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備前・旭川の憂鬱 (「全米オープン、事の次第」 18-81) [日記・雑感]

筆者は「テニス」は全くの門外漢です。しかしながら「大坂なおみ」選手の快進撃には、「錦織 圭」選手と並列で、ここ数週間その成り行きを見て来ました。


結果はご承知の通りですが、決勝戦のアクシデント?で、スポーツの勝敗よりも〝文化人類学?〟の方向へ行ってしまいました。その中で「吉原真里さん」のblogに注目しました。これに賛否両論が投稿されています。

日本国内から見た全米オープンの決勝戦とは一味異なる〝文化人類学?〟が見えてきます。


「吉原真里さん」の経歴は以下の通りです。

Mari Yoshihara 吉原真里 ホノルル, ハワイ州, United States
1968年ニューヨーク生まれ、東京育ち。1991年、東京大学教養学部教養学科卒業。1997年、米国ブラウン大学アメリカ研究学部博士号取得。1997年よりハワイ大学アメリカ研究学部、2008年よりハワイ大学アメリカ研究学部教授。専門は、アメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、アメリカ文学、ジェンダー研究など。


ここで取り上げさせて頂いた彼女のblogは、

「USオープン ウィリアムズ=大坂 ドラマにみるマイノリティ女性選手の葛藤と連帯」https://mariyoshihara.blogspot.com/2018/09/us.html

です。筆者の独断で本文を切り取ります。趣旨が変わる事を承知です。

...私はアメリカのテレビ中継を生で見ていたのだけど、日本の報道の形容と私がアメリカのメディアを通して見たものは、かなり違う

アメリカでは、テレビ解説者の試合中とその後のコメントにしても、メディアでの報道にしても、審判の警告は行き過ぎであり、「男性選手だったらもっと酷いことを言ったりしたりしても警告など受けないのに、抗議をしたことで一ゲームも取るのは女性アスリートへのセクシズムである、というウィリアムズには言い分がある」という論調が主流。

これは、単なるアメリカ贔屓、ウィリアムズ贔屓ということだけではなく、スポーツにおける女性、とくにマイノリティ女性の位置付けの歴史の背景がある、というのはアトランティック誌の記事などをみるとよくわかる。


それに対して、たとえば朝日新聞の記事では、「主審に対して『私に謝りなさい。あなたはポイントも奪ったから、泥棒』と口汚く罵倒し、1ゲームの剝奪を言い渡された」との記述があるので驚いた。

ウィリアムズの発言は、確かにとても強い口調での抗議ではあったけど、「口汚く罵倒」などはしていないし、You owe me an apology.を「私に謝りなさい」という命令調に訳すのも誤解を呼ぶ。


日経新聞には「次第にS・ウィリアムズはイライラを爆発させ、警告を受けた」という文があるが、これはプレーが自分の思うとおりにいかないことにイライラしていたような印象を与える。

らに、授賞式での大坂さんについて、「ブーイングの中で始まった優勝インタビューでは『勝ってごめんなさい』とひと言」という文もあるが、これは明らかな誤訳で、彼女は「勝ってごめんなさい」などとは言っていない。I'm sorry it had to end like this.は「このような終わり方になったことは残念です」であって、謝罪ではない。(sorryという単語が出てくると謝罪だと思うのは間違い。

たとえば親しい人を亡くした人に、I'm so sorryというのは普通のことで、悲しみやシンパシーや遺憾の意を表現するのにもsorryは使われる。)テニスの試合の報道でもこのようなことがあるのだから、国際情勢についての報道でどれだけこうしたことがあるのかと思うと、恐ろしい気持ちになる。...


英語が不得意な筆者には〝目から鱗〟です。これに対して反論や意見が投稿されています。

Yas さんのコメント...長年、テニスを見続けている者としての感想です。ことの経緯は

①全体的にセレナが押されていて苦しく、頼みのサーブが入らずイライラする展開
②そこにコーチング・バイオレーション
③"久しぶり"にセレナの癇癪発動。彼女は以前よく癇癪を起しており、2009全米セミのクライシュテルス戦で線審に暴言を吐き、ウォーニング二回目を食らい、1ポイントはく奪。そのポイントがマッチポイントだったという出来事がありました。

今回の癇癪を見て、久々に大きい癇癪が出た、それが、ラケット破壊、暴言へとつながったという印象です。あくまでも原因は自身のプレイ内容へのイライラであって、コーチングのバイオレーションは後付けの理由ではないかと想像します。


さらに、

Simpson さんのコメント... 男性の暴言やらracket abuseに甘い審判は確かに見かけます。それが見慣れてしまった結果としたら、そこにジェンダーの非対称性はあると言えます。

しかし、この主審は男性にも厳しくcode violation取る、平等に厳しい人物だと思います。

たとえばマレーの「馬鹿な審判だ」発言や、見逃されがちなナダルの時間オーバーにも反則判定をして愚痴を言われていました。「盗人」も当然許さないでしょう。

ですから、性差別があるとしたら他の仕事をしない審判(とそれを許すテニス界)であって、彼ではないのではないでしょうか。

Raceで例えるなら、人種を問わず厳しい取締りをする真面目な警官が、「白人ならいつも見逃してるくせに黒人差別だ!」と抗議されている図です。悪いのは他の汚職・差別警官なのに……。



やはり色々な方々のご意見ご批判を吟味しないとダメですね。特に日本のオールド・メディアの言う事は常に〝眉唾もの〟と思わざるを得ません。

※投稿は総てコピペです。余白を入れる以外の修正はしておりません。



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