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備前・旭川の憂鬱 (ロシアの不可思議な「死亡」 22-40) [日記・雑感]


以前より、ロシアでは親政権派であろうが、反政権派であろうが〝ロシアの不可思議な「死亡」〟が報道されています。まあプーチンが、泣く子も黙る旧KGBの元諜報員あったことを考慮すると〝さもありなん〟です。

昨日、2022/09/02 ロイターは〝ルクオイル会長が病院の窓から転落死、国営メディアは自殺〟と報道しています。 
https://jp.reuters.com/article/russia-lukoil-manager-death-idJPKBN2Q24JE?feedType=RSS&feedName=special20

その内容は、以下の通りです。
[モスクワ 1日 ロイター] - ロシア第2位の石油会社ルクオイルのラビル・マガノフ会長(67)が1日、入院先の病院で窓から転落して死亡した。事情に詳しい2人の関係者が明らかにした。死亡当時の詳しい状況ははっきりしていない。ただロシアでは、エネルギー業界を中心にこのところ不可解な死を遂げるビジネスマンが相次いでいる。

国営タス通信は、法執行機関当局者の話としてマガノフ氏が自殺したと伝えた。この当局者によると、マガノフ氏は心臓発作で入院し、抗うつ薬も服用していたという。


一方、時事通信は 2022/09/02〝プーチン氏、ゴルバチョフ氏の葬儀を欠席へ「職務上の都合」 〟
https://www.jiji.com/jc/article?k=20220902043457a&g=afp

その内容は、以下の通りです。

【モスクワAFP=時事】ロシア大統領府は1日、8月30日に死去したソビエト連邦最後の指導者ミハイル・ゴルバチョフ氏の葬儀に、ウラジーミル・プーチン大統領は参列しないと発表した。職務上の都合と説明している。(写真はプーチン氏)

 ロシア大統領府(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ道官は記者会見で、「告別式と葬儀は9月3日に執り行われる。だが遺憾ながら、大統領は職務上の都合により(参列は)不可能だ」と明らかにした。

 ペスコフ氏によると、プーチン氏はゴルバチョフ氏が死去した病院を訪れ、弔意を表したという。国営テレビは、誰もいない大きなホールに安置されたゴルバチョフ氏のひつぎの横にプーチン氏が赤いバラの花束を置き、黙とうをささげる様子を放送した。

 葬儀は、1953年に死去したソ連の指導者ヨシフ・スターリン氏をはじめ政府高官の葬儀が行われた、首都モスクワの歴史ある労働組合会館「円柱の間」で3日に営まれる予定。

 ゴルバチョフ氏は同日、多くの著名人が眠る同市内ノボデビッチ修道院の墓地で、99年に亡くなったライサ夫人の隣に埋葬される。

 ペスコフ報道官によると、ゴルバチョフ氏の葬儀は政府も支援し、儀仗(ぎじょう)隊が参列するなど国葬に近い扱いになるという。【翻訳編集AFPBBNews】


「プーチン氏はゴルバチョフ氏が死去した病院を訪れ、弔意を表した」としています。ここは日本の野党、メディアは一国の指導者が死去した時の姿勢・態度と大きく異なります。もちろん、本音は、推して知るべし、ですが。


ロシアでの不可思議な「死亡」に関しまして、好都合の配信がありました。それをそのまま引用します。ただし、漢数字等若干ですが見やすいように修正しました。

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 令和四年(2022)9月2日(金曜日) 通巻第7449号 
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ロシアで大物オルガルヒがつぎつぎと謎の死、ガスプロム会長が病院から「飛び降り」。何だかなぁ

ロシアでルクオイル、ガスプロムや他の大手企業幹部の「怪死」が続いている。ロシアの石油大手「ルクオイル」のラヴィル・マガノフ会長が、入院先の病院の窓から『転落』して死亡した。モスクワの中央臨床病院はロシアの高層部、金持ち専用で、一般庶民は入れない。

 マガノフは6階の窓から落ちた。心臓病の治療を受けていたとされる。事情通はルクオイルが、ウクライナ戦争に反対の立場を表明してきたことと政治的な関連があるとする。マガノフは 1993 年にルクオイルに入社し、2020年に取締役会長となった。彼はロシア石油大手の「タトネフチ」CEOのネイル・マガノフと兄弟である。

 年初来、ロシア富豪の「怪死事件」が連続している。

 1月、ガスプロムの最高幹部、レオニード・シュルマンがサンクトペテルブルク近郊のコテージで死亡していた。「自殺」と発表された。

 2 月25日、ロシアのガスプロムの県連企業CEO、サンクトペテルブルク近くの自宅のガレージで
 首を吊っていた。
 2月28日、イギリスのサリー州でミハイル・ワトフォードが縊死していた。
 3 月24日、億万長者でロシア医療用品大手「メディストム」オーナーのヴァシリー・メルニコフと
 妻、2 人の息子が、ニジニ ノヴゴロド市のアパートで刺殺されていた。

 ガス会社ノバテックの副会長セルゲイ・プロトセンヤは、4月にスペインの別荘で縊死していた。妻と娘も刺されて死亡した。

スペインのメディア報道は、バルセロナ近郊のリョレト・デ・マルの賃貸別荘で死亡しているのが発見されたと報じた.

 4 月、ロシアの大手金銀行「ガスプロム銀行」の元副社長、ウラジスラフ・ アヴァエフと妻と娘の遺体がモスクワのアパートで発見された。ピストル自殺だったと警察は発表した。
 
 5月、ルクオイルの元マネージャー、アレクサンダー・サブボティンの遺体が友人の家の地下室で発見され、毒殺らしいと報じられた。サボディンの跡を継いだのが、マガノフだった。

 そして8月30日、ペレストロイカ、グラスノスチでソ連を崩壊させ、冷戦を終結させたミハイル・ゴルバチョフ元大統領が入院先の病院で静かに息を引き取った。9月3日に国葬となるが、プーチンは欠席する。


以上です。

付け加えますと、2020/08/20、反体制派ジャーナリスト、大統領候補でもあったナワリヌイ氏は旅客機内で毒物によるものと見られる体調不良に陥り、同年09/07に回復するまで意識不明の重体となっていた。その後はご承知の通りです。


チャイナの習近平体制も、このようなロシア事情も、合理的に説明する言説が、筆者の狭い範囲の探索では見当たりません。唯一、気になりますのは半世紀以前に読んだ、梅棹忠夫著「文明の生態史観」です。この論説に〝納得〟を求めるしかありません。



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