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備前・旭川の憂鬱 ( グリーン成長に関する厳しい真実 23-24) [日記・雑感]


『The Economist』Jun 29th 2023 に、大変興味深い記事の投稿がありました。

それは今までの欧州にありがちな〝グリーン・トランスフォーメーション〟一色ではなく、地に足の着いた議論です。キャプションは〝How misfiring environmentalism risks harming the world’s poor〟です。

まあ、環境主義の失敗が世界の貧困層に、いかに損害を与えているか!?とでも訳すのでしょうか。 

表紙をご覧ください。「Hard truths about green growth:グリーン成長に関する厳しい真実」とあります。
The Economist - 409.jpg

本文は以下をご覧ください。ただし、有料記事です。冒頭の一部を紹介します。
https://www.economist.com/leaders/2023/06/29/how-misfiring-environmentalism-risks-harming-the-worlds-poor?utm_medium=social-media.content.np&utm_source=twitter&utm_campaign=editorial-social&utm_content=discovery.content 
 
要約:
気候変動を「緩和」だけで語る時代は終わった。途上国の「適応」こそ真の問題だ。そして両者に使える財源にはトレードオフがある。「グリーン成長」などという夢を語る時代は終わったのだ。


「開発」と「気候変動」のトレードオフ:二律違反は避けられません。
世界の最貧層は、指導者が厳しい真実を直視しない限り、損害を受ける可能性があります。

〝熱心な人〟と〝強迫観念に取り憑かれた人〟にはやれやれです。誰もが常にすべてに対してバランスの取れた見方をしていれば、何も成し遂げられないでしょう。

しかし、運動家の世界観が政策決定の堅固な機構や世界的なフォーラムに浸透すると、誤った決定が下される傾向があります。

残念ながら、それは気候変動の世界で特に当てはまります。その一例が、地球温暖化が世界の最貧困層に与える影響です。

地球の温暖化に伴い、干ばつ、洪水、嵐などの極端な現象がより一般的かつ深刻になっています。多くの場所が住みにくくなっています。

今後数10年間で、マリからメコンデルタに至るまで、多くの弱い立場にある農家は、作物が不作になる頻度が高くなるでしょう。そして資源が不足するにつれて、より多くの戦闘が勃発するでしょう。


以上です。少し古い投稿になりますが、https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2018-09-04 も参照ください。今回の『The Economist』と同じことを述べています。



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