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備前・旭川の憂鬱 (共同通信の憲法記念日の世論調査「改憲が必要」 21-16) [日記・雑感]


地方紙の一面に共同配信の記事【コロナや大災害への対応「改憲が必要」57%】のキャプション、少なからず驚きました。戦後76年にして初めて、一報道機関の世論調査とはいえ「憲法改正」が過半数を見ました。

改憲と言ってもこの世論調査では〝緊急事態条項を新設する憲法改正〟ではありますが、憲法改正必要:57%、必要ない:42% です。憲法改正への関心が、ある+ある程度ある:69%、あまりない+ない:31% でした。

さらに憲法改正、改憲が必要:24%、どちらかといえば必要:42% 、どちらかといえば必要ない:21%、必要ない:21% でした。改憲賛成:64%、反対:32% となります。

ところが〝国会での憲法改正を巡る議論〟に、急ぐ必要がある:44%、急ぐ必要がない:54% とありまして、アンビバレントな感じです。

憲法改正が必要と思う理由で、条文や内容が時代に合わなくなっている:65% でした、一方改憲派必要ないと思う理由は、戦争放棄を掲げ平和が保たれている:43% でした。

改憲が必要と考える人に議論すべき項目を二つ挙げてもらったところ〝9条と自衛隊の在り方〟が44%、〝大災害時などの緊急事態条項の新説〟が36% だった。

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確かに戦前、素地はその前からあったと思いますが、1931年の満州事変からの日本の行動は大いに反省しなければなりませんが、戦後はそれらを〝反省し過ぎ〟まして〝一国平和主義〟に陥ってしまいました。

戦後の進歩的知識人、学者、メディア、等の価値観は、〝平和憲法は絶対の善〟であり〝社会主義は理想〟でした。日本国は非武装中立・専守防衛から社会主義体制へ進化するはずでした。

その後、自由・民主主義と資本主義が発展し、社会主義は挫折しました。1991年の冷戦終了で戦後の知識人と称する方々の考え方〝戦後民主主義〟も終了するはずでした。

ことろが〝戦後民主主義〟は、最近顕在化した日本学術会議やメディアの一部で根強く生存し、むしろ世の中の生活概念と対峙しています。その少数親派の方々の〝声のデカさ〟に世の中は翻弄され続けました。最近の合言葉は〝立憲主義〟です。


21世紀も既に20年経過しました。世界の情勢、日本国にとっては近隣、東アジア情勢も著しく変わりました。アメリカの覇権の衰退、日本経済の停滞:失われた30年、開発独裁・専制主義国チャイナの台頭、個人崇拝国北朝鮮、等々です。


具体的に緊急を要する課題は、香港・台湾情勢です。勿論、人権のウイグル・モンゴルもあります。週刊ポスト2021年5月7・14日号には〝台湾有事は決して対岸の火事ではない〟チャイナが台湾侵攻なら日本にとっても死活問題 次は尖閣、沖縄が狙われる、と。リンクを貼っておきます。
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%8C%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%AA%E3%82%89%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E6%AD%BB%E6%B4%BB%E5%95%8F%E9%A1%8C-%E6%AC%A1%E3%81%AF%E5%B0%96%E9%96%A3-%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%81%8C%E7%8B%99%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B/ar-BB1geOlo?ocid=msedgdhp


にもかかわらず、この期に及んで、憲法審査会で憲法に緊急事態条項追加するか否かの審議どころか、その前段階の国民投票法の審議すら「新型コロナウイルス禍下で火事場泥棒みたいなことをするな!」と訳の分からないことを言って逃げ回ってるサヨク野党がいます。メディアは今まで通り批判しないどころか支援してます。

今度こそは自衛隊を憲法でしっかりと位置付けし〝普通の国〟にしたいと思います。


※202/04/02 以下を追加します。渋谷電視台(別名NHK)のニュースより。世の中も普通の国になる意識が醸成されつつあります。ただし憲法改正の是非、改正賛成は反対より 10pt程度低かったです。

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