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備前・旭川の憂鬱 (〝桜田義孝前国務大臣の更迭に思う〟 19-42) [日記・雑感]


桜田義孝 前国務大臣(サイバーセキュリティ担当、五輪担当)は、1949年12月20日生まれ(69歳) 千葉県柏市議を経て、自民党千葉県連会長5期連続選出は〝史上初〟だそうです。 桜田義孝さんには意外なご活動があります。それは、パチンコチェーンストア協会の政治分野アドバイザーを務めておられるようです。


筆者の記憶にある、サイバーセキュリティ関係のご発言の一部をまとめてみました。

サイバーセキュリティ担当ではあるが、「パソコンは使わない」、「USBが何であるかもわからない」、「USBは穴に入れるらしいですけれども、わからないので、官僚に聞いてください」

セキュリティ・リスクであるかどうか、どうご判断できるのでしょうか?の質問に「事務所では使っていない」、「私自身が仕事をしているのではなく、私を中心としたオールスタッフがいる」と答弁しました。

筆者のようなひねくれものは〝さすが、サイバーセキュリティ担当大臣、パソコンを使わないのが最大のサイバーセキュリティである〟と感心し納得しました。


彼の発言は米ニューヨークタイムズ紙や、英ガーディアン紙をはじめとした世界中のメディアで報道され、失笑を買ったらしいです。海外メディアは日本を悪く言うのが常ですから、それほど驚きはしませんでしたが...

この海外の報道に対して、反応する必要もないのに、「世界に私の名前が知られたかなと思って..いいか悪いかは別として、有名になったのではないかな」、と迷言を発しました。



今でも自民党に限らず政界は〝当選回数〝や、弱体化したと言われていますが〝派閥推薦重視〟の人事です。ですから、国際感覚の無い人や、リベラルアーツ(※)・一般教養の無い人が要職を占めることが多い経緯があります。世界の動き、iTを含む科学技術や防衛問題は勿論、国内の問題にもついて行けません。

では何故にこのように議員としての「能力」の無い方々が国会議員に当選するのでしょうか?

昔々在住した愛知県での〝お話し〟です。桜田さんと同様の党人派の古参の議員が亡くなりました。息子が後継者として当選しました。ところが暫くして議員辞職しました。選挙違反もスキャンダルもありませんでした。

理由は〝僕は御用聞きでは無い〟と言うものでした。嫁の世話、新幹線の切符の手配、盆踊り・運動会、伊勢神宮参拝への勧誘、等々大凡議員活動とは縁遠いものだったようです。


しかしながら、自民党の足腰の強さの源泉は、こういった〝地元での活動・意見集約〟にあります。勿論、業界団体との会合、パーティーも同じ構造です。

ほとんどの日本国民は気付いていると思いますが、現実の選挙になりますと、さすがに〝お金をもらったから〟はほぼ消滅したとは思いますが、〝地元での活動・意見集約〟をしてくれた人に投票します。どうもこの構造は欧米の〝民主主義先進国?〟と大差ないと思います。いわゆるポピュリズム・大衆迎合です。

アメリカなんかお金をたくさん集めた人が大統領に当選します。でも候補者が日本国よりも議員としての「能力」はあると思います。具体的に検証はしていませんが...


今、自民党は全議員に「安倍一強に安住して、危機感足りない」としていますが、そうではなく議員としての「能力」が足りないのだと思います。政治家こそ徹底した能力主義で選抜しないと日本国が滅びます、と正論?を言ってもマア無理でしょうね。


(※)古代ギリシャに起源を持ち、自由7科(文法、修辞、論理、算術、幾何、天文、音楽)を基本とする「人を自由にする学問」を意味する。日本では「教養」と訳されることが多い。



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