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備前・旭川の憂鬱 (ambivalent な新型コロナウイルス禍報道 21-07) [日記・雑感]


昨年の今頃、ダイアモンド・プリンセス号以来、毎日毎日TVは朝から晩まで、暇な医療関係者をコメンテーターに招き〝ああでもない、こうでもない〟と国民、いや視聴者を愚弄し続けて来ました。

医療関係者も何分初めての〝新型コロナウイルス〟のパンデミックですから、科学的・疫学的に経験や知識が全く無いのです。人様々のコメントを他のウイルスの経験、例えば2002年末のSARS(サーズ)、2009年の新インフルエンザ、そして2012のMERS(マーズ) から類推して発言されていました。

そのコメンテーターの中には、コロナの女王、もいらっしゃいます。お陰様で日本国民はほぼ全員がコロナ漬けとなりましたが、本当に科学的・医学的に正しいと思われる情報は得られないばかりか、逆に悪戯に不安を煽られるばかりでした。

〝新型コロナウイルス〟禍が終息すると、番組がポッカリと空白となり、それはそれでTVは困ってしまうのではないかと心配します。ambivalent な新型コロナウイルス禍報道です。


2020/04/07、先ず7都道府県に〝新型コロナウイルス・緊急事態宣言〟続いて2020/04/16、全国に〝緊急事態宣言〟が発出、その後2020/05/14、〝39県に緊急事態宣言解除〟続いて2020/05/21、全国に対して〝解除〟となりました。

そしてまさに今2021/01/07、再度1都3県に〝緊急事態宣言〟続いて2021/01/13に11都府県に拡大、2021/02/07 栃木県は解除されましたが、他都府県は2021/03/07まで継続となりました。

下の感染者数と死亡者数の推移をご覧ください。〝緊急事態宣言〟と感染数の関係は有るのか無いのか明白ではありません。なぜならば、第2波は〝緊急事態宣言〟は発せられていません。第2波が緊急事態宣言〟無で終息した理由の説明ができません。

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「3蜜」なる新語大賞もありして、このキャッチフレーズはなかなか良くできていると思いますが、その真意を国民はどの程度理解できたのでしょうか。「3蜜」は、密閉/密集/密着 なんです。それぞれ、換気を励行する、人の密度を下げる、接近での会話を避ける、です。

この「3蜜」は2020/03上旬から巷に流布され始めたと記憶しています。

暫くして判ってきたことは、じゃあ大都市の通勤電車はいつも「3蜜」なのに、それほど感染は広がっていないという事実です。

確かに通勤電車の一部では換気のため窓を開けて走行していると聞きました。しかし、筆者が東京の通勤電車にお世話になっていた四半世紀前でも、空調の効率を上げるためと、安全のため窓ガラスは嵌め殺しだったと思います。

すると残りの〝密着〟接近での会話、が感染に寄与しているのではないかと疑いました。通勤電車の中で確かにお互いに会話をしている人を見かけますが、大声で話していません。

もしも一人で大声でしゃべっている人がいれば、これは危ない人ということで、混雑している社内でもドーナツ効果が発生します。つまり〝接近での会話〟が避けられるという事です。

その内、世界一の高速スーパーコンピューター「富嶽」を使った〝飛沫拡散〟のシミュレーションがTVで紹介されました。マスクの効果と、会食時の席の配置と飛沫拡散です。これで明らかなことは、マスクはウイルス感染者の飛沫を抑制可能だ、ということと、席の配置が重要、対面と隣り合わせはダメ、といものでした。

「富嶽」のシミュレーションより、我々国民の感染予防対策は、先ずは、①手洗い、②飛沫感染の回避、です。飛沫回避の具体策は、マスクの装着、と、飲酒を伴う会食、となります。さらに具体的には、接待を伴う飲食、複数人での飲酒を伴う会食、クラブのような密集した場所には出入りしない、です。これ以外は不要です。

〝GoTo〟が非難されましたが、〝GoTo〟単独では感染は拡大しません。なぜならば通勤電車を見れば明らかです。では何が不味いかと言えば、むしろGoToイートです。旅先ではどうしても飲食を伴う会食に繋がります。この対策は食事の席の配置と大声で話さないことを徹底すれば、感染は抑制可能です。

筆者のこの一年間で得た知識は〝飛沫回避〟は感染拡大を抑制すると思いました。さらに、感染予防は人口の60-70%といわれる〝集団免疫〟の獲得です。ただし折角得られた個人の〝免疫〟の有効期限が現在も不明です。でも、治療薬・特効薬が無い現状では〝集団免疫〟に頼る他ありません。



そこで【ワクチン】です。

この期に及んで、未だに【ワクチン】の有効性の議論があります。【ワクチン】そのものの否定から、重箱の隅をつつく議論まであります。筆者のようなド素人が騒ぐのであれば実害がありませんが、現役の臨床医や医学部系の学者の一部の方が【ワクチン】の有効性を否定されますので問題があります。

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2021/02/06 Twitte上でワクチンの効果のデーターを見つけました。

イスラエルでの感染率と入院は、ワクチン接種を受けた年齢層の間で急減しています。ワクチン接種が病気を予防しているという世界で最初の明確な兆候です。ワクチン接種が不十分なグループでは、感染率は(あるとしても)はるかにゆっくりとしか低下しません。(Twitter投稿者の説明です)

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尤も一部の学者の方には、イスラエルのデーターは捏造ではないものの、政治的判断があり、そのままでは信用できない、というものです。田舎の老人である筆者には、その辺のところは判りません。今日現在、数少ない貴重な具体的な【ワクチン】適用例として見たいと思います。


反【ワクチン】の方の投稿です。これに対して、知念実希人(ちねん・みきと)さん、沖縄県生れ、東京慈恵会医科大学卒業の医師で作家の方が批判されています。以下、紹介します。

〝間違った医療情報で命を落とす人もいる。〝

〝「こういったワクチン報道があることは予想していました。でも、あまりにひどいものが多かった。私は感染症専門医でもワクチンの専門家でもないので、憤りを感じながらも黙っていようと思う部分もありましたが、今回は見ているだけというわけにはいきませんでした。〟


〝医療者の多くは、メディアが発した間違った医学情報によって命を落とす人、またその家族の悲しみを嫌というほど見ているのです。〟

〝反医療、反ワクチンといったネガティブなアプローチは人の関心を呼びます。ですが、その情報に関わったメディアの人が知らないところで、命を落とす人がたくさんいる。〟

〝誤った医療情報は命を奪うことにもなりかねない。ちょっと強い言い方をあえてしますが、間接的な殺人行為になってしまうこともあるのです。それぐらいの危機感を持ってほしいと思ったのです」〟


このご発言に筆者は納得しました。とにかく昼夜を問わず垂れ流されるTVの浅薄で検証していない情報に惑わされないで頂きたいと思います。先ずは一旦飲み込んで、自分の頭脳で咀嚼したいものです。



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