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備前・旭川の憂鬱 (気候変動の虚構 22-41) [日記・雑感]


筆者は以前より〝CO2や温室効果ガスによる地球温暖化〟に直感的に懐疑的でした。今でも変わりません。なぜならば、技術者の端くれとして、太陽系も関係する〝地球規模の複雑システム〟が、単純に語れるはずがない!という脊髄の反射神経からです。

当blog へもCO2による温暖化懐疑派としての考えを2014年以来10件以上 upload しています。ただし〝気候変動・温暖化〟は現実に観測されていますので、科学的に正しいと思っています。

筆者が最初に怪しいと睨んだのが〝温暖化で台風の発生数が増加し大型化する〟というインチキです。当blog で気象庁のHPより作図してみました。それが、https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2018-09-16 でして、むしろ発生数は若干ですが減少しています。大型台風も大昔から記録に残ったものだけでも多数ありまして、この仮説は明らかにウソです。


今世紀に入ってからも、2010年頃から伊藤泰男氏(元東京大学 原子力研究総合センター教授)、有馬 純氏(国際環境経済研究所・東京大学特任教授)や、杉山大志氏(キャノングローバル戦略研究所)は、アル・ゴアの「不都合な真実」に警鐘を鳴らして来られました。

当時、彼らは周囲より白い目で見られたと思います。渡辺 正氏(東京大学名誉教授)や、田中 博氏(筑波大学教授)らも同様に警鐘を鳴らしておられます。印象的なのは、田中 博氏の言です。〝科学は噓をつかない、でも科学者は嘘をつく〟です。

田中 博氏 筑波大学計算科学研究センター教授[日経BOOKプラス] 2022/07/13日付の記事を引用して、筆者の考えを語りたいと思います。また、同氏は2022/07に「気候変動・脱炭素 14のウソ」を丸善出版より上梓されています。

一方、極めて残念なロシアのウクライナ侵攻で、SDGsやGreen New Dealを含め、欧州諸国やアメリカでもやっと〝CO2や温室効果ガスによる地球温暖化〟は怪しいと気が付き始めた方も出始めたようです。


田中 博氏の言説、先ずこの文章に注目しました。

〝風向きが変わったのが2014年です。日本気象学会では、中立的な立場で地球温暖化に対する意見をまとめようと、「地球環境問題委員会」という企画を立ち上げました。その成果が『地球温暖化 そのメカニズムと不確実性』(朝倉書店)です。〟

〝本書の校了寸前になって、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の執筆者に査読してもらおうということになりました。すると、IPCCの執筆者の見解と異なる主張は原稿から削除され、私が書いた「温暖化の半分は自然変動で説明できる」という内容の原稿は、ほとんどが削除されました。書名も当初、執筆メンバーで考えていた案から大きく変わりました。〟

 〝この頃から、日本では「温暖化は人為的なCO₂排出が主因であることは明白。もう決着した」という見方が支配的になり、異論をはさまないことが「大人の対応」といわれるようになりました。〟

〝決着したのは「科学的」にではなく、もう世の中の流れがそちらのほうに行ってしまったので、「抵抗しても無駄」という意味での「決着」だったのです。〟

本当にアリャリャですね。


〝気候は分からないことだらけ〟

〝気候のメカニズムについてはまだ分からないことだらけです。科学の不確実性をしっかり認識した上で、様々な立場の科学者が自由闊達(かったつ)に議論を戦わせ、切磋琢磨(せっさたくま)することで、分からないことについての解明が進んでいくというのが、科学と科学者のあるべきスタンスだと思うんですよ。〟

〝残念ながら、現在の気候科学の世界はそうなっていません。「温暖化は人為的なCO₂排出が主因」という主張に反論すると、「懐疑派」「否定派」のレッテルを貼られ、仲間外れのような状態になるというのが現実です。〟

〝ある時から、“政治”が“科学”を凌駕するようになりました。〟

そして、ここからが真骨頂です。

〝研究費が欲しい科学者は、「危機をあおるのはおかしい」「そこまでのエビデンスはない」と思っていても、口には出しません。民衆を説得するためには、多少の誇張や噓はやむを得ないと考えている人もいます。〟

ここは理解できますね。拙blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2018-09-04 もご笑覧ください。

〝政治家はその誇張や噓を利用して政策をつくり、マスコミも見出しになりやすいのでそれに飛びつく。その結果、誇張や噓が修正されないまま、一般の人たちに広まっていくという構図です。〟

突然、TVドラマが出現します。そうだったんですね!名言には原典があったんですね。

〝沢口靖子さん主演のドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系列)のファンなのですが、このドラマに「科学は噓をつかない」というセリフがあります。これをもじって、私は「科学は噓をつかない。でも科学者は噓をつく」と言っています。〟

〝口をつぐんでいるだけで、噓はついていない科学者がほとんどだと思いますが、「科学者のあり方」としてふさわしくないと私は考えます。『気候変動の真実』の中で著者のスティーブン・E・クーニンは、「科学者には特別な責任が伴う。厳正で常に客観的な批判性をもって事に当たる必要がある」と力説する。〟

そして、結論として、

〝真鍋淑郎さんも筋金入りのサイエンティストで、科学が政治によってねじ曲げられることをとても嫌っていて、結局は米国に渡られてしまいました。真鍋さんは「CO₂が増えれば気温は上がるだろう」と、あくまでサイエンスを語られていましたが、「気温が上がれば人類は滅亡する」などとは決して言っていないのです。〟


では最近の地球温暖化、地球全体の気温は近年急激に上昇しているのか?結論は、

〝世界の平均気温は最近の30年で [0.2-0.3℃] しか上昇していない。昔より夏は暑くなったと感じてる人は多いかと思うが、それは主に「都市化」あるいは、「都市部への人口集中」のせいだ。〟

〝大都会では狭い空間で莫大な電力が使用され、内燃機関の自動車が走り回っています。また都市化で緑も減少しています。これらが気温上昇の主因です。〟


最後に、太陽系も関係する地球規模の気温変化とCO2 の関係、80万年分をご覧ください。

Global average - 768.jpg


筆者には気温変化とCO2の関係は、CO2が先行しているのではなく、気温が先行し、その後CO2が追いかけているようにも見えます。狂信的な思想はいづれ破綻します。今日現在の人間生活を優先すべきと考えます。



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