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備前・旭川の憂鬱 (「不祥事のすすめ」18-38) [日記・雑感]


ここ数年の現象ではないと思いますが、エスタブリッシュメント・権力を持った側の人達の「不祥事」が取りざたされています。

もっとも〝濡れ衣〟もあれば〝恨み・妬み・嫉み・僻み〟もあります。法的に証明されない「不祥事」が政治運動に使用される事もあります。

この辺りを私を含む国民はold media:MSM を鵜呑みにせず、ましてやお昼のワイドショーに惑わされないようにしなければなりません。でもこれはとっても難しい事です。どうしてもその時の感情や声の大きい人に傾斜してしまいます。


さて〝「不祥事」のすすめ〟です。

世の中、平和で争いこともなく、平々凡々と過ぎて行くとことは、とっても良いことのように思います。しかし、人間さんと同じく、世の中は「ストレス」や「不祥事」がある方が面白いこともあります。以下「不祥事」で判ったことをダラダラと羅列したいと思います。


<モリカケ>
筆者はあえてモリカケ問題とか事件と呼びません。

前者は人間社会どこにでもある「現実」です。〝虎の威を借りる〟あるいは〝有名人と仲良し写真〟を見せびらかして、自分自身を〝俺も偉いんだぞォ〟と喜んでいる人達がいらっしゃいますが、この方も典型的な方です。

それを官僚が「忖度」したと野党・ジャーナリズムは言っていますが、「忖度」のない世の中を教えて下さい。世の中は忖度で成り立っています。「一を知って十を知る」という〝ことわざ〟がありますね。

総理夫人の天真爛漫さがさらに拍車をかけました。1年以上もかけても「請託」や「汚職」が見つからないのですから...土地の価格の不透明さと野党は煽っていますが、隣の土地はどうだったのでしょうか!?


豊中の土地評価比較up.jpg



後者は既存の仕組みを変える事は如何に大変か、を如実に示したものです。〝岩盤規制をドリルでこじ開ける〟ことはこのようになる典型です。そしてそれを面白おかしく報道したり、都合の悪い部分は「報道しない自由」を如何なく発揮しました。

岡山県選出の議員は与野党を問わず獣医学部新設に積極的な発言をしています。現在〝だんまり〟です。香川県の玉木さんに至っては、親戚縁者に獣医関係者がいて政治献金も、もらっているとか。官僚にもビーチ前川のような与太者が文科省にいたことを知りました。「不祥事」は思想の左右、地位の上下を問わず〝目からうろこ〟を教えてくれます。

結局両者とも野党・ジャーナリズムは「倒閣運動」に使いました。なぜ倒閣かといえば「憲法改正」が現実になりそうだからです。



<財務省文書改竄>
決済された文書が改竄されたことはさすがにビックリしました。

議事録なり文書を作成したり、それを決済した方はお判りでしょうが、文書は

[作成] ⇒ [査閲] ⇒ [承認] の三段階

を踏みます。もちろん [承認] された文書なり議事録が「正式文書」です。文書の重要性によっては、縦の決済ルートだけでなく、複数の組織の [査閲] ⇒ [承認] が必要なこともあります。

例えば取引の議事録や契約書ですと、「5W1H」が明記され page by page で関係者の代表のサインをします。速記録やメモではあくまでも担当者の備忘録として記載しますので、聞き違いも思い違いもあります。このレベルの文書の公開を求めることは、例え官庁の文書でも如何なものか、と思います。

今回のような改竄は〝よくやったな〟と思います。余程余裕を持って、関係文書全体量を把握し、内容を理解しないと、矛盾なく改竄をすることは難しいのではと思います。

この件は財務省が〝完全アウト〟ですね。

◆追記:前理財局長は不起訴になりました。理由は「文書の〝主旨〟は改竄されていない」でした。


<相撲協会の暴力事件>
昔から繰り返されてきた問題です。〝モンゴル人互助会〟があったとは知りませんでした。

「星」を遣り取りする八百長相撲はあるようですが...「タニマチ」が幅を利かす大相撲はやはり密室と言わざるを得ません。普通のプロ・スポーツのファン・サポーターとは明らかに異なります。

相撲は「神事」であるとか、「興行・見世物」に過ぎない、いや神聖な「スポーツ」だ、といった議論もありますが、曲がりなりにも「公益社団法人」なんですから「公益」に徹して頂かないとダメです。

そのたスポーツ界の不祥事も多数報道されています。レスリング、バドミントン、等々。スポーツはクリーンでフェアーなものとは程遠いですね。


<ノーベル平和賞選考委員会のセクハラ>
これは〝意外〟という他はありません。元々ノーベル賞は「平和賞」が原点でしょう。ノーベルがダイナマイトで人が殺されるのが耐えられない!と平和賞を創設したと聞いています。

もっとも最近のノーベル平和賞選定は「マララさん」以外は眉をひそめたくなります。


<衆議院議員〝杉田水脈さん〟の科研費妥当性議論>
山口二郎教授が6億弱の科研費をもらっているのは事実。日本政治学会の理事長経験者が億単位の科研費をもらっている。因みにiPSは2.8億円だそうです。この件は今まで顕在化していませんでしたので、今後の展開が楽しみ?です。


<TOKIO 山口事件>
これは如何にNHKがいい加減な番組制作をやって来たか、を如実に示したものです。もちろん山口本人が悪いのでしょうが、周り特にNHKの管理体制が〝なっとらん!〟と思います。〝あなたのNHK〟とか〝公共放送〟なんて真っ赤なウソでした。


追加<大手素材メーカーの品質データー改竄、検査員の不在で完成車の出荷>
日本の〝高品質を棄損〟し信頼を失墜したと報じられました。少々違和感がありました。なぜならばこの数十年間メーカーは「ISO9001規格」等の品質管理手順によって仕事を進めて来たと思っていました。

その中に品質の数値に異常のあった場合は、客先に「特栽:concession」をお願いするという仕事の仕組みがあります。これを行使しなかったのが不思議でした。

それにしても数回の改竄ではなく、数十年も放置されていたことです。それにも拘わらず「現実」には品質不具合は発生していません。完成車も大丈夫でして、その後の〝車検〟も難無く通過しているはずです。これっておかしいと思いませんか!?

この原因は「品質設計」や「契約書」に問題があると思われます。「特栽:concession」が重なった場合、メーカーも客先も、コストを考えた品質を協議すべきです。そして過剰品質であれば「品質設計」や「契約書」を改定すべきでした。

ところがこれができない事情が双方にあるのです。客先はもしも「品質設計」や「契約書」を変更して、本当に大丈夫か?不具合が多発したらどうしよう、と担当者も管理者も考えます。すると現状でいこうや!?となるのです。たぶんこれが主原因と思います。

メーカー側は信用・メンツがありますので、何とか当初の「品質設計」や「契約書」を順守したい。ましてや偉い人にお願いして客先に行って(言って)欲しい、は自分の処遇の関係もあり切り出さなかったのではと推測します。

それよりももっと怖い事例が「新幹線」の台車不具合です。これは「やってはいけないこと」をやってしまった事です。これはいくら非難されても言い訳はありません。日本の製造管理技術が大きく毀損しました。



よくもこれだけ「不祥事」があるなぁ!と感心しますが、「不祥事」がないと、白日の下に晒されない事も「現実」です。もう一度言いますが「現実」です。



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