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備前・旭川の憂鬱 (岡山後楽園 2022年「夏の幻想庭園」 22-39) [日記・雑感]


岡山後楽園は冬季を除き定期的に「季節の幻想庭園」を、主に夜間に開催しています。

この数年間は新型コロナウイルスのせいで、見送りやごく小規模で開催であったようです。

しかし、今夕方の夏は行動制限が掛っていないことや、国民の多く?が新型コロナは質の悪い風邪ぐらいに思い始めたようでして、外出を厭わなくなりました。

そんなこともあってか、今年の岡山後楽園 2022年「夏の幻想庭園」は、新型コロナウイルス以前のような活気のある催しとなっているようです。


今夕 2020/08/28 は陽気も秋の風情でして、2‐3日前までの纏わりつくような湿気もなく、気温も30℃を数度下回っています。

やっと人間らしい生活環境が帰って来ましたので、本当に3年ぶりに「夏の幻想庭園」に行ってきました。公式siteは、http://genso-teien.okayama.jp/outline/7615/ をご覧ください。開催は今月末までです。

先ず岡山後楽園に続く、旭川(あさひがわ)に架かる「鶴見橋」からの風景です。岡山後楽園の対岸・右岸の石山公園のイルミネーションです。

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園内に入る頃には日も暮れ真っ暗闇状態でした。入園者は大変多く、新型コロナウイルスを心配しなければならないほどでして、通路はソーシャル・ディスタンシングは維持できません。

以下、入り口の光のオブジェ、芝生上、池越え、曲水に沿った照明、渋いところでは松の木や樹木を照らしたイルミネーション、帰りの旭川(あさひがわ)からのイルミネーションです。

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それほど派手な演出ではありませんが、去り行く夏を感じるには十分でした。



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備前・旭川の憂鬱 (忘れられている〝Afghan〟 22-38) [日記・雑感]


巷は〝旧統一教会〟と〝ウクライナ戦争〟一色です。さすがのメディアもウクライナ戦争は疲れを感じているのか、扱いがトップではなく、その他の扱いになっています。

メディアは〝問題設定〟つまり何を問題・課題とするか、というところにメディアの特質、言い換えると、自称第4の権力の悍ましさが現れてます。

それはともかく、つい最近以下の報道がありました。

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米当局、数年かけた殺害計画 ザワヒリ容疑者を執念の追跡 2022/08/03
【ワシントンAFP時事】国際テロ組織アルカイダの最高指導者アイマン・ザワヒリ容疑者が07/31、アフガニスタンで米国のドローン攻撃により殺害された。
米当局者によれば、今回の作戦は2011年のアルカイダの首領ビンラディン容疑者の殺害と同様、非常に緻密に練られた上で実行に移されていた。
バイデン政権、最大の成果 アフガン撤退もテロ戦継続
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アルカイダについては、2011年にウサマ・ビン・ラディンがアメリカの特殊部隊によって殺害され、2019年には息子のハムザ・ビンラディンも殺害されていますが、いまだ組織の根絶にはいたっていません。

バイデン大統領のアフガン撤退への決意は、世論に広がる厭戦気分を的確に反映したものであります。

米軍撤退完了後にバイデン大統領が述べた通り、20年におよんだ戦争でビン・ラディン率いるアルカイダを掃討するという目的はすでに達せられ、タリバンが復権したとはいえアフガニスタンはもはや米国にとって死活的な利益ではない、ということのようです。

では米軍撤退後、1年が経過した現在、アフガンはどのようになっているのでしょうか?断片的な日本のメディアでは知ることができません。

偶々、Ian Bremmerさん主催の [GZERO Media] でズバリ、アフガンの現状を定量的に見ることができました。

Afghan - 614.jpg

このまとめの画に10行ほどの解説があります。Google翻訳の手助けを得て翻訳しました。コンパクトによくまとまっています。

〝何年もの間、アフガニスタンは世界で女性にとって最悪の場所1つにランクされてきました。

しかし、過去 20 年間で、タリバンが権力を失い、アメリカが支援する政府が主導権を握ったため、事態は改善し始めました。

女子の識字率は上がり、女性は高等教育を受け、国会議員を含むキャリアの機会を増やすことができました。 国の多くの地域で、彼女らは一人で旅行できるようになり、自立していました。

しかし、アメリカの混乱した撤退の中で、1年前にタリバンが権力の座に戻って以来、それはすべて変わりました。

タリバンが最後に支配したとき、その多くは生まれていなかったアフガニスタンの女性と少女たちは、今、激しい戦いで自由が失われるのを見ています。〟


筆者はこの画の右下の自殺に関しては理解できていません。

それにしても、アフガン戦争は、アメリカが建国して以来最も長い戦いとなり、2018/10までで約146,000人の命が失われたといわれています。その結果がこのようですから、戦死者を含む亡くなった方々も、その他のアメリカ人もたまったものではないでしょう。

そして、我が日本国です。外務省のHPには以下のアフガンへの支援がされたと記されています。

経済協力
(1)日本は、対アフガニスタン主要支援国として、2002年及び2012年に東京で支援国会合を開催する等、アフガニスタンの復興プロセスに積極的に貢献してきた。2001年以降の累計支援実績は約69億米ドルに達する。

(2)対アフガニスタン国別開発協力方針(2018年9月改定)において、日本の重点支援分野として、ア アフガニスタン政府の治安維持能力向上のための支援、イ 開発支援(持続的・自立発展のための支援)を定めており、引き続きアフガニスタン及び周辺地域・国際社会の平和と安定のため貢献していく考え。

(3)2020年11月にオンライン形式で開催された「アフガニスタンに関するジュネーブ会合」では、茂木外務大臣から、アフガニスタン政府自身の改革努力を前提に、年間1.8億ドル規模の過去4年間と同水準の支援を、2021年から2024年も維持するように努める旨表明した。

他人事ではありません。

ここまで記述して来て、フット思いました。アフガンがウクライナで、タリバンがロシアか!?と。



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備前・旭川の憂鬱 ( 台湾有事 22-37) [日記・雑感]


〝台湾有事〟の議論が、ロシアのウクライナ侵攻に並行して行われるようになりました。

以前より計画があり突然でもないようですが、合衆国No.3で下院議長のナンシー・ペロシさんが台湾を08/02深夜に訪問しました。

すると、チャイナ人民解放軍はここぞとばかり台湾統合を想定した軍事演習を08/04から4日間の日程で始めました。台湾を包囲する格好で実弾演習でしたが、08/10まで延長しました。TV等で散々取り上げられていますが、地理的範囲と投入された戦力をご覧ください。

Aチャイナ軍事演習 - 650.JPG

この画も、以降の画もすべて2022/08/13㈯に放映された〝日経プラス9サタデー〟より引用しています。また当番組にご出演のお三方の発言を文字お越しし引用させていただいています。単純な間違いや思い違いはご容赦ください。

小原凡司(笹川平和財団 上席研究員)さん
興梠一郎(神田外語大学 教授)さん
ジョセフ・クラフト(経済アナリスト)さん

こんな大規模軍事演習がナンシー・ペロシさんの訪台で急にできるはずもなく、数年前から準備されていたと思われます。チャイナ人民解放軍は、軍事演習の口実を得たので、大喜びで演習を実行したものでしょう。


ご承知の通り、戦後一貫して軍事とか自衛隊、そして安全保障という発言をすると〝好戦的なウヨク〟と貶められまして、憲法議論はできませんでした。もう少し筆者の考えを述べますと以下のようになります。

日本の戦後のエリート達が考えていた事として、平和憲法は〝絶対の善〟であり〝社会主義は理想〟的な社会システムと考えました。そして、日本は非武装中立から社会主義に移行させる予定であったと思います。

ここから、専守防衛とか一国平和主義の考え方が生まれました。とにかく戦争とか軍備とかを考えるから戦争になるんだ、一切考えてはならない、平和憲法を守れば戦争にならない!というファンタジーが生まれました。

世界はこの考えと真逆に進行していまして、各地で小競り合いは継続し多くの人命が奪われています。今日現在も残念ながら進行中です。日本はこの事実を見て見ぬふりをして来ました。

ソ連崩壊後はアメリカが世界の覇権国になり平和な世界が来る!と考えられてきました。しかし、2022/02/24 ウクライナにロシアが進行しました。これで戦後のレジームである国連中心主義の〝集団安全保障〟は完全に吹き飛んでしまいました。

2022/06/21渋谷電視台(別名NHK)の世論調査では、戦後のタブーであった憲法改正容認と順守が逆転しました。

B憲法改正世論調査 - 409.jpg

そして台湾有事に対して〝日本が巻き込まれる〟と思う方が81%にも上りました。〝憲法9条〟では日本を守れないと考える方々が大幅に増加したと思います。

C.JPG

2022/07/10参院選挙でも、いわゆる改憲勢力は三分の二を占めました。公明党は改憲勢力ではないとは思いますが...

では具体的に自衛隊が台湾有事にどのように行動するのでしょうか。これは「事態認定」されなければ行動は法的に起こせません。少し判りにくいですが「事態認定」に至る段階を示します。

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この「事態認定」が曲者でして、日本では事態が発生したことを確認し、国会で認定して初めて「事態認定」され、自衛隊は行動に移せます。こんなバカげた議論が我が国の国会で白昼行われています。真面目に国を守る気があるのかと、大いに疑問を感じます。

アメリカでは日本と全く異なり「事態認定」は事前に多数の専門家が加わり、多くのシミュレーションを行い準備をする、有事・戦争が始まってから議会で「事態認定」は時間がない。当然です。

日米政府は日米安保条約に従い、事前に首相‐大統領、閣僚‐閣僚、現場‐現場でACM:同盟調整メカニズムを機能させなければならない、ということです。

E台湾有事シミュレーション - 409.JPG

チャイナの国務院台湾事務弁公室は以下のような発表を行っています。

D国務院台湾事務弁公室発表 - 409.JPG

〝武力行使はやむを得ない状況で行われる〟と主張しています。要するに、武力行使する!と言っています。


ではチャイナの台湾に対する武力行使はいつ行われるのでしょうか!?一説には習近平3期目の終わりごろの2025年とか、2037年ごろといった話はあるが、それでは習近平の手柄にならないので、この2-3年で台湾への武力行使があるとみるべきだ、というのが日米の大勢を占めているそうです。

ですから、岸田総理は先の内閣改造後での会見で、最初に「防衛力強化が最重要」と発言されたました。



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備前・旭川の憂鬱 (【プラン75】 22-36) [日記・雑感]


新型コロナウイルス、ここのところ第7波とかでして、映画〝プラン75〟を見に行きたいのですが、老人である筆者は安全を期し自宅待機です。


実は以前も趣旨が全く異なる投稿でしたが、人の命は本当はどの程度重いのか!?という課題です。それは昔々1977年バングラデシュで起きた日航機ハイジャック事件、いわゆる「ダッカ事件」でした。

 当時の福田赳夫首相は「一人の生命は地球より重い」と述べて、身代金の支払い、および超法規的措置として、連合赤軍の収監メンバーなどの引き渡しを行うことを決めました。

衆議院議員で運輸政務次官、石井一団長(今年06/04、87歳でお亡くなりになりました)当時43歳は、政府の派遣団長として現地入りし、犯人側連合赤軍と交渉して乗客を救出しました。

筆者が引っ掛かたのが「人の命は地球より重い」は本当か!?です。その後、徒然なるままに今日まで来ました。


最近、【プラン75】という映画が上映されていることを知りました。その映画のHPより引用します。

〝75歳以上が自らの生死を選択できる【プラン75】。〟

実は筆者の考えていたことの一つの回答のようにも思えました。【プラン75】は「人の命は地球より重い」の対極にある考え方です。二昔前のSF映画のようなものにも思えました。

〝この架空の制度を媒介に、「生きる」という究極のテーマを全世代に問いかける衝撃作が誕生した。〟と続きます。


その内容は、

〝少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度【プラン75】が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる〟

そうでしょうね、筆者も来年は75歳になります(笑)。


〝当事者である高齢者はこの制度をどう受けとめるのか?若い世代は?【プラン75】という架空の制度を媒介に、人は何を選択し、どう生きていくのかを問いかける作品が誕生した。〟

と来ます。この映画の早川千絵監督は、

〝「2000年代半ば以降、日本では自己責任という言葉が幅をきかせるようになり、社会的に弱い立場の人を叩く社会の空気が徐々に広がっていったように思います。〟

ここまでは、筆者の考えている人の命と相入れます。ここからは、 早川千絵監督の弱者は筆者の定義と変わります。

〝そして2016年、障害者施設殺傷事件が起こりました。人の命を生産性で語り、社会の役に立たない人間は生きている価値がないとする考え方は、すでに社会に蔓延しており、この事件の犯人特有のものではないと感じました。政治家や著名人による差別的な発言も相次いで問題になっていましたし、人々の不寛容がこのまま加速していけば、【プラン75】のような制度は生まれ得るのではないかという危機感がありました」と振り返り、「そんな未来は迎えたくないという想いが、この映画を作る原動力となりました」と制作意図を明かす。〟

ここの部分は、筆者も全く異論はありません。仰る通りと思います。しかし、健常者といいますか、一般人の命に関しては、少し様子が異なります。


既に〝安楽死・尊厳死〟【プラン75】が、出羽守ではありませんが、欧州の一部の国、例えばリベラルの誉れ高いオランダ、ベルギーやスイスでは、もちろん条件付きではありますが、認められています。日本人の方も確か10数年前にオランダで〝安楽死・尊厳死〟を迎えられた方もいらっしゃいます。

安楽死・尊厳死はオランダやベルギーなどで認められているし、スイスでは70年以上前に自殺ほう助が合法化されたそうです。国外の居住者を受け入れる団体があるのもこの国が特異たるゆえんで、毎年、多くの人が最期を迎えに国境を越えてやって来るんだそうです。

日本で安楽死・尊厳死は認められていません。それは前述の「人の命は地球より重い」と関連しているのではないかと思います。「人の死」は、その方の死生観、人生観、価値観、宗教観、と密接に関わっていますので、他人がどうのこうの言えたものではありません。ここの所はしっかりと確認しておかなければなりません。

それでもやはり、人生100年時代だからこそ、「人は生き続けなければならないか?」という課題は避けて通れません。



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