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備前・旭川の憂鬱 ( 富士山「初雪化粧」 20-61) [日記・雑感]


富士山「初雪化粧」昨年より32日早いそうです。

そういえば今夏も〝暑い!暑い!〟と言っていましたね。当地・岡山県の高梁市(〝たかはし〟と称します)は、8月31日、最高気温が36.7度まで上がり【23日連続の猛暑日】となりました。これで猛暑日の連続日数の日本記録を更新しました。喜んでいいのか?悲しまなくてはならぬのか?は判りません。

しかし〝2位ではダメなんですか〟に対して、どうせなら〝1位〟の方が記録にも記憶にも残ります。


9月に入り、当地・岡山市も〝感覚〟では涼しくなって来ました。例によって感覚ではなく気象庁のHPで調べてみました。蛇足ですが、広告は見当たりませんが「広告枠」は確認できました。

岡山市の8月と9月21日までの最高と最低気温を昨年2019年と今年2020年で比較しました。

気温の比較 - コピー.jpg


昨年よりも今年の方が「気温」は高かったようです。でも「感覚」は異なります。9月になって昨年よりも涼しく感じます。

そこで〝真夏日〟および〝猛暑日〟の「日数」を比較して見ました。

気温日数の比較 - コピー.jpg


昨年より今年の方が、真夏日の日数はそれほど変わらないが〝猛暑日〟の日数が21日と〝2倍以上〟もありまして、確かに暑い夏だったんだなあ!とあらためて感じました。

では9月に入りなんとなく〝昨年よりも涼しい〟と感じるのしょうか?比較表より無理やり理屈をつけるとすれば、今年の9月の方が〝真夏日〟の日数が〝25%減〟である、そして8月が暑すぎたことにあるように思いました。

このように感覚は本当に当てになりません!!


さて、先日「台風10号」が鳴り物入りで九州西岸に沿って北上して通過して行きました。09/05には
中心気圧:935hPa、最大瞬間風速:70m/secと記録されています。

気象庁は日本へ接近の4日前から〝最大限の警戒を〟と危機感を強めていました。当初は〝第二室戸台風〟や〝伊勢湾台風〟と同規模の超巨大台風と言っていました。想定した中心気圧は〝920hPa〟で最大瞬間風速は〝80m/sec〟でした。

気象庁の国民への広報は「妥当」と思います。現在の気象予報技術からして、勇気を持って最悪の事態を国民に告げたのは適切な措置であったと思います。


では何故に想定よりも「台風10号」は想定よりも若干弱くなったのでしょうか? 台風の〝食料〟は、水温27℃以上の海水だと説明されています。「台風10号」が生まれた当時、日本近海の海水面の温度は30℃近くありました。これを根拠としてシミュレーションした結果、巨大台風に成長する、と予想したそうです。

ところが数日前に「台風9号」がほぼ同じコースを辿り、九州の西岸を北上して行きました。この台風が「台風10号」が辿ったコースの海面を撹拌しました。その結果、海水面の温度が「台風10号」をシミュレーションした時の水温よりも若干低下させたようです。どの程度低かったのかは判りません。


何が言いたいか!?と言いますと、例の「地球温暖化」です。毎年世界では何兆円もかけて関係学者が研究をしています。2100年には現在よりも地球の平均気温が4.5℃上昇すると主張しています。

それは「台風10号」のシミュレーションと同じような気象の数値モデルから導かれていると思います。このシミュレーションモデルに与える〝条件=海水面温度〟が少し変われば、自ずとシミュレーション結果も違って来ます。

スーパーコンピューターや高精度気象衛星の出現で一昔前に較べて「台風」の進路予想は飛躍的に進化しました。最近では、明日の天気よりも台風の進路予想は信頼が置けると思います。それでも未だにその規模や災害発生予測は的確ではありません。


ですから二酸化炭素:CO2や地球温暖化ガス濃度が入力・条件のシミュレーション結果だけで「地球温暖化」を論じるのは拙速と思います。



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