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備前・旭川の憂鬱 (こんなところにも〝チャイナの影〟 23-30) [日記・雑感]


日本人にとって「Argentina:アルゼンチン」といっても、馴染みの有るような無いような、そして日本からは地球の反対側に位置する〝遠い国〟でもあります。

たまたま、筆者は仕事で下記の2回、南米のアルゼンチンへ出張の経験があります。与太話を参照ください。

1997年の訪問 https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2014-05-24 
1990年の訪問 https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2014-05-01 

それゆえ、日常生活には何の関係も影響もないはずの アルゼンチンのお話に、耳をそばだてるクセがあります。

それは〝通貨危機、インフレとはこんな日常となるのか!?〟でして、紙幣にハンコで〝0〟を付け加えるという、日本では考えられない日常です。前述のblog をご笑覧ください。


このアルゼンチンなんですが、最近4月ごろ、チャイナとの通貨スワップ協定を発動し、輸入代金のドル決済を中止して、人民元決済に切り替えるとの発表がありました。

CNN BUSINESS July 28, 2023の記事で、『IMF、アルゼンチン、融資見直しでスタッフの合意に達し、7億ドルを解除』
https://edition.cnn.com/2023/07/28/business/imf-argentina-staff-deal-loan-reviews/index.html を見つけました。

金融の技術的な知識、筆者は〝ゼロ〟ですが、記事を追いかけてみます。以下Google翻訳と、Microsoft翻訳を併用します。ChatGPTは使用していません。

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IMF:国際通貨基金は金曜日、アルゼンチンと約75億ドルの資金を開放し、苦境にある同国の440億ドルの融資プログラムの第5次と第6次の見直しを完了するというスタッフレベルの合意に達したと発表した。

この協定はまだIMF理事会の承認を必要としているが、アルゼンチンでは壊滅的な旱魃が「非常に困難な」経済環境を生み出し、6月末の財政目標の一部が未達成となっているため、プログラム要件の一部が緩和される。

ロイター通信は最初に、この合意はアルゼンチンのIMFプログラムの5回目と6回目の見直しを統合するものであり、追加の融資資金をより早く提供する措置であると報じた。 IMFは、8月後半に理事会がこの協定を検討するために会合を開くと述べた。

IMFは声明で、3月の融資プログラムの4回目の見直し以来、アルゼンチンの経済状況は予想を上回る旱魃の影響により非常に困難になっており、輸出と財政収入に重大な影響を与えていると述べた。

IMFは「政策の失速や遅れもあり、それが堅調な内需と貿易収支の悪化の一因となっている」と付け加えた。

Measures ahead今後の対策

アルゼンチンのペソ通貨の需要を維持するために、合意は当局に政策金利が「実質ベースで十分にプラス」を維持することを保証することを求めています。

この合意では、3月に設定した80億ドルの目標と比較して、2023年末までに約10億ドルの準備金を目標に、より緩やかな準備金の蓄積が見込まれている。

協定は、アルゼンチンが輸入品に対する新しい外国為替税で輸入需要を抑制し、支出管理を強化することを求めています。しかし、IMFによると、2023年の基礎的財政赤字目標はGDPの1.9%で変更されていません。

中央銀行に流動性のある外貨準備がないため、アルゼンチンは最近、外貨流出を止めるためにペソの為替レートを調整しました。IMFは、これらの措置は「複数の通貨慣行の導入に反対する」ため、プログラムには免除が必要であると述べた。

この問題に詳しい情報筋によると、政府はスタッフレベルの合意と理事会の承認の間に、事前措置と呼ばれるいくつかの追加措置を講じる必要があります。

次回の見直しは、当初の予定より1カ月早い11月に行われる予定です。

アルゼンチンは2024年9月までに2022年のIMFプログラムについてさらに3回の見直しを行う予定だが、IMFの声明ではそれらがどうなるかは明記されていない。

IMF理事会によるこの見直しの承認は、セルジオ・マッサ経済大臣が連立与党の大統領候補の一人として立候補する8月13日の予備投票後に行われることになる。

同国は来週、26億ドルの満期が7月31日、約8億ドルが8月1日に満期となるため、同基金のデフォルトを回避する必要がある。アルゼンチン当局はこれらの義務を果たすために「複数の資金源から資金調達」に努めている。 情報筋は、それ以上の詳細は明らかにせずに付け加えた。

ブエノスアイレスがこれらの支払いをどのように行うかは明らかではありませんが、ブエノスアイレスは、IMFへの6月の支払いの一部を完了するために最近行った動きである北京とのスワップラインを使用する可能性があります。
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要するにIMFから借りたお金が返せないので、チャイナに借金を申し入れた、という風に思います。こんな形で第2次大戦戦後のブレトンウッズ体勢・秩序が〝チャイナ〟によって浸食されていくのがよく判ります。



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