SSブログ

備前・旭川の憂鬱 ( 「8年後」 19-29) [日記・雑感]


〝平成〟は〝自然災害〟の時代と言われるのでしょうか。

筆者が調べた範囲での「東日本大地震」による被害者数です。10人以下は集計時差を含みます。

 ◆ 直接死者  15,897人 2019/03/07 日経web
 ◆ 行方不明者 2,539人 2019/03/07 日経web
 ◆ 関連死者  3,701人 2018/12/28 復興庁
 ◆ 避難者 51,778人 2019/02/27 復興庁

上記〝関連死者数〟は注意が必要です。

先ず〝直接の死者〟はそのまま受け入れていいのでは、と思います。ただし、原発による直接の死者はいません。ここはオールドメディアが〝報道の自由〟を盾に報道しませんので、誤解している方々も多いのではと思います。

では原発起因の死者は〝0〟かと言えば、そうではありません。関連死者数に原発関連死者が入っています。厳密には判りませんが、菅直人政権が、緊急時に冷静さを欠き、恣意的に行った〝避難指示区域〟の設定により〝不必要〟に非難させられた方々の中に〝原発関連死者〟がいらっしゃる、という事実です。

ですから〝避難者〟は失政や心無いジャーナリストによってつくられた方々も多数いらっしゃいます。以前にも述べましたが、極端な例は〝俵万智さん〟です。たしか沖縄まで自主避難されたとか。公的に避難したか、自主避難したか、による補償金打ち止めに関する裁判もありました。


地震直後、心無いジャーナリストは、『半年後には放射線の影響で奇形児が!』 と叫びました。

そして、
  ⇒ 半年後 『3年後にには判る!』
 ⇒ 3年後 『5年後にはもう大変なことに!』
 ⇒ 5年後 『まだだ!まだ可能性はゼロではない!』
 ⇒ 8年目 『大事故になって福島県民がバタバタ即死すればよかったのに!』 とは言っていないと信じますが、予想がことごとく外れていますので、内心はそう思っているでしょう。



原発事故の影響が大きい〝福島県〟に限定した避難状況は、渋谷電視台(別名NHK)によりますと〝避難者 32,631人〟です。

さらに福島県民の内、新潟県への避難者は、『約2,500人、内,自主避難者は約1,400人』との事です。

なんと半数以上の方々が〝自主避難〟となります。これも失政は勿論、活動家や心無いジャーナリスト、オールドメディアが煽った「成果」であると思います。


福島県の自主避難.JPG


過去何回も〝放射線被爆リスク〟に関して当blogで述べていますが、放射線を理不尽に怖がる背景をまとめてみます。我々一般人は難しい「理論」や「数値」は必要最小限にします。

放射線の線量当量が年間100mSvを越えるような地域は、一定期間避難する必要があります。放射線は種類によって大きく異なりますが、自然に減衰して行き、自然な状態に還ります。

全く不要な理不尽な〝原発避難者〟を出した基本的な考え方は、「LNT仮説(the linear-no-threshold hypothesis)」です。放射線ホルミシス https://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2018-08-09 を参照ください。

少しでも放射線があると、人体に影響があり危険だ、というものです。いわゆる〝ゼロリスク〟追及です。危険物はこの世から葬り去れねばならない、という主張です。


しかしながら世の中はそうは行きません。危険物だらけです。ですから政府・各官庁は国民生活を守るために、放射線を含む人体に影響が出る危険物に「上限値」を設けて、日常生活ではこの「上限値」以下にして下さい、と言っています。


東日本大震災・福島原発事故後から、福島県や関係者の方々のご努力で、常時〝放射線量〟をモニターされていました。事故後数年経過し、福島県は、人間様は勿論、もう福島県産物の放射線は基準値以下かゼロで安全で大丈夫です、と公表しました。

坪倉正治先生(血液内科医)も震災後、すぐに福島第一原子力発電所事故の被災地でもある福島県南相馬市の現場で医療支援を開始され、WBC(WholeBody Counter ホールボディカウンター)による内部被曝検査も始められました。その結果は英文も含め広く世界に発信されています。



それでも、福島産は購入をためらう方がいらっしゃいます。〝まあやめとく〟と言うものです。筆者は西日本在住ですが、福島産をスーパーやデパートで販売されている時は迷わず購入します。例えば、「福島の風評被害払拭」 https://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2017-12-02 を参照ください。

それから土壌の除染です。これも理不尽なお話しでして、無駄なお金を使っています。拙blog 「原発事故の除染費用」 https://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2016-11-07 を参照ください。

そうこうしていますと、またまた奇妙なお話が飛び出して来ました。〝自然放射線は体に良いが、人工放射線は体に悪い〟という流言飛語です。これは明らかに広島・長崎の〝原爆〟を意味しているのだろうと解釈できます。自然も人工も放射線は放射線でして、なんら変わりはありません。



震災や原発事故により不本意にも自主避難者を含め〝避難者〟となられた方々には何と申し上げていいか判りません。しかしながら既に8年を経過すると、元の生活よりも今の生活を優先する方々もいらっしゃると思います。〝住めば都〟かも知れません。



nice!(8)  コメント(0) 

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。