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備前・旭川の憂鬱 (〝欧州議会選挙〟予想 9-56) [日記・雑感]

欧州連合( EU)の加盟28カ国で投票された〝欧州議会選挙〟の開票が05/26始まりました。

欧州議会でイギリスに割り振られている73議席のうち、05/27までに64議席が確定している。内訳はBBC webより、

❖ BRX=ブレグジット党 28議席、
❖ LD=自由民主党 15席、
❖ LAB=労働党 10議席、
❖ GRN=緑の党 7議席、
❖ CON=保守党 3議席、
❖ PC=プライド・カムリ党 1議席、ウェールズ地方の地域政党。
❖ SNP=スコットランド国民党( SNP) 3議席
❖ UKIP=イギリス独立党 0議席
投票率はイギリス全体で37%弱でした。

イギリスでは国政選挙ではないし、EU離脱交渉中ですから、この選挙結果がどの程度の意味を持つか判りません。

しかしながら、Brexitの勢いは相当存在するという事実です。筆者は思うのですが〝二大政党制〟がもはや機能しなくなって来ているという事実です。さらに付け加えれば〝地域政党:日本維新の会〟相当の党も議席を得ているという事です。



一方、〝欧州議会〟の議席数は合計751議席です。

選挙予測は以下のようになっています。投票率は前回 (2014年=42.6%) に比べて8.3ポイントも増えて約51%となった、これは過去20年間で最高の投票率だそうです。在独ジャーナリスト熊谷 徹氏のNB日経ビジネスweb版を参照しました。ドイツ時間05/27日午後3時の時点の予測です。

❖ EPP (欧州人民党グループ:親EU) 
キリスト教の価値観に基づく保守中道 CDU・CSU(独)、共和党(仏)
現在:216
予測:180 -17%

❖ S&D (社会民主進歩同盟:親EU) 
社会民主主義に基づく左派中道路線 SPD(独)、社会党(仏)
現在:185
予測:145 -22%

❖ ALDE&R (欧州自由民主同盟:親EU) 
自由市場経済を重視する新自由主義路線。中道路線 FDP(独)、共和国前進(仏)
現在:69
予測:109 +58%

❖ G/EFA (欧州緑グループ・欧州自由連盟:親EU) 
環境保護を重視する左派中道路線 緑の党(独)
現在:52
予測:69 +33%

❖ ECR (欧州保守改革グループ:反EU) 
右派ポピュリスト 法と正義(ポーランド)
現在:77
予測:59 -23%

❖ EFDD (自由と直接民主主義のヨーロッパ:反EU) 
右派・左派ポピュリスト 五つ星運動(イタリア)、ブレグジット党(イギリス)
現在:42
予測:54 +29%

❖ ENF (国家と自由のヨーロッパ:反EU) 
右派ポピュリスト 国民同盟(仏)、同盟(イタリア)、自由党(オランダ)
現在:36
予測:58 ∔61%

❖ GUE・NGL (欧州統一左派・北方緑の左派同盟:EU批判派) 
民主的社会主義、左派路線 左翼党( 独)、ポデモス(スペイン)、シリザ(ギリシャ)
現在:52
予測:39 -25%

❖その他 (無会派)
現在:22
予測:38 ∔59%


この選挙結果はpoorな筆者の知識や経験では理解できません。〝欧州議会〟の選挙に「反EU」が当選してどうするの!?と思いますが、内部から〝欧州議会〟を崩壊させるのでしょうか!?


民主主義の母国であるイギリスも、もはや「二大政党制」それを支える「選挙制度:小選挙区制」がが機能していません。投票率が上がっても、民意が多様化しているせいか政党が乱立し、その結果、投票結果も分断されています。


まさかInternetやSNSのせいで民意が分断されているとは思いませんが、明らかに20世紀とは異なり〝オールドメディア〟も機能しなくなっています。


オールドメディアが世論を誘導できた過去と異なり、国民の半分ぐらいはInternetによりジャーナリストの機能が果たせる時代となっています。fake news、fact checkの問題は大いにありますが..


20世紀レジームが変わって行く予兆が〝欧州議会選挙〟の結果に見えて来ました。


〝欧州議会選挙〟に興味をお持ちの方は以下を参照ください。

在独ジャーナリスト熊谷 徹 「欧州議会選、自由市場派が躍進し次の焦点は委員長人事に」
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/052700052/?n_cid=nbpnb_mled_mre



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