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備前・旭川の憂鬱 (「地方創生」路面電車乗り入れを含めた岡山駅前広場整備事業 20-12) [日記・雑感]

以前より筆者は当blogで「地方創生」のアイディアを紹介してきました。その中で街の活性化の一助として、そして高齢化社会には現存の《トラム》の活用と延伸が最適と主張してきました。一昨年やっと実現しそうなところまで概念設計が終了しました。
https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2018-10-12  も参照ください。

最近、実現の暁には交通体系が問題なく円滑に運営できることを確認するために、そして懐疑派(婉曲用法です)を納得させるために、トラムが岡山駅に乗り入れたことを想定し、その時の信号機の時間を実際に調整した社会実験を行いました。

この手法は懐疑派を納得させるために、実に効果があります。その結果いよいよ予算が計上されました。


〔事務事業名〕 路面電車乗り入れを含めた岡山駅前広場整備事業
1 事業趣旨
 まちなか魅力向上やにぎわい創出を図ることを目的に、回遊性向上、ひいて中心市 街地活性化に資するよう、公共交通利便性向上を進めます。  今後高齢社会進展を見据えると、公共交通充実喫緊課題であり、そ中でも路 面電車岡山駅前広場へ乗り入れ、市民もとより来訪者利便性向上や中心市街地 で回遊性向上につながります
2 事業内容
(1)駅前広場整備及び交差点改良に必要な用地買収、地下街補償算定、整備工事
(2)路面電車軌道整備等に対する補助
(3)歳出額 559,300千円 (国庫支出金:260,500千円、地方債:134,900千円、
   一般財源:163,900千円)

その他同類の施策として、

❖ 路面電車のネットワーク化 30百万円(22百万円)
中心市街地の移動の円滑化を図るために策定した「岡山市路面電 車ネットワーク計画」に基づき、大雲寺前電停から西大寺町電停まで の区間における都市計画法の手続きに必要な予備設計等を行います。

❖ 鉄道の利用環境改善(桃太郎線LRT化) 63百万円(47百万円)
桃太郎線について、鉄道の利用環境を向上させ、沿線地域の活性化や観光振興を図る ため、併用軌道区間の都市計画手続きに必要な準備や駅前広場・アクセス道路の設計等を 行います。
https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2019-02-01  も参照ください。

❖ 歩いて楽しいまちなかの回遊性向上と賑わいづくり 6億80百万円(2億48百万円)
歩いて楽しい、賑わいの拠点づくりに取り組みます。
・県庁通りについて、歩道の拡幅、車道の1車線化、自転車走行 空間の確保等による再編を行います。また、官民連携により、道 路空間の利活用や低・未利用地等の有効活用に向けた取組を行 います。
・街路樹・公園樹木の質の向上、ボリュームアップを行います。

【拡充】
・西川緑道公園について、歩行者天国の定期開催の支援などを行 います。

・旭川を拠点として、烏城公園(石山地区)での仮設オープンカフェ 開設とも連携した公園活用の推進や旭川さくらみちの桜並木の 保全を実施します。

これも現実に道路幅を圧縮し通行や渋滞が回避できるか、一昨年と昨年、社会実験を数回行いました。


広井良典さん著『人口減少社会のデザイン』2019(内容に関して筆者は総てに賛意は持っていませんが)でも以下のように主張しています。

地域ないし国土の構造として、「多極集中」という方向(都市や地域の「極」が多く存在しつつ、それぞれの極は集約的な街(筆者注:原文はひらかなで〝まち〟)になっているという姿)を実現するとともに、「コミュニティ空間」という視点を重視した(ドイツなどヨーロッパに典型的な)〝歩いて楽しめる街つくり〟を積極的に進める。

今、岡山市が進めている施策は、まさにこの発想に基づいています。大森雅夫市長を支持します。と同時に「地方選挙」も大切ですよ。


参考に産経WESTをコピペします。日経も他紙、NHKもありますが、これは産経WESTを採用します。

JR岡山駅前への路面電車乗り入れ「交通に影響少ない2020.2.16 17:54産経WEST
 JR岡山駅の駅前広場への路面電車乗り入れを計画している岡山市は、実現した場合の周辺交通について「影響は少ない」とする調査結果をまとめた。バス事業者から渋滞の懸念が示されていたが、予定通り令和4年度までの乗り入れを目指す。

 岡山市では1月26、27日の2日間、乗り入れた場合の電車の通行を想定し、車道の青信号の時間を短くする実験を実施。東西方向の青信号を36秒から25秒へ、右折信号を11秒から10秒へそれぞれ短縮したが、ピーク時の27日午前9時台でも、青信号24回のうち1回の信号でバスが渡り切れなかったのは5回、計8台にとどまった。市は影響は軽微とみて予定通り工事を進める。

 路面電車は、自動車社会からの脱却が進む平成終盤から全国的に注目されているが、岡山市内では使い勝手の課題が指摘されている。

 現在は岡山駅から電停まで徒歩で180メートル。横断歩道を2回渡るか、地下道を経由する必要がある。新電停は100メートル駅寄りの位置に建設され、歩く距離は40メートルに短縮。電車やバスから乗り継ぎやすくなる。

 また、現在の路線は中心部外周の半円しかカバーできておらず、岡山市役所やショッピングモールの「イオン」などの主要施設の前を走っていない。同市はこれらの施設前に延伸することで半円を円とする「循環」を長期的に計画。新電停では、市役所やイオン方向に線路を走らせるための整備も併せて行う方針。


※CMTがXになっています。何かの操作ミスと思います。ご容赦を!



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