SSブログ

備前・旭川の憂鬱 (ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相 23-32) [日記・雑感]


「宮崎正弘の国際情勢解題」令和五年(2023)10月2日(月曜日)弐 通巻第7932号 に興味深い記事を見つけました。従来よりEU加盟国にも関わらず、独自路線を行く〝オルバン首相〟ならではのご発言です。

以下、一部を引用します。


ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は物議を醸す発言を繰り返し、欧米のグローバリストたちの〝論敵〟と見なされている。

オルバンは言った。

〝ウクライナ紛争は二つのスラブ国家間の対決であり、世界の他の国々が巻き込まれるべきではない。ところが西側諸国のほとんどが敵対行為を拡大するために手を尽くしている〟

この発言は9月29日、コシュート・ラジオのインタビューで語ったもの。

〝キエフとモスクワの紛争は『我々の戦争』ではない。二国間のスラブ兄弟(民族)間の戦争である。このため、他国は感染を隔離し、さらなる拡大を防ぐことに努めるべきだ。〟

〝西側諸国は明確な目標を持たずに深刻な結果を招く危険に晒されており、このアプローチは間違っている〟

オルバン首相はまた、紛争が終わる前にウクライナを欧州連合に加盟させるのは間違いだと示唆し、

〝キエフとモスクワには領土問題があり、そのためウクライナが最終的にどのくらい大きくなるのか、小さくなるのか、そして敵対行為が終わった時に、どのくらいの人口が残るのかを予測するのは難しい〟

と指摘した。

<引用終了>


なるほど、これは20世紀前半、第二次世界大戦終了までの「帝国主義」の時代の考え方ではないか!?と思いました。

東欧はご案内の通り、大国間や民族間、イスラム教を含む宗教戦争に翻弄された地域ですから、オルバン首相の考え方は一理あるとは思います。

しかしながら、現在は、習近平やプーチンに代表される〝専制 寡頭制 人治(権威)主義〟と、欧米を中心とした〝自由と民主主義・法の支配・市場経済〟の対立と考えています。

もちろん、これらの何れにも賛成しない〝グローバル・サウス〟の存在も無視できません。

筆者は思います。それでも〝力による一方的な現状変更〟は決して許せません。



nice!(8)  コメント(0)