんので利用し難いです。
当地・岡山市は、ここ数日は少量の降水が散発的にありまして、その翌日の朝はかなり深い〝霧〟に襲われます。
今朝もいつもの walking に出かけました。そこでは山茶花と椿の一種〝あけぼの種〟の花を観賞できました。
しばらく歩きますと〝岡山県立美術館〟に出ます。ここは岡山のカルチャーゾーンと称しまして、他にも〝岡山市オリエント博物館〟やTBS系の民放〝RSK山陽放送〟があります。岡山城や岡山後楽園の近傍でもあります。まだアメリカ風の黄葉の終焉が鑑賞できました。
世の中や世界は昨年来「壊れたまま」ですが、季節は意識すれば感じる事は出来ます。