SSブログ

備前・旭川の憂鬱 ( 「本庶佑先生のノーベル生理学・医学賞」 18-120) [日記・雑感]


心から〝受賞、おめでとうございます〟と申し上げたいと思います。

「本庶佑先生」の受賞の知らせの直後と思いますが、i PSの山中伸弥先生のご発言が傑作です。〝僕の受賞に本庶先生はわざわざ僕の研究室まで貴重なワインを届けて下さいました。今、本庶先生へどんなワインをお届けしようかと悩んでいます〟と。こんな悩みはいくらしてもし尽くせない嬉しい悩みです。さらに〝本庶先生のノーベル賞は、僕の受賞の3倍の価値がある〟とも。

数年前の「大隅良典先生」の受賞、オートファジーも単独受賞でとっても素晴らしい受賞であったと思います。もちろん筆者にはその本質は判りません。

地方紙に本庶佑先生の受賞講演の記事がありました。先生曰く〝一度かかった病気にはかかりにくくなる獲得免疫の研究を深めた〟と。ご本人が仰ったのではありませんが、例のオプジーポは、この深遠な研究の極一部の成果に過ぎないのだそうです。


本庶佑(たすく)さんfor upload.jpg


文系ノーベル賞や平和賞には辟易させられますが、理系のノーベル賞はスッキリしていて素直に喜べます。

以前より理系ノーベル賞受賞者が発言されています。〝日本国の研究開発費が少ない〟と。研究者の安定した処遇が出来ない、長期的な研究環境を整えて下さい、と常時発言されています。小泉純一郎政権時代の「効率」だけで判断してはいけません。勿論〝無駄使い〟はダメですが...

研究開発は裾野を広げる事が大切です。本庶佑先生が仰っていましたが、「Nature」 や 「Science」といったトップクラスに掲載された論文でも10年経てば90%は淘汰されている、そうです。この事実は研究開発は裾野を広げるしかありません。

【研究環境を整備する事】、これこそ日本国の生きる道でして「政治決断」です。安倍総理にしっかりとお願いしたいと思います。



nice!(7)  コメント(1)