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備前・旭川の憂鬱 (『日本、国家ブランド指数で初の世界トップ その希望と課題』日経ビジネス電子版 24-04)  [日記・雑感]


IMFは、2023年USD換算の「名目GDP」で日本はドイツの後塵を拝し4位転落となるようだ、と言っています。

そりゃあそうでしょう、上野千鶴子さんや、そのお友達は以前〝みんなで貧乏になろう!〟と吹聴したのですから当然の結果です。

これだけ大規模震災等「自然災害のオンパレード」、復興費等のハンディーがあるのですが、よくぞ日本民族の冷静さと思いやり、不屈の精神で、なんとかここまで持ち堪えています。

2024/01/02羽田での航空機事故、事故原因は究明中です。しかし、海自の方々のご不幸はありましたが、JAL機乗客乗務員全員の無事脱出が世界から称賛されているようです。


しかしながら、日本国の「ブランド」を棄損する重大な事例も散見されます。

例えば、「ダイハツ」衝突試験の悪質な不正行為、日本の製造業の信頼にかかわる問題でして、一企業の問題では無くなるかも知れません。

次に「富士通」です。イギリスの「郵便局会計システム」不具合による、イギリス史上最大規模の冤罪事件です。これは措置を間違えると、国家間レベルの問題になるかも知れません。


今年2024年になってgloomy & annoyingなお話が多いのですが、日経ビジネス電子版 デイリー朝刊『日本、国家ブランド指数で初の世界トップ その希望と課題』2024/01/18を見まして、少しは前向きになりました。原文のURLは、https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00351/010900119/?n_cid=nbpnb_mled_mre です。

ナンシー・スノー:Nancy Snowさんは、米クレムソン大学卒業、米アメリカン大学で国際関係論の博士号(Ph.D.)を取得。専門は公共外交(パブリック・ディプロマシー)。2016年から2022年まで京都外国語大学特別客員教授。2022年からチャイナ・清華大学シュワルツマン・カレッジ客員教授です。

この記事の3つのポイントは、
1. 2023年、日本のブランド指数が世界総合トップになった。
2. 米国、ドイツ以外の国がトップになるのは初めてである。
3.「この国がグローバルな経済リーダーだと思う」も総合2位です。

ランキングは以下の通りです。

国家ブランド 2023 - 409.jpg

そして筆者が注目した内容の一部、

〝強気な経済見通しと日本に対する積極的な対外投資の動向がしばしばメディアのトップニュースになる米国の投資家、ウォーレン・バフェット氏は言う。「名声を築くには20年かかるのに、台無しになるのはたった5分。それを考えれば、もっと違う行動ができるはずだ」〟

〝米ブルッキングス研究所の研究者ミレヤ・ソリス氏は、国家ブランディングにおいても、日本の静かなリーダーシップは成果を上げている。多くの国は、良い評判を得るために多大な投資をしているが、日本が時間をかけて静かに着実に成長して得てきたようなリターンを得ることはできない。恐らく日本は、これまでと同じように、しかしもう少し国家的な関与をもって評判への投資をし続ける必要があるだろう。〟

〝かつてゆりかごから墓場まで従業員の面倒を見ていた日本の雇用が劇的に変化しているが、クリエーティブ系の産業は、この変化と歩みを合わせていけるだろう。若い人たちは今や、一つの会社に一生、雇用されることを望んでいない。彼らは、個人的に意義が感じられ、かつひらめきを刺激するものに関わることで貢献し、社会に足跡を残すことを望んでいる。〟

〝筆者(Nancy Snow) は、日本が国家ブランドナンバーワンの地位を声高に吹聴するとは思わない。地元のレストラン経営者がミシュラン・ガイドへの掲載を断ることで知られる国、それが日本なのだ。このような特別な場所が尊敬に値するランキングの評価を得た今、日本に憧れる人々だけでなく、日本に住むという特権を持つ人々も一緒になって、物静かで安定感あるリーダーを育むべきである。〟


一部のメディア、アカデミア、知識人、そして野党の一部が主張する「自虐史観」や「贖罪意識」も冷静に聞き、判断しなければ日本人は間違った方向へ行ってしまいます。

それにしても黒田前日銀総裁の退任会見で仰っていた「ノルム」からの脱出は日本人個人の喫緊の課題と思います。ノルムに関しましては、拙blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2024-01-06 を参照下さい。



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