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備前・旭川の憂鬱 (〝女性リーダー〟と新型コロナウイルス禍対策 20-31) [日記・雑感]


少し前になりますが、4月中旬に世界の〝女性リーダー〟と新型コロナウイルス禍対策といった同じ内容のリリースが複数ありました。

その中でもメジャーなメディアのリリースを紹介します。
Forbes 「コロナ対策に成功した国々、共通点は女性リーダーの存在」 2020/04/16
https://forbesjapan.com/articles/detail/33831/2/1/1
CNN 「新型コロナ対策、際立つ女性リーダーの手腕 スピードと実行力で拡大阻止」 2020/04/17
https://www.cnn.co.jp/world/35152496.html

紹介された世界の〝女性リーダー〟と、筆者が勝手に追加した日本国の〝女性リーダー〟を表にまとめてみました。現在、世界のリーダーのうち女性の占める割合は7%に満たないのです。

女性リーダー.png


何れのリリースも女性リーダーに対して、以下のような評価を与えています。
① 的確かつ迅速な対応
② SNSを駆使した即効性のある発信スタイル
③ 次世代を担う若者たちへ向けた配慮
など〝現代社会に精通した女性〟ならではのアプローチが話題を集めています、と言ったところでしょうか。


表から判ることは、新型コロナウイルス禍対策に関してリーダーの〝年齢〟は関係なさそうです。人口も直接的には関係なさそうです。人口1千万人以下の国では、より〝女性リーダー〟が選出されやすいかなあ、といった程度ですが、その場合年齢は相対的に若年層であると言えそうです。

政治体制、所属政党も直接は関係なさそうです。この辺りは政治学的には色々ありそうですが...これらの国々ではすべて複数政党による民主制が敷かれ、国民による政府への信頼も高い次元にあります。この後半は人口の少ない国では常に言われていると思います。例外はドイツですね。

《SNSを駆使》は我が日本国の【大臣】を見るまでもなく、日本は大幅に遅れています。未だにfaxを使用している先進国は日本ぐらいですから...


特出すべき「台湾」を見てみましょう。チャイナ政府から自国の領土であると主張され、世界保健機関:WHOへの参加も認められていないことから、本来なら台湾はチャイナ本土で発生した疫病に対し非常に脆弱な存在であってもおかしくはなかったです。

しかし台湾の蔡英文総統は、チャイナ・武漢の市民の間で正体不明の新型ウイルスが蔓延しているとの情報を昨年12月につかむと直ちに指示を下し、同市から台湾入りするすべての航空機の検査を義務付けました。チャイナ本土、香港、マカオからのすべての航空機の乗り入れを規制しました。

それにIT担当大臣に若い女性の優れ者がおられたいう事情もあるようです。

ここぞと思った事は即決即断であったようです。国家が常に存亡の危機に立っているから可能だったのでしょうか。


もう一つ特出すべきは、カリブ海に浮かぶ島国でネーデルランド領のシント・マールテンを治めるヤコブス首相です。実は筆者はこの国?を全く知りませんでした。急遽、地図を見たりnetで検索しました。

ヤコブス首相がわずか41,000人の国民に向かって2週間の「外出禁止」を呼びかけた動画は、一切の妥協を許さない(彼女の)姿勢が評判を呼び、世界中に拡散したそうです。

ヤコブス氏は力強くこう言い放つ。「好きな種類のパンが家にないなら、クラッカーを食べなさい。パンがなければ、シリアルを食べなさい。オートミールを食べなさい」と。これはマリー・アントワネットを彷彿とさせます。

日本では小池都知事、ご承知の通りです。山形県知事は〝県境検疫〟といって画期的な施策を採られました。わが岡山県知事が同じことを公表した所、ボキャ貧で叩かれました。


ここは原文を参照ください。このリリースの結論は〝今はまだどの国の指導者が正しい対策を十分に講じたといえるのか、最終的な判断を下す段階ではない。〟とありまして、断定していません。確かに4月中旬から各国とも事態は大きく変わっています。


ではいわゆる先進国では新型コロナウイルス禍対策はどのように評価されているのでしょうか?先進国は課題が沢山ありまして新型コロナウイルス禍に特化した評価ではありませんが、コロナ前とコロナ進行中での支持率の変化で評価したポンチ絵があります。SNSよりピックアップしました。

各国支持率.jpg


これはとっても興味深いものです。今朝方のイアン・ブレマーさんのSNSより、各国の新型コロナウイルスによる死者数を国民10万人当たりに換算した数値をご覧ください。

ian bremmer@ianbremmer 2020/05/15 JPN time Most covid-19 deaths per 100K population, as of 5/13
 1 Belgium: 77人
 2 Spain: 58人
 3 Italy: 51人
 4 UK: 50人
 5 France: 40人
 6 Netherlands: 32人(筆者注:最近オランダではなく「ネーデルランド」と呼称するようです)
 7 US: 26人
 8 Germany: 9.5人
 9 Iran: 8人
 10 Brazil: 6人
 ※Japan: 0.55人(筆者追記 2020/05/14 am現在)

日本は、理由は定かではありませんが、圧倒的に良好なパフォーマンスを示しています。にも関わらず、安倍内閣の支持率は下落しています。メディアの印象操作を感じます。クルーズ船の〝悪印象〟が国内も世界にも刷り込まれているのかも知れません。

何れにしましても非常事態宣言が解除されても「三密」を避け、第2波、第3波のパンデミックを回避したいものです。



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