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備前・旭川の憂鬱 (気候変動の〝気候〟と〝天気・天候〟 19-34) [日記・雑感]


〝気候〟はclimate、〝天気〟はweather と訳されます。

〝天候〟は気候と天気の中間の概念のようでして、《気候:climate は一地方の年間を通じての平均的気象状態、天気:weather は特定の時・場所での気象状態》 と辞書・辞典では定義づけされています。筆者が通り一遍で調べた限り〝天候〟に対する英語はweatherとなりまして、その他の単語は見つかりません。


今冬はアメリカは厳冬だったようでして、温暖化を敵視している(笑)トランプ大統領は〝ほら見ろ!地球温暖化はfakeだ 〟と。さすがに筆者もこのご発言にはついて行けません(笑)。

筆者は以前より地球温暖化に懐疑的です。なぜならば現在議論されている理論的根拠は次のようです。

産業革命以降、工業化で温暖効果ガスであるCO2が大量に排出されるようになった。その結果、地球が温暖化している、というものです。気象庁のデーターでは日本の平均気温は、1898年(明治31年)以降では100年当り、およそ0.73℃の割合で上昇していると発表しています。


今、議論されている地球温暖化は、その議論している期間が〝短すぎる〟という事。それと地球温暖化ガス:CO2や〝牛のゲップ〟メタンガス:CH4、等だけが地球温暖化に寄与し、他の要素は、知ってか知らずか、ほとんど主張しない事。以上の2点による地球温暖化議論には懐疑的です。


例えば【ジーニアス英和大辞典】 で〝climate〟を引いてみます。すると、

[ 初14c;ギリシア語klima ] (地球域、地面の傾き)。「赤道から両極への傾き」が原義。この傾き具合によって気温、天候に変化が生じる事柄、(ある土地の年間を通しての) 気候

と出てきます。すでにギリシア時代より気候は地球の天体運動と関係すると、科学的ではないかも知れませんが、理解されています。

今の地球温暖化はこの辺りが〝スッポリ〟と抜け落ちています。その証左は「放送大学」の画面より〝ダンスガード・オシュガー サイクル〟という気候変動が示しています。


ダンシュガード・オシュガー サイクル.JPG


【日本大百科全書(ニッポニカ)】小学館 の吉野正敏さんは「古気候」で以下のように解説されています。

地球は長い歴史をもつが、数億年にわたって現在とはかなり異なった気候が卓越していた。

そして高緯度帯と低緯度帯との間の温度差は比較的小さかった。そして現在、赤道と極地方の間にあるような著しい温度差は、約7000万年の昔、すなわち新生代第三紀に始まった。

第四紀(筆者注:約260万年前から現在までの期間) になって高緯度の気温は急激に低下し、極氷が発達した。氷河は数回大きく発達し、中緯度にまで達した。続いて高緯度に退いた。約1万年前からをみても、高緯度帯と中緯度帯の気温は変化し続けている。

また、気象台などにおける気象観測が始まった最近の100年間の観測によっても気候変動が続いていることが確かめられている。気候は一定不変ではなく、つねに変化しているが、その変化の波は、波長も振幅もさまざまである。

11~12世紀は温暖であったが、15世紀は小氷期とよばれるような寒冷な時期を迎えた。京都のサクラの開花も遅れがちであったことが知られている。

その後、17世紀は温暖となったが、18~19世紀は小氷期とよばれ、寒冷であった。19世紀後半~20世紀の気候の変化は、1891~1910年の20年間が冷涼多雨、1911~1950年は酷暑少雨、1951~1970年は冷涼多雨、1971-1985年は高温と低温、多雨と小雨の極端な状態が顕著に現れた。

さらに1990年代になって、温暖な冬、高温な夏が多くなった。日本を含め、世界における20世紀後半の気温の上昇傾向は明らかである。


最後の〝1990年代になって〟以降の「原因」は述べられていません。

このように科学者さんたちは目先のセンセーショナルなキャッチコピー「不都合な真実」 (元アメリカ副大統領、アル・ゴアさんが、環境問題を世界各地で訴える様子を記録したドキュメンタリー映画) を作って世の中を攪乱させるのではなく、もっと冷静に議論して頂きたいと思います。



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