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備前・旭川の憂鬱 (東日本大震災9年半 復興〝道半ば〟 20-58) [日記・雑感]


今朝2020/09/11の渋谷電視台(別名NHK)の「おはよう日本」で、[東日本大震災9年半 復興〝道半ば〟
]の特集を組んでいました。後半の漁業と〝処理水〟に注目し、文字起しをしてみました。

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津波で被災した住まいの再建はほぼ環境した。暮らしの再生や原発事故からの復興は道半ばだ。岩手・宮城両県での1,400人余りのアンケートでは〝震災・原発事故家庭の収入が減った〟は42%もいらっしゃいます。

今でも原発事故による避難指示は、南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、飯館町、葛尾町、に出されている。立ち入りが厳しく制限されている帰還困難区域は計337㎢ある。

帰還困難区域8%の地域は、国が除染を行った上で3年後までに解除する計画が示されている。しかし、帰還困難区域92%の地域は、除染・解除の方針が示されていない。

自治体でつくる協議会は、具体的な方針を示すよう国に繰り返し求めている。一部の自治体は除染を行わない地域を含みます。区域全体での一斉解除を求める動きもある。

海産物の〝常磐もの〟福島の漁業の復活の兆しがある。豊かな海を次世代に残したい。

〝試験操業〟は流通量を調整しながら出荷先での評価を調査し、漁業者が海の海域・操業日数を抑えている。
福島県沿岸漁業の水揚げ量は昨年(2019年)は、震災前の14%であった。

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福島の漁を取り戻す、水揚げ増へ新たな計画がある。目標は底引き網漁業1隻あたりの水揚げを5年間で震災前の6割程度に戻すために、網をひく回数を約2倍に引き上げる。

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相馬双葉漁協組合長は、
〝漁に出帆する前のスピーチ、組合の運営の運命がかかっている。心して奮闘していただきたい。待ちに待ったいい操業・販売ができる。しっかりやっていきたい。〟
〝原発事故後は一時出荷ができなかった。しかし今はすべての魚種で安全性が確認できた。試験操業で売れ残り・値崩れを慎重に調査したい。〟

港に活気は戻っていない。
〝福島県の漁業者は、減った収入の一部を東京電力の賠償金でまかなう予定だ。我々としては賠償にとらわれず、なるだけ自分らの力で生活を取り戻したい。〟

〝早く自分の力で生活できる、とった魚で生活できる、そういう風にどんどんなって行けばいい。〟

こうした状況から抜け出す兆しも見えて来た。浪江町の仲買業者は、地元で取れた魚を全国に売り込もうと、今年の4月に魚の加工場を再建した。首都圏などの取引先からの反応は、予想以上に〝買いたい〟というものであった。〝水揚げがもっと増えて欲しい。すでに販路はある。引き合いもある。震災前の半分ぐらいには増やしてもらいたい〟

底引き網魚船の船主は、
〝原発事故後、底引き網漁だけで20人ほどの若者が後継者になった。どこの船をみても20代30代、あるいは10代の乗務員が乗っている。この人たちにも希望を持たせたい。それがないと漁村の活性化はならない。通常どおりに戻るには時間がかかると思っている。諦めてはそれで終わる。諦めないで若い人たちにつないでいきたい。〟

福島を取り巻く環境は確実に好転してきている。しかし漁業者が最も強く懸念していることがある。それは「トリチウム」、
汚染水の処理後に残る放射性物質は福島第一原発には、トリチウムを含んだ水が120万トン余りある。

国の小委員会の報告で〝基準以下に薄めて、海か大気中に放出が現実的〟と。保管タンクが満杯は後2年程度だ。

これに対して、相馬双葉漁協組合長は〝福島県の魚も大丈夫、おいしく食べています、と言われるようになった。今になって海洋放出ってどうなるの?国の施策と言われても絶対容認はできない。

福島の漁業者が望んでいるのは漁で食べていけるようになることだ。処理水を海に流して新たな風評がでた場合、また賠償すればいい、といった問題ではない。国には漁業者が9年半の間、厳しい状況に向かい合ってきた「重み」を理解すべきだ。
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例によって優等生の回答〝きれい〟に無意味にまとめておりました。「重み」といった非科学的な情緒に押し流されているから、何時まで経っても問題が解決しません。

この手法は、市民活動家と全く同じです。この「処理水問題」を解決させたくない!という意思表示です。もしも〝そんな事はない〟と主張するなら「処理水」の解決策を、国の小委員会の答申以外、あるいは以上の対策・解決策を示すべきです。


筆者の案は以下の通りです。
 ●先ずは〝国の小委員会の答申〟を再度全国的に広報します。
 ●この措置は世界的に見ても〝標準的な処理方法〟です、と全国的に強く訴えます。
 ●既存の運転中の原発は処理水を希釈して海洋、あるいは河川に放出している事を具体的な原発名
 を上げて主張します。
 ●そして期限を決めて、極わずかに放出します。その結果をモニターします。結果は広報します。
 ●問題が無いことを確認しながら、さらに放出量を増加させていきます。その結果をモニターを継続
 します。勿論SNSを含め広報します。
これを繰り返します。これ以外に方法はありません。



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