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備前・旭川の憂鬱 (平成の30年をを振り返る! 19-49) [日記・雑感]


〝覆水盆に返らず〟でして、如何に平成の30年間を振り返っても、何かいい事がある訳ではありません。

しかし〝従軍売春婦〟と〝尖閣諸島〟は【謂れ無き嫌がらせ】です。それもご案内通り、主因が我が日本国側にあるのです。それにしても、これらの【嫌がらせ】は21世紀になって顕在化し、勢いを増してきました。その理由を考えて見たいと思いました。勿論、メディアの刷り込みを極力排除して...

〝竹島〟は論外です。議論の必要はありません。でも実効支配されていますので、時効成立を無効するために、時々〝竹島は我が国の領土です〟と発言しているに過ぎません。

〝北方領土〟に関しましては、筆者は、国賊と呼ばれようと【無理筋】と考えています。何故無理筋かと言いますと、国際法違反でも、長期 (10年以上) に「実効支配」されますと、それが現実となりまして所有権が確定します。

ではなぜ戦後70年以上も現実に北方領土を〝放棄〟せざるを得なかったのでしょうか?東西冷戦もあったとは思いますが、それは「憲法第九条」にあると思います。戦争をしません!と公言したので、敵は安心して着々と実効支配を確実にして来たのです。

今更、北方領土返還は無理です。2島返還もロシア側は〝全く〟発言していません。日本のメディアが勝手に風評を流布しているに過ぎません。安倍総理とプーチン大統領の間で密約があるかも知れませんが、ロシア側はそれを認める気配さえありません。


検めて平成30年の現状を見てみたいと思います。基本的な国力を示すと考えられている「GDP」、「人口」や「国土・面積」、国際的な発言力の源泉である「軍事費」、何と言っても現在の活力をしめす「競争力」、ついでに「対外純資産」を一覧表に並べてみました。「G7」の国々と、ロシア、チャイナ、韓国を見てみましょう。


国際比較 up.png


GDPに関しましては、やはり〝一人当たりのGDP〟が想像以上に低下しています。IMF統計2019年4月では「25位」です。1995年頃の3年間は「3位」でした。

人口も減少してはいますが、それでも現状は1.2億人います。チャイナ、インドやアメリカは別格ですが、欧州に較べると、大きい人口を抱えています。人口構成が老齢化していまして、これはこれで大きな問題を抱えています。何を隠そう、筆者もこの高齢化に大いに貢献しています。

国際的な発言力は、日本国内の論調と異なり、やはり〝軍事力〟です。ロシアをご覧ください。国土はチョット置いておきまして、人口は日本とそれほど変わりません。しかし、軍事費は日本の3倍です。

GDPは日本の1 / 3 以下でして、経済的には小国です。ほとんど韓国と同じ規模です。ここの所は案外知られていないのではないでしょうか! アメリカは巨大ですね。改めてヤクザ国家であると感心します。


包括的に見た〝国際競争力〟ですが、これはIMFとWEF:The World Economic Forum、世界経済フォーラムでかなり評価が異なります。WEFは日本に好意的?ですね。iT競争力はWEFでは「10位」にランクイン、しかしIMD世界競争力年鑑を三菱総研が引用したランクでは「25位」です。


競争力.png


IMDの世界競争力年鑑は、単に総合順位をみて一喜一憂すべきものではないと思います。しかし競争力を構成する要素を項目別にみれば、日本が長期的かつ持続的に競争力を向上させるために対応すべき点を考える際のヒントが数多くあるはずです。

競争力をいかに向上させていくか!?は三菱総研MRIで議論された内容が以下のリンクに公開されています。https://www.mri.co.jp/opinion/column/trend/trend_20180919.html


国内で政治も経済界も学会も全員で「総力戦」をやらないと〝令和の御代〟はじり貧になるかも知れません。現在〝対外純資産〟は300兆円で世界一です。この資産を有効に活用し、日本の競争力を『復元』しなければならない、少なくとも国会の〝揚げ足取り〟や〝スキャンダル〟さらに〝重箱の隅をつつくような時間の浪費〟をしている暇はありません。

最後に結論です。やはり日本の国力が著しく低下した1997年頃から、あからさまにチャイナや韓国から嫌がらせを受け始めたのではないかと思います。


筆者の好きな古典の一つに鴨長明の『方丈記』があります。冒頭の一行は特に脳裏に残っています。
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし


川の流れ.JPG



うたかた(=技術力を基本にした経済活動、筆者の強引なこじ付け解釈) は、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし、すなわち〝留まってはいけません〟



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