SSブログ

備前・旭川の憂鬱 ( ロシア「国立トレチャコフ美術館」展 19-58) [日記・雑感]


ロシアの美術館といえば、サンクトペテルブルグの〝エルミタージュ美術館〟ですよね!ところが、モスクワに【トレチャコフ美術館】というロシアの国内絵画に特化した美術館があるのです。

このトレチャコフ美術館はロシア革命後、その所蔵絵画の内、ロシア国内に特化し、その他の海外の画家の作品は、エルミタージュ美術館やプーシキン美術館へ配置換えになった、と入り口の案内板に書かれていました。


岡山県立美術館のHPによりますと、モスクワにある国立トレチャコフ美術館は、創設者パーヴェル・トレチャコフ(1832–1898)によってその基礎が築かれた約20万点のコレクションを有するロシア美術の殿堂です、とあります。

本展では、ロシアの雄大な自然や独特な建築のある景観を描いた風景画をはじめ、日常の何気ない情景を捉えた風俗画やモデルの内面までも映し出したかのような肖像画など、同館の誇るロシア近代絵画コレクションの中から厳選した72点をご紹介します。「ロシアのモナリザ」とも称される《忘れえぬ女》に代表される、ロシア的ロマンにあふれる名画の数々をお楽しみください。

国立トレチャコフ美術館 館長 ゼリフィーラ・トレグーロワ女史は、
日本の皆様に当時のありのままのロシアをお見せしたいと思っております。宮廷生活を描いたものではなく、ごく普通の日常生活、自然、人々の姿形から、ロシアが当時どのようであったかを、これらの絵画作品を通して知っていただきたいのです。
作品の中の空気、風、光、そして人間関係を通じて、人間の素晴らしさと深い精神世界を伝えることができる作品を選んでお送りしようと思います。クラムスコイやシーシキン、レヴィタンと言った画家は特にこうした題材への関心が高いため、今回の日本展では彼らの最も有名な名作のなかでも選りすぐりをご覧にいれます。
と言っておられます。

何れも、岡山県立美術館のHPよりコピペします。

忘れえぬ女 クラムスコイ.jpg
        クラムスコイ作「忘れえぬ女(ひと)」ロシアのモナリザ


xyz.jpg



展示の構成は、

第1章 ロマンティック・ロシア 1-1.春、1-2 夏、1-3 秋、1-4 冬
第2章 ロシアの人々 2-1 ロシアの魂、2-2 女性たち
第3章 子供の世界
第4章 都市と生活 4-1 都市の風景、4-2 日常と祝祭

でして、観覧して初めてこの構成の意図が理解できました。


この展覧会の〝一押し〟は、2-2 女性たち、の中のイワン・クラムスコイ作〝忘れえぬ女(ひと)〟です。「ロシアのモナ・リザ」だそうです。上記入場券をご覧ください。

筆者が注目した絵画は、上記HPよりコピペしました中にあるイワン・シーシキン作「雨の樫林」です。千葉の写実絵画専門美術館「ホキ美術館」の〝写実絵画〟に通じる絵画でして、いつまでも見ていたい絵画です。他にも〝写実絵画〟がありまして癒されました。


同じく上記HPよりコピペしました中にあるアブラム・アルヒーホフ作「帰り道」です。コピペの中には無いのですがニコライ・ワスネツォフ作「トロイカ」があります。何れも昔懐かしい〝歌声喫茶〟で歌われたロシア民謡が聞こえて来そうです。

ボリス・クストージェフ作「干し草作り」ですが、これは安野光雅ではないか!?と一瞬思いました。実物をお見せできないのが残念です。

最後にミハイル・ヤーコヴレフ作「花のある静物」、残念ながら実物をお見せできません。ゴッホを少しマイルドにしたような絵画です。明るい色調でしてロシア人の絵画とは思えませんでした。


天候がはっきりしない少しムシムシした日でしたが、「国立トレチャコフ美術館」展、満足でした。



nice!(7)  コメント(0) 

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。