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備前・旭川の憂鬱 (「冬季オリンピックの限界」18-16) [日記・雑感]


日本勢が毎日健闘していますし、メダルも沢山取れています。筆者は珍しく〝真面目〟に見ています。バカですから〝カーリング〟にはまっています。もちろん男・女のカーリングです。

2月20日(火) 午前中では、メダル獲得数 「金:2、銀:5、銅:3」 です。さらにメダル獲得数は伸びそうです。


日本選手の活躍とは別に、今回のヒラマサ・オリンピックでは色々と「問題」が提起されています。事前に提起された問題もありまして、開催後〝やっぱりね〟と顕在化した「問題」も見受けられます。

「北朝鮮」のお話しは論外ですが、先ずは「競技時間」です。競技時間が〝午前中〟と〝日付を跨ぐ深夜時間〟の日程です。明らかにTVの放映権と、欧米の視聴可能時間が優先でして、アスリート優先では全くない、という事です。

次に「競技環境の設営」でして、具体的には「雪の無い競技場・風の強い競技場」です。これらは事前に警告がなされていました。TV画面を撮影したので鮮明では有りませんが、例としてご覧ください。

ジャンプ会場です。周りには「雪」がつもっていません。アスリートにとって一番大切な「風」、この場所は風が強いし、気まぐれらしいです。ですから写真(時事通信より) のような防風ネットが設置されています。この防風ネット、なんと日本製です。


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ビッグ・エアー会場もご覧ください。周りには「雪」がありません。という事は「「人工降雪機」の力を借りたという事になります。この「人工降雪機」は圧縮空気を使うそうです。動力源は電気、電力量は0.6 - 2 kWh/m3との事、大量の水と電気が必要です。


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1980年のアメリカ・レークプラシッド オリンピックに起源があるようですが、「人工降雪機」が採用されました。利点は多少の気象条件の不具合は補填する事ができます。片や欠点は、地球環境に多大な負荷をかけている事です。

今回のヒラマサや前回のソチ、次回の北京のように競技に十分な降雪が期待できない場所を「IOC」は、苦肉の策とは思いますが、開催地に選んだ事が間違いなのです。

「人工降雪機」を前提とした冬季オリンピック会場は、本来はあり得ません。結局、3回連続で東アジア地区が〝選ばれ〟ました。欧米では、お金がかかり過ぎる、会場設営は環境破壊だ、等により開催候補地に参加しません。IOCも苦しいところです。

夏のオリンピックも同様でして、以前拙blog〝http://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2016-08-01〟でもup しましたが、いっそうの事オリンピックの原点である「ギリシア」で永久開催してはどうか、という提案をさせて頂きました。開催地でもめる事はありませんから、裏金も必要ありません。競技施設も有効に使えます。

冬季オリンピックは、競技の性質上とても参加国は「五大陸:五輪」とは縁遠いです。「先進国」と「独裁国家」だけの競技大会のように見えます。ですから、プロスポーツと確立している競技は外して「マイナーな競技」だけで開催してはどうか、と思います。TV視聴率は苦しいと思いますが...


次の次は「札幌」で再びと考えている方もいらっしゃるようですが、クーベルタン男爵まではともかく、原点に回帰して考えなければ、早晩オリンピックは開催不可能となるでしょう。



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