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備前・旭川の憂鬱 (「日本学術会議」のその後 20-71) [日記・雑感]


「日本学術会議とはなんぞや」https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2020-10-05 2020/10/05 をuploadしました。その後、メディアや学者先生たちは、例によって熱り立っています。

先ずは菅総理。筆者は〝残念ながら〟当番組を見ていません。

菅総理は昨夜2020/10/26、渋谷電視台(別名NHK)の「ニュースウオッチ9」で推薦された会員候補6人を任命しなかったことについて「任命すると公務員になる。学術会議で選考したものを追認するのではなく、政府として関与し、責任を取る必要がある。ただ説明できることとできないことがある

〝説明できることとできないことがある〟は、事態が深刻であることを示しています。野党・メディアは今こそ総理の発言を『忖度』すべきだと思います。例えば、外交・国防上の秘匿が必要であることを示しているかもしれないし、公安調査庁関連かも知れません。

公安調査庁関連では、以下の貴重な情報を頂きました。菅総理のご発言の〝任命すると公務員になる〟の背景です。

国家公務員法第38条の規定に該当する者は「公務員になれない人」明記されてます。
● 禁錮以上の刑に処せられ,その執行を終わるまで又は執行を受けることがなくなるまでの者
● 懲戒免職の処分を受け,当該処分の日から2年を経過しない者
● 日本国憲法施行の日以後において,日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し,又はこれに加入した者 


まさか、野党・メディアは〝モリカケ〟や〝財務省職員〟と同じアプローチをしないだろうとは思いますが、常に期待を裏切りますので、今回こそは責任ある姿勢を切に望みます。多分ダメだとは思いますが...


今回、学術会議会員から任命拒否された6名の方々の中で、松宮孝明さん、立命館大学法務研究科教授が〝学術会議会員は学問的な業績、学者として力量で決める、首相にはそれを判断する能力がない〟と発言していました。なんと傲慢なオッサンだな、と感じました。これでは当然「会員」には不適格だと判ります。

任命拒否された6名の方々の中で、岡田正則さん、早稲田大学大学院法務研究科教授がTVの討論番組に出演されていました。それは、2020/10/26の『徹底討論“学術会議” 元会長&当事者生直撃 軍事研究の是非と中国』【後編】https://www.fnn.jp/articles/-/100065です。

この番組は【前編】があったようですが、筆者は残念ながら見ていません。出演者は以下の通りです。

猪口邦子 自由民主党参議院議員 元日本学術会議会員
大西 隆  元日本学術会議会長 東京大学名誉教授
岡田正則 早稲田大学大学院法務研究科教授
門田隆将 作家 ジャーナリスト


この番組の中で、岡田正則さんはTVに映っている時は常にニヤニヤと不自然な笑みを浮かべていましたが、一体何がおかしいのかな、この人は夢の世界で暮らしているのだろう、現実社会に出てこないで欲しい、と思いました。このニヤニヤは我々市井の民を小バカにした姿勢です。

これは筆者の感覚ですから重要ではありません。聞き捨てならない、耳を疑う発言は以下のようです。

相手が軍備を持ってるとこちらも武器を持たないといけないって言う、兵器技術を動員しようと言うのはもはや時代遅れ。変な武器を使わないようにしましょうってするのが自衛の在り方です

地球上の、どこで、いつ、このような状況があったのでしょうか!?事実誤認と言ってしまうには、余りにも世の中を直視していませんし、知らなさ過ぎます。いやしくも法律の専門家ですから、余計に罪が深いです。


そしてチョット気の毒になりましたが、大西 隆さん、元日本学術会議会長 東京大学名誉教授です。それは、〝税金で運営される内閣府の「日本学術会議」が中国科学技術協会と覚書を交わし、結果的に中国の軍事転用可能な技術に協力する日本の科学者の“窓口”になっている。この覚書は大西 隆さんが「日本学術会議」会長のときですよ!〟と突っ込まれた時です。

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〝この覚書は日本国民の命を危険にさらしていますよ!?〟との門田隆将さん、作家・ジャーナリストの発言に、彼は顔をしかめて〝それは言いすぎだ!〟と。彼は何だかんだと言っても元東大教授、日本学術会議の会長ですから、こんな屈辱的な批判を目の前で言われた事はなかったのであろう、と推測しました。


「防衛研究」と「自衛研究」は同じか異なるか、といった形而上学的議論は少なかったのですが、技術の「デュアルユース」軍用が民生に反映されるか、逆はどうかといった議論もありました。大西さんは技術系だけあって理解されていましたが、岡田さんは〝憲法9条〟の原理主義者でして、議論の余地はありませんでした。

議題に上らなかったのが〝自衛隊員の大学入学・研究員〟です。これも過去、自衛隊員は非人道的で憲法違反的扱いを受けて来ました。次回があれば、この問題も取り上げて頂きたいと感じました。


以上のように「日本学術会議」が白日の下に晒されています。今後、国会で不毛の議論になり、野党やメディアがこぞって菅政権を攻撃、貶めて来ますが「正論」で反撃して頂きたいと思います。



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備前・旭川の憂鬱 (〝涙ぐましい努力〟 20-70)  [日記・雑感]


TwitterのTLで興味深い呟きを見ました。それは、下記のTV画面のコピーです。残念ながら筆者はこのプログラムを見ていません。

おぢさま@4船&マンドラ@Odiodi2010 午後10:21 · 2020年10月19日·Twitter for iPhone

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これはとても興味深い画面です。本当に〝涙ぐましい努力〟です。

この画面から筆者も含む市井の民は、内容よりもテロップを「グラフ」として見てしまいます。説明するまでもないのですが「日本学術会議のあり方」の世論調査結果は、

「見直すべき」が、64%
「見直すべきだと思わない」が、13%

しかしながら、「見直すべき:64%」は赤色の棒グラフに見える〝網掛け〟は短く、「見直すべきだと思わない:13%」は青色の長い棒グラフの〝網掛け〟で表示されています。

これは作成した方の意図をお聞きするしかありませんが、極めて【不誠実】です。直感的には「見直すべきだとは思わない」が「見直すべき」よりも2倍も多いと判断してしまう〝おそれ〟があります。そこまでして政権批判をしたいかと勘繰ってしまいます。

このようなメディアの「印象操作」に対して、渋谷電視台(別名NHK)の「国際報道2020」の池畑MCどのも、『我々マスコミも衝撃的な数字を使ってわかりやすいストーリーに落とし込もうとよくするんですが、たまには振り返って自戒しないといけませんね』と2020/08/28の放送で発言していました。

自称「公共放送」がストーリー仕立てで語ろうとすること自体がそもそも大間違いです。欧米ではメディアを信頼しない人が過半数います。日本人は少しメディアを信頼し過ぎです。



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備前・旭川の憂鬱 (〝秋深き隣は何をする人ぞ〟 20-69)  [日記・雑感]


今日は特別の用事もなく、天気はそれほど良い訳ではありませんが、いつものウォーキングに出かけました。

岡山・後楽園では秋の風情、キンモクセイが満開でして、早春のチンチョウゲ、梅雨時のクチナシ、と同じで甘酸っぱい芳香を放っています。

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何時も秋には鑑賞しています柿の木は今年も果実がたわわに生っています。しかし、前にも当blogで述べましたが、カラスもつつかないほどの渋柿のようです。

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秋と言えば、悠然と〝秋深き隣は何をする人ぞ〟を思い出します。最近は夏井いつきさんの人気で、俳句が巷では盛り上がっています。

そこで、芭蕉の句では「秋深き」ではなくて、「秋深し」とすべきだという人もいらっしゃるようです。

それに対して、〝当然「深き」というからには、それにつなげて「夜」とか「閑さ」とかいうように「名詞」が来なくてはおかしいではないかということだと思います。作者芭蕉の頭の中には当然「何か」秋に関する名詞の字句があったのだと思われます。透明感のある白で、寂しく、しっとりとした晩秋を象徴する何かが。それをこらえたままで抜き取ってしまったところが、この作品の秀逸さなのではありませんか?〟ということです。

自然と共生してきた日本人ゆえの解釈だと思います。


岡山・後楽園の周りにはイチョウの木や、桜並木もありますが、何れも紅葉・黄葉にはまだまだ時間がかかりそうです。

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ところで、隣は何をする人ぞ!?と言われれば、勝手に人んちに侵入、つまり不法家宅侵入を白昼堂々とやる国、年中日本国を世界に向けてdisる国、勝手に中立条約を破ってそのまま居座ってしまった国、世界の覇権国のトップを選ぶはずが、選挙相手を罵倒するのみの知性も品格もない国、折角近代国家は政教分離という知恵を持ったのですが、最近は宗教をむき出しの国が世界中を跋扈しています。

隣は何をする人ぞ!?と高をくくっていては日本国の存続は怪しくなります。



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備前・旭川の憂鬱 (「実ほど首を垂れる稲穂かな」 20-68)  [日記・雑感]


今朝の岡山市、最低気温はちょうど〝10.0℃〟でした。最高気温は多分〝22.1℃〟でしょう。今季の最低気温を記録したと思われます。

天気もいいので郊外をドライブしました。岡山地方は今が稲刈りの真っただ中のようです、まだ稲刈りが終わっていない田んぼの風情を十二分に感じて帰宅しました。

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昔から言われているように、でもなかなか実現できない言葉として「実ほど首を垂れる稲穂かな」。

これに対応する言葉として「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige:フランス語)」があります。


結局、人間さんはミギもヒダリも上も下も、各自それなりに〝偉くなると、益々偉そうにする〟という事でしょうか。それゆえ上記の箴言で、人間の行動を戒めようしたのでしょう。

ノブレス・オブリージュとは「特権的な地位には相応の義務が伴う」という倫理の一つであり、階級制度や貴族社会を正当化し、あるいは擁護する際にも援用される言葉。

王侯貴族など特権的な地位にあるものは、相応の義務(経済的な支出、役務の提供、戦争への志願など)を自発的に果たすことが慣習的に求められる。」とあります。

日本語の「実ほど首を垂れる稲穂かな」より、かなり権力側を戒めるニュアンスが強いように思います。

〝今〟を見ると、(ミギもヒダリも)政治家のいい加減さ、マスコミ・メディアのいい加減さ、知性も教養も品格も何も感じないアメリカ大統領選挙、欧州の無秩序、そして極めつけはチャイナの傲慢さ・極端な自民族中心主義です。

【新型コロナウイルス禍】で少しは世の中が変わるかなあ!?と見ていましたが、全く変わる気配無しです。

結局人間様自身が変わる気が無いのですから、それは変わらないでしょうね。New Normalは夢のまた夢でしょうか。できれば170年前の【黒船】と同様、日本国を変える効果を期待したいものです。



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備前・旭川の憂鬱 (メディアの【静寂】  20-67)  [日記・雑感]


【時事ドットコムトップ】2020年10月14日21時26分配信

学校法人森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(49)が国と当時財務省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官に計約1億1200万円の損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が14日、大阪地裁(中尾彰裁判長)であった。

原告側は、財務局の元上司が雅子さんとの面会で文書改ざんなどについて触れたという音声データを提出し、赤木さんが改ざんの経緯などを記したとされるファイルの提出を国に求めた。

森友問題、再調査の考えなし 麻生財務相

原告側によると、音声データは赤木さんの自殺から約1年後の昨年3月、元上司が弔問に訪れた際に録音。元上司は改ざんは「佐川さんの判断」と述べ、赤木さんのファイルについても「これを見たら、われわれがどういう過程で(改ざんを)やったのか全部分かる」と話したという。

この日の弁論で国側は、改ざんがあったことに争いはないため、詳しい経緯などについて「回答する必要はない」とする書面を提出した。

原告側は「形式的な回答だ」として、改ざんの指示者など実態解明に応じようとしない国側の姿勢を批判。雅子さんも意見陳述で、「答える必要のないという回答がどれだけ遺族を傷つけるか想像してほしい」と訴えた。


あれれ、何だか変だぞ!記事の論調が〝アベガ―〟になっていません。そこで、元上司が雅子さんとの面会で文書改ざんなどについて触れたという音声データ、の原本を探しました。

直ぐ見つかったのが、直接の原本ではないのですが、あの渋谷電視台(別名NHK)のHPに記事がありました。そのまま引用します。


【詳報】森友学園 改ざん経緯説明の音声データ その内容は 2020年10月14日 18時08分
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201014/k10012663421000.html

森友学園をめぐる一連の問題で決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した男性の上司が国有地の値引き売却や改ざんの経緯について男性の妻に説明した音声データを妻の弁護士が報道機関に公開しました。その内容の詳細です。

報道機関に公開された音声データは去年3月、赤木俊夫さんの自宅を一周忌の弔問に訪れた近畿財務局の直属の上司が雅子さんに話した内容を録音したものです。

この上司は森友学園に国有地を売却した際の責任者で、決裁文書の改ざんでも部下の赤木さんに直接手伝うよう頼んでいて、財務局の中では国有地取引から改ざんに至る一連の問題で最も中心にいた職員です。

「売り払いをしたのは僕です」

雅子さんとのやり取りの中で上司は森友学園に地中のごみの撤去費用として8億円余りを値引いて売却した理由を次のように説明しています。

「あの売り払いをしたのは僕です。国の瑕疵(かし)が原因で小学校が開設できなかったときの損害額が膨大になることを考えたときに相手に一定の価格、妥当性のある価格を提示してそれで納得できればいちばん丸く収まる。撤去費用を試算した大阪航空局が持ってきたのが8億円だったということで、それを鑑定評価額から引いたというだけなんです」と話しました

国会で大きな議論になった政治家の影響については「僕は安倍さんとか鴻池さんとかから声がかかっていたら正直売るのはやめていると思います。だからあの人らに言われて減額するようなことは一切ないです」と否定していました。

ただ値引き額が妥当なのかどうかついては「この8億の算出に問題があるわけです。確実に撤去する費用が8億になるかというところの確信というか、確証が取れてないんです」と打ち明けていました。

「作業量を減らすためにやった」

そして決裁文書の改ざんについても当時、財務局がどのような状況になっていたのか話していました。

改ざんを行った理由は野党の追及が強まり、国会対応に追われた財務省本省から負担を減らすために指示されたためだとしています。

「少しでも野党から突っ込まれるようなことを消したいということでやりました。改ざんなんかやる必要もなかったし、やるべきではない。全く必要ないと思っていました。ただ追い詰められた状況の中で少しでも作業量を減らすためにやった。何かそんたくみたいなのがあるみたいなことで消すのであれば絶対消さないです」と釈明していました。

「赤木さんは涙を流しながら抵抗」

改ざんを指示されたときの赤木さんの様子について「初めから赤木さんは抵抗しました。正直涙を流しながら抵抗していました。本省にもちろん僕自身も抵抗はしていたんですけども止めきれなかった」と述べ一緒になって本省からの指示にあらがうことをしなかったと説明しました。

さらに赤木さんが、改ざんを詳細にまとめて職場に残していたと明かしています。

司は「ファイルにして赤木さんがきちっと整理している。全部書いてある。何が本省の指示か。前の文書であるとか修正後のやつであるとか何回かやり取りしたようなやつがファイリングされていて、これを見たら、われわれがどういう過程でやったのかが全部わかる」と述べていました。


以上です。この元上司の発言が正しいか否かの検証はできませんが、もしも正しいとするなら、

『改ざんを行った理由は野党の追及が強まり、国会対応に追われた財務省本省から負担を減らすために指示されたためだ』

となります。すると【主犯人】は野党とメディアとなります。なるほどね!野党やメディアが【静寂】
な訳が判ります。



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備前・旭川の憂鬱 (ベルギー・バンシュ:Bincheの春祭り  20-66)  [日記・雑感]


秋たけなわの日本で、なんで今「春祭り」だとお思いでしょう。実は昨夕、何気なくTVを見ていました。するとBS3chで『世界遺産 時を刻む「祭~夢をつなぐ仮面~」』を放映していました。

この「ベルギー・バンシュの春祭り」は、各局の旅番組等で、筆者の知る限り2-3年に1回程度放映されいます。実は1991年晩夏、欧州に出張した時、帰国のフライトの関係でフランクフルトで午前中はフリーとなりました。

前年も訪れたのですが、再度レーマー広場に出向きました。「わーい、わーい!!ドイツっぽい!」となるドイツらしい建物が立ち並んだ歴史ある広場です。

すると一角に奇妙なコスチュームと飾りを着込んだ集団を見つけました。写真を撮りました。

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帰国後長期間、このことを忘れていました。ところが、この祭りは、2008年に国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage of Humanity)に登録されました。

記憶が定かではないのですが、この前後にTVで「ベルギー・バンシュ:Bincheの春祭り」が放映されました。待てよ!確か昔フランクフルトで撮った写真の服装を来ているぞ!?と思い出し、アルバムをめくってみました。

多分ですが、フランクフルトの写真はこの「ベルギー・バンシュ:Bincheの春祭り」のプロモーションか何かであったのだろう、と。「春の祭り」の意味を、AFPから引用します。

〝道化師がいっぱい!伝統のジルのパレード開催、ベルギー・ワロン地方(Wallonia)のバンシュ(Binche)で3月4日、毎年恒例の「バンシュ・カーニバル(Binche Carnival)」が開催され、伝統的な「バンシュのジル(Gilles de Binche、ジルは道化師の意味)」の姿をした人たちが街中をパレードした。〟とあります。

そうです、この写真の〝主〟は、ジル(Gilles de Binche、ジルは道化師の意味)だったのです。長年の〝わだかまり〟が解消しました。この〝主〟は、ジルは奇妙な【仮面】を被ります。

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とっても気味が悪いですね。この写真は前述のAFPから借用しました。この祭りは〝地球の歩き方〟風に以下の解説があります。

このカーニバルの主役は奇妙な容姿風貌をした『ジル』。帽子、木靴、そしてメガネとひげという風変わりな表情の仮面…全員まったく同じ格好で、総勢800 人の男たちが16時間ステップを踏み続けるのです。

費用はすべて市民の自腹。家によっては衣装代や祝いのシャンパン代に年収の9割もの金を使います。


仮面の祭が登場した1394年当時、黒死病で欧州の1/3の人が死に、その原因として衣類に付く蚤が感染源という説が流布していた。これにより、バンシュの街を支える産業だった織物業が大打撃を受け、王侯貴族は街を去り、貧しい職人だけが残された。

この民衆達が、去っていった支配階級に成り代わり、街を復活させるということで、この仮面が生まれた、そうです。

仮面の眼鏡は当時珍しく、支配階級の修道士や学者と言ったインテリ層を象徴。手入れされた髭の絵は、金持ちのシンポル。カーニヴァルは、民衆が王になる機会として始まった。

"ジルに複数形はない。何人いてもひとりのジル"とは街の人が語った言葉だったけれど、まさに800人の民衆で王の代理を務める象徴的な意味があるんでしょうね。

以来、ナチスに支配された時代も収容所で看守と交渉してカーニヴァルを開催していたそうでして、この歴史の重みを知ると、さらに仮面が味わい深いものになります。

【新型コロナウイルス禍】を除去するために、中世のペスト禍と同様、この「祭り」を世界中でお願いしたいものです。



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備前・旭川の憂鬱 (「カラスは賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?」  20-65 [日記・雑感]


先日、JR岡山駅の店舗や飲食店街がある〝南館〟そして〝北館〟と順次全面的にリニューアルされました。

国内最西端にあった「三省堂」がなくなりました。これで最西端店は名古屋となったおかげで、名古屋在住時からの三省堂のポイントが〝パー〟になりました。

同じ場所に「丸善 さんすて岡山店」が9月中旬、開店しましました。丸善は昔から「丸善 岡山シンフォニービル店」がありますので2店舗目になります。他にも「紀伊国屋書店 クレド岡山店」、岡山イオンモール内の「未来屋書店」等、大型書店が複数あります。

e-Bookの時代に地方都市の岡山に2店舗目の「丸善」、出版業界不況、そしてe-Book市場は現在どうなっているのかと思います。

チョット話題になっています、松原始著「カラスは賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?」山と渓谷社を購入しました。表題からして内容は〝いや、そうではない〟となっているはずですが、フィールドワークをされている著者を尊敬しました。

筆者が特に共感を覚えたのがp74-p76です。『3章 見た目の誤解 「きれい」と「汚い」 〝実は不潔とも言えないゴキブリ〟』、以下原文を引用します。

きれいか、汚いか。これはなかなか難しい話だ。そもそも論を言えば、日本語の「消毒」という言葉がなんだかおかしい。あれは大抵の場合、「殺菌」や「除菌」である。

菌やウイルスなどの病原体を除去ないし不活性化しているだけで、毒は消していないはずだ。

例えばカビ毒のように、カビそのものではなくカビの作り出した毒素が悪影響を及ぼす場合、どれだけ除菌しようが滅菌しようが、毒素をなくする事はできない。

いや、めんどくさいことを。別にええやん、と思われても仕方ないが、なんとなく、「消毒」という言葉に、リアルをすっ飛ばした仮想的な「キレイさ」を感じてしまうのである。

「消毒したから毒になるものはなしもありません、だから安心です、なにが毒か、それがどうなったかは考えていませんけど」とでもいうような。

この言葉をちょいとやり玉に挙げたのは、「きれい」「汚い」がちょっと行き過ぎかな!、あるいはなんか迷走してないかな!、と思うことがあるからである。

「衛生害虫」という言葉がある。文字通り、衛生的に問題のある、つまり病原体を媒介する害虫のことだ。

ダニや蚊は刺されてかゆいだけでなく、細菌やウイルスを運ぶことがある。マダニによる重症熱性血小板減少症候群というのもあるし、蚊は日本脳炎、マラリア、デング熱、ジカ熱など多くの病気を運ぶ。

全世界で最もたくさん人を(間接的だが)殺している動物は、蚊だといわれているくらいだ。

このお話は筆者もビル・ゲイツ財団の研究結果を当blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2015-09-06 で紹介しています。

害「虫」ではないが、ネズミもペスト、ハンタウイルスなど多くの病原体を媒介する。

地球上で最も手強いのは〝コウモリ〟と思います。エボラ出血熱も新型コロナウイルスもコウモリが中間宿主のようです。

で、台所には必ずと言っていいほど、ゴミの上を歩き回り、しかもその後で食品の上もウロつくやつがいる。Gのつくアレ...ゴキブリだ。

ところが、ゴキブリが媒介する病気というのは、考えてみたら思い当たらないのである。もちろん、なんらかの理由でゴキブリに付着した病原体が運ばれることはあるのだが、ゴキブリを宿主として移動するタイプの病気はない。

しかみ、最近の研究によるとゴキブリは非常に強力な抗体を持ち、いわば抗菌仕様のボディーである。まあ、居場所が排水溝だったりトイレだったりゴミ箱だったり、決して清潔とな場所ではないし、体表面に付着する病原体なで皆殺しするようなものではないが、漠然と思われていたよりはずっと少ないのだ。

勿論ゴキブリの体表についている菌はあるわけだが、それを言い出すと他人と握手なんか、絶対にできない。人間の手はあらゆろものに接触しており、医学的に言えば決して清潔なものではない。

ゴキブリは見た目が何ともいやらしいので筆者も嫌いですが、食料、特に〝たんぱく源〟としては有望だそうです。拙blogも参照ください。 https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2016-06-16 コウロギは既に粉末にしてクッキーに添加、販売されています。

我々は日々、雑菌とお付き合いしているのだ。除菌関係のCMで「ほら、こんなところに雑菌が!!」などとあおり文句が入ることはよくあるが、いやいやいや。あなたの手だの消化器官内だのに、ものすごい数の菌がいるから。

で、その次のCMは「生きて腸まで届く乳酸菌で腸内フローラを整えよう」だったりするわけだが、そのことに矛盾は感じないだろうか。

著者の主張は、動物の〝かわいい・見難い・汚い・きれい〟は人間さまの勝手でして、動物側は〝生存をかけている〟だけだ!という事のようです。

著者である松原始さん、あるいは編集者の意向なのかは判りませんが、文体が〝語り・トーク〟あるいは〝講演〟をそのまま文字起ししたような感じがします。だから何となく文脈が離散的でして、時々読み直さなければ趣旨が読み取れないことがありました。

しかしながら、何でもdigital、あるいはe-Bookの時代に〝紙の上の活字〟を読むのは楽しみです。



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備前・旭川の憂鬱 ( 水素で走る鉄道車両 20-64) [日記・雑感]


以前当blogでもFCV(fuel cell vehicle:燃料電池車)技術の鉄道車両への展開、特に地方線を〝LRT化〟しようとする計画では、架線を張る工事が不要、すなわち街や田園の景観を毀損しないFCV技術が面白いと思い https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2018-04-05 で取り上げました。

昨日2020/10/06 Twitterの上で小口貴宏さん投稿、Engadget 日本版@engadgetjp
〝JR東日本やトヨタなど、水素で走る鉄道車両「FV-E991系」を試験開発、クルマの燃料電池技術を鉄道へ応用〟を見つけました。そうか!やっと日本も重い腰を上げたか、と感じました。

トヨタが先行し、ホンダも開発に参入し、既にビジネス化したFCV技術を、ハイブリッド(Hybrid)車を含む化石燃料車だけに応用するのは余りにももったいないので、航空機を含む輸送機全体に展開する事はできないものか!?と思っていました。


既にドイツでは(〝出羽守〟にはなりたくないのですが)2018年に実証実験車を導入しているようです。製造メーカーはフランス国鉄の高速鉄道:TGVのメーカーとしても知られるAlstom(アルストム)です。この水素燃料で走る鉄道の愛称〝Coradia iLint〟を2両、ドイツ北部へと納入しました。Corandia iLintは架線いらずの電車で、ディーゼル車を置き換えだそうです。

Coradia iLintは、水素燃料を満タンにしておけば、1000kmも走り切ることができるとされています。つまり、1日のスタートに燃料を入れると、基本的には、その日ずっと燃料のことを気にせず運行が可能なんだとか。

2018年、佐藤栄介さんが東洋経済オンライン「鉄道最前線」 https://toyokeizai.net/articles/-/209735 で紹介されています。

その中でドイツ鉄道殿は〝ドイツには約4万kmの線路が敷かれ、そのうち電化区間は49%にすぎない。そして数年前まで、残り51%の電化のため毎年2億3千万ユーロ(約310億円)もの投資を行っていた。弊社の試算では、そのペースではすべてを電化し終えるのに95年かかる。さらに、非電化の地方路線は乗客も少なく、投資自体が理にかなっていない〟と述べています。

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かたや日本では前述の、Engadget 日本版@engadgetjpように、

〝JR東日本とトヨタ自動車・日立製作所の3社は、”水の電気分解”の逆反応を利用して、温室効果ガスを排出せずに水素から電気を生じさせる「燃料電池」と、蓄電池を組み合わせたハイブリッドシステムを搭載した鉄道車両「FV-E991系」を共同で試験開発します。

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試作するのは2両1編成(1M1T)です。車両に備え付けのタンクに充填された高圧水素は燃料電池へ供給され、空気中の酸素との化学反応により発電し、電力を供給します。また、蓄電池は燃料電池からの電力と、ブレーキ時の回生電力を蓄えます。

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車両の設計・製造はJR東日本が、燃料電池は燃料電池車MIRAIや燃料電池バスSORAの開発実績があるトヨタが、蓄電池を組み合わせたハイブリッド駆動システムは、すでにJR東日本と同様のシステムを共同開発した実績をもつ日立が担当します。〟


車両のデザインは今一つですが(要するに夢がない)、是非とも実用化し何となく停滞している日本国を明るくして行くトリガーにして頂きたいと思います。



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備前・旭川の憂鬱 ( 日本学術会議とはなんぞや 20-63) [日記・雑感]


〝日本学術会議〟とは、彼らのHP: http://www.scj.go.jp/ja/scj/index.html に記載されています。

〝日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信の下、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的として、昭和24年(1949年)1月、内閣総理大臣の所轄の下、政府から独立して職務を行う「特別の機関」として設立されました。〟とあります。

「内閣総理大臣の所轄の下」と明記されています。日本学術会議の会員は〝特別公務員〟になるんだそうです。へー!? ですから毎年10億円の税金が投じられています。

〝日本学術会議は、我が国の人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の約87万人の科学者を内外に代表する機関であり、210人の会員と約2000人の連携会員によって職務が担われています。〟

上記 link で日本学術会議憲章(PDF形式)を見る事ができます。興味ある方はどうぞ。ここまで、日本学術会議の概要です。


筆者が直接〝日本学術会議〟を意識したのは、2018年当時、北上山地を建設候補地の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」計画になんと〝反対〟表明しました。理由はILCは〝長期間に渡り高額の費用を負担するので、他の研究の予算が削減される〟でした。唖然茫然としたと記憶があります。何やら得体の知れない組織だな、と。

さらに一貫して〝軍事研究反対〟を理由に国立大学の「自衛官入学拒否」を追認してきました。学びたい自衛官を拒否する事は、これは明らかに憲法違反の人権侵害、教育を受ける権利の侵害です。


にもかかわらず〝日本学術会議〟は決定的に矛盾した行動を取っています。余りにも陰湿で傲慢です。

それは、日本国の軍事技術の研究はしないが、チャイナの〝千人計画〟に協力していますし、チャイナの軍拡に手を貸す行為です。チャイナの〝千人計画〟とは、

① 正式名称: 海外ハイレベル人材招致「千人計画」
② 実施部門: 「中央人材工作協調チーム」(チャイナ共産党中央組織部)
③ 開始時期: 2008年
④ 対象:
 国籍問わず、原則上55歳以下、海外で博士号を取得している者。
 当選された者は毎年チャイナでの研究活動は6ヶ月以上であること。
 以下の諸条件のいずれに該当する者:
 海外の著名な高等教育機関、研究機関において教授またはそれに相当するポストに就いた者
 国際知名企業と金融機関において上級管理職を経験した経営管理人材及び専門技術人材
 自主知的財産権をもつ、またはコア技術を把握している;海外での起業経験を持ち、関連産業分野
 と国際標準を熟知する創業人材
 チャイナが至急に必要とするその他のハイレベルイノベーション創業人材


日本では未だ顕在化していませんが(顕在化していないだけと思います)、アメリカでは以下のような〝千人計画〟の被害が報告されています。

2019/8/27のワシントン・タイムズは〝バージニア工科大学のイエン・パーシバル・ツァン教授が、すでにチャイナで終了していた研究で補助金を使用し、詐欺罪で有罪判決を受けた〟とあります。

読売新聞によりますと〝米司法省は2020/01/28、世界のトップ研究者を好待遇で集める中国の人材プログラム〝千人計画〟への参加を巡り米政府に虚偽の説明をしたとして、ナノテクノロジーの世界的な権威として知られる米ハーバード大化学・化学生物学科長のチャールズ・リーバー教授(60)を起訴した〟と。


菅政権は判り易い施政方針として、
 ● 行政の縦割りの打破
 ● 既得権益の排除
 ● 悪しき前例主義の打破
 ● 権威主義の打破

を上げています。今回の〝日本学術会議〟委員の任命拒否も、この施政方針の中で行われたと思います。〝日本学術会議〟はこの方針に全て該当します。

〝日本学術会議〟には《時代は変わったと自覚させる》いい機会になったと思います。

最後に、今回任命拒否となった方々は、学者のacademic freedomを求めるのではなく、むしろ反政府・反国家の活動家なのでは?と思います。



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