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備前・旭川の憂鬱 (「地方創生_LRT化・最終合意」18-29) [日記・雑感]


「JR吉備線(桃太郎線) LRT化で3者合意 運行本数最大2倍、7駅増へ」と見出しは躍っています。

岡山、総社市、JR西日本は4月4日、岡山-総社間を結ぶJR桃太郎線(吉備線、20.4キロ)をLRT(次世代型低床路面電車)化することで合意しました。

低床車両を導入して運行本数を最大で2倍に増やし、駅を増設することで住民の利便性アップや地域活性化、観光振興を図る。沿線住民らの意見を踏まえ事業化に向けた基本計画の策定を進め、10年程度の準備期間を経て開業を目指す、と決定しました。


この日、岡山市役所で同市の大森雅夫市長、総社市の片岡聡一市長、JR西日本の来島達夫社長が非公開のトップ会談で事業概要や費用負担、役割分担などを最終確認しました。JR路線のLRT化は、富山市の「富山ライトレール」に次いで国内2例目となる、そうです。


合意内容によると、1時間当たりの運行本数はピークの午前7~8時台が現行の3本から岡山-備中高松間は6本、備中高松-総社間は4本に増便。その他の時間帯は同1-2本から3本にする。新たに7カ所の駅を設け、計17駅とする。新駅の場所は基本計画を策定する中で固める方針、だそうです。


事業費up.jpg


運行経費は、注釈が必要です。試算では1億円/年程度かかるようですが、修繕費の半額を両市が負担する予定です。運行はJR西日本が担うそうです。いわゆる「官設民営」ですね!大雑把に言えば「固定費は官、変動費は民」という事になります。

運賃(全線は片道410円)に関しては、1日当たり11,000人の現行利用者数から試算すると20%アップする見込みとか。ただ、今後の利用予測によっては変動するという。


JR吉備線(桃太郎線)のLRT化は2003年にJRが構想を打ち出しました。3者による協議は、両市とJRとの間に費用負担で意見の隔たりがあり難航したが、今年2月のトップ会談などを経て折合いました。


LRT化事業費up.jpg


LRT化をめぐってはこれまでも沿線住民から「メリットが分かりにくい」という声もあります。今でも車を利用している人からは、〝20%も運賃が上がるのであれば利用しずらい〟との声も出ています。彼ら・彼女らは自分自身が〝老齢化する〟という視点が欠けていると思います。

大森岡山市長、片岡総社市長はそれぞれ、LRT化を地域交通の再構築や学園都市づくりに活用する考えを示しました。今後はJR西日本との協議を加速させるとともに〝将来の街づくりの起爆剤とする道筋についても早期に示してもらいたい〟と結論付けました。

ここからは「鉄ちゃん」の希望です。フランスの鉄道車両メーカー Alstom が水素車両を実用化した、と発表しています。トヨタやホンダの水素自動車:FCVの鉄道版です。80km/hで走れるようです。これで地方線を電化する投資が不要となります。リンクを貼付しておきます。


Alstom’s hydrogen train Coradia iLint first successful run at 80 km/h. It should begin some commercial operations in 2018.

https://toyokeizai.net/articles/-/209735



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U3

ヨーロッパでもトラムのある街は風情があって良いものでした。
by U3 (2018-04-06 20:45) 

ironbridge

U3さん、お早うございます。コメント有り難うございます。仰る通りヨーロッパの街にはトラムが残っているのではなく、積極的に路線の延長も行っています。市街地には「車」乗り入れ禁止ですね。老生は主にドイツしか知りませんが、デュッセルドルフの近郊のミュルハイムといった小さな街にもトラムは走っています。日本と違って、人口が国土に分散している事もトラムが有効活用できる要因かも知れません。まあ国民の意識の高さは有りますが、これは善悪両面ですね(苦笑)。
by ironbridge (2018-04-07 08:02) 

EllfroK

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by EllfroK (2019-05-03 18:35) 

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