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備前・旭川の憂鬱 (第25回締約国会議:COP25 19-120) [日記・雑感]


スペインの首都マドリードで、国連気候変動枠組み条約:United Nations Framework Convention on Climate Change 第25回締約国会議Conference of Parties:COP25が12・02から12・13日まで12日間〝も〟開催されます。

日本では〝地球温暖化〟と称されますが、英文では〝気候変動〟でして、温暖化はその一部です。

時の人、グレタ・トゥーンベリさんは大西洋上をポルトガルのリスボンを目指して航海中です。2019/12/02 08:14現在【キャッチ!世界のトップニュース】によりますと、スペインのフィニステレ岬から700kmを双胴船で15km/h航行中だそうです。リスボンに到着後CO2排出量の少ない列車でマドリード入りする予定だそうです。


2015年に採択された「パリ協定」は、産業革命以降の世界の気温上昇を2℃未満、できれば1.5℃未満に抑える目標を掲げ、途上国を含めすべての国に温室ガス削減に努めることを義務付けています。

「パリ協定」の運用ルールのうち、まだ決まっていない温室効果ガス削減量の国際取引の仕組みなどで合意し、完全な形で2020年から協定を実行に持って行きたいようです。

先進国と途上国が共通ルールの下で排出削減に取り組む。これがパリ協定の最大の特徴でして、これが会議が長引く主要因です。

アメリカは「パリ協定」離脱を通告しています。世界全体のエネルギー起源CO2排出の15%を占めるアメリカは、チャイナの28%に次いで第2位の排出当事者国です。でも2017年の統計をご覧ください。トランプ大統領の決断も妙に合理性があります。

CO2reduction2017_512.jpg


主要国では景気の良いアメリカは40%も削減していますし、Brexitで忙しいイギリスも10%以上削減しています。我が日本も5%程度削減しています。

ところが肝心のチャイナ、なんと120%増加しています。インドも90%増加、何かと文句の多いEUも40数%もの増加です。カナダ、ロシア、韓国も増加です。


マドリードで目論見通り、合意が完全な形になる可能性は低いと筆者は考えます。例え合意しても各国は守る義務も罰もないので、この図のように結局〝エゴ丸出し〟となるでしょう。昔から言われているように「会議は踊る、されど進まず」です。

日本は「2030年度に2013年度比でマイナス26%」というCO2の排出削減目標を表明しています。原発の再稼働が遅々として進んでいませんし、火力発電で穴埋めをしている現状のままでは達成不可能です。

最後に、当blogで何回も述べていますが、例えば https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2019-03-25 気候変動によりここ数10年は確かに気温は上昇していますが、1,000年単位では下降したり上昇したいりしています。

それより気候変動に〝数兆円〟の研究費が浪費されていますが、この半分でいいですから開発途上国の貧困解消や防潮堤に投資した方がよほど地球のためになると考えます。これも拙blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2018-09-04 をご笑覧下さい。



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