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備前・旭川の憂鬱 ( 暖かい霜月11月 23-38) [日記・雑感]


今朝 2023/11/07のTVの天気情報によると、東京の天気は〝暴風雨のち夏日〟だったそうです。

所用でJR岡山駅辺りに出向きました。「免許証」を返納していますので、バス待ちをしていました。
〝アメリカ楓〟の並木が色付き始めていますが、例年より1週間から10日位は遅れているんでしょうか?

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帰宅後、岡山市の天気を確認しましたが、暖かい11月の日であったことは確かです。しかしながら、明日は「立冬」、明朝の気温は〝7℃〟だそうです。老体には堪えますね!?


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備前・旭川の憂鬱 ( 嫌われ者のカラス 23-37) [日記・雑感]


朝起きて、窓の外を眺めると、決まってご近所の家々の屋根に〝カラス〟殿が集団で「早朝会議」を開催しています。

明らかに〝鳴き声〟が数種類あることがわかります。かなり高度な頭脳を持っていることがうかがえます。

今朝の地方紙『山陽新聞』の4コマ漫画が秀逸です。皆さんんも同意頂ける内容と思います。先ずはご覧下さい。

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しかしながら、この優秀なカラスの頭脳を人間のために活用できないものか!?と思います。

今の季節は、日本のあちこちで〝ムクドリ〟の群衆に悩まされています。ムクドリが群れて生活することで、近隣に住む人は大量の「フン害」や「騒音被害」といった被害にあっています。

マンガ的な追っ払い対策も実施されているようですが、顕著な効果は見られません。そこで〝カラス〟を調教し、ボーダーコリーのような牧羊犬ならぬ、「ムクドリ追っ払い鳥」にできないものかと。

その他、有効活用があると思います。もちろん、カラスは「鳥獣保護管理法」の対象ですから、この辺りの改定・整備は必要です。



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備前・旭川の憂鬱 ( 若手演奏家のコンサート 23-36) [日記・雑感]


家内が (Political Correctnessから叱られるか?) リーフレットを持ってきました。それは『おかやまアーツフェスティバル2023』でして、プログラムは若手演奏家によるモーツァルトです。プロデュースは岡山県出身のバイオリニスト福田廉之介さんです。

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少し見にくいと思いますが、若手演奏家6名でして、新進気鋭と言って過言ではなさそうです。

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会場はこの秋、鳴り物入りでグランドオープンした「岡山芸術創造劇場ハレノワ」の中劇場です。驚いたことに、一般席とユース席で、それぞれ3,000円と1,000円です。早速Ticketsを購入しました。

思い出しました。丁度30年前ドイツに出張した時のことです。ネッケル川上流の田舎町の公民館らしき会場でのミニコンサートに行きました。この時のことは当blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2014-05-13 にuploadしています。

入場料は20DM(当時はユーロ€ではありません、ドイツマルクDMでした)でした。当時のレートは75円程度ですから、約3,000円です。この程度の入場料ですと、年金生活者の筆者でも参加可能です。

このような若手コンサートは、もっともっと一般化していいのではないか、と思います。もちろん日本固有の伝統芸能も同様です。若手の演奏家に演奏の場を与えたいと思います。ただし〝 AKB〟を除きます。



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備前・旭川の憂鬱 (〝中世欧州は「暗黒時代」であった〟のウソ 23-35) [日記・雑感]


現役時代、筆者はたまたまヨーロッパ、ラテンではない欧州とビジネスがありまして、20世紀末の10年間、毎年1回は渡欧していました。

海外とのビジネスを経験された方はご承知と思いますが、ビジネスランチやディナーが必須です。その時困るのが〝話題〟です。先輩から〝政治・宗教と下ネタは慎むように〟と言われていましたが、それでは英語力を差し措いていも「場」が持ちません。

そこで高校の世界史の知識に〝+α〟が必要と思いまして「にわか勉強」を決め込みました。無難な話題は歴史ですので、本屋で探したのが、阿部謹也著『ヨーロッパを見る視点』です。講演をtext化していますので読みやすいと思いました。

〝11世紀以前は日本と同様に贈与互酬、長幼の序等を重んじる「世間」が存在していたヨーロッパが、どのように個人を重視する社会に変わっていったのか。キリスト教と伝統社会の問題を通して、その成立過程をたどる。〟というものです。

その後、部署が変わり、海外とは無縁となりまして、筆者の欧州に関する〝知的好奇心〟は低下の一途でした。


ところが、[X:旧Twitter]で興味深い投稿を見つけました。それは、原本が[NATIONAL GEOGRAPHIC日本版サイト2023/06/08掲載]を、日経ビジネスWeb版2023/08/25が『不潔で不合理な「暗黒時代」中世ヨーロッパの4つの誤解 多様性があり芸術や学問が花開いた本当の姿を解説』として転載しました。

それを筆者が〝適当に〟アレンジして再々発信したいと思います。

といいますのも、筆者の学生時代はなにかと「唯物史観」のバイアスの掛かった見方、考え方で教えられています。例えば〝エジプトのピラミッドは奴隷が酷使されて作られたものである。〟とか〝江戸時代は封建的(ホーケンテキと記載する方が良いかも)で農民が年貢を取り立てられた暗黒の時代だった。〟というものです。

最近の研究では、前者は農閑期の公共事業ではなかったか?とか、江戸時代は一定量の年貢を納めれば、農民は自由に生活できた、とか、正反対の言説も見られます。


では「本題」である『不潔で不合理な「暗黒時代」中世ヨーロッパの4つの誤解 多様性があり芸術や学問が花開いた本当の姿を解説』2023/08/25版を見て行きましょう。

〝中世ヨーロッパ(およそ西暦500〜1500年)の真実を知れば、驚く人も多いのではないだろうか。〟

〝ルネサンスとそれに続く啓蒙思想が登場する前の時期は、一般にヨーロッパの「暗黒時代」だと認識されている。〟

〝後進的で、汚らしい身なりをしていて、原始的な技術しか持たず、ひどい迷信に囚われていた残酷な人々の時代、というわけだ。〟

〝しかし、実際の「暗黒時代」は、そうした認識とは程遠い世界だった。〟


<誤解1:中世の人々は不潔だった>
〝汚い服を身にまとい、体を洗わず、衛生観念が欠如していたという中世の人々に対する一般的なイメージは正しくない。実のところ、ヨーロッパの人々は、屋内でも屋外でも好んで沐浴をした。〟

〝彼らは家庭で石鹸を作って使用していただけでなく、浴場にもよく足を運んだ。浴場には公共のものや私設のもののほか、売春宿の隠れ蓑となっているものもあった。〟

〝さらに中世には、食事前の手洗いにまつわる複雑な儀式まで存在し、とりわけ貴族の間では盛んに行われた。手洗いの習慣は農民たちにもあった〟そうです。


<誤解2:世界が平らだと信じていた> 
〝中世の暗愚な人々は世界が平らだと信じ、船がその端から落ちてしまうのではないかと心配していたという俗説は根強く残っている。〟

〝これは明らかな誤解だ。地球が球体であることは、古代ギリシャ(紀元前12〜前9世紀)の時代から広く知られており、1492年にクリストファー・コロンブスが船で米大陸に到達するころには、彼らは比較的複雑な天文学や惑星に関する知識を持っていた。〟


<誤解3:人々には多様性がなく、偏狭だった>
〝旅行こそ現代ほど発達していなかったものの、人種、ジェンダー、さらには性の多様性も、中世社会の至るところに見られた。〟

〝カトリック教会は、同性愛は罪であると教えていたが、同性に惹かれる思いに対する人々の姿勢はさまざまだった。歴史家は、中世の美術や文学作品の中に、ジェンダー規範への抵抗や親しい同性間の関係が表現されていることを指摘している。〟

〝中世の女性たちは、だれもが家事労働に縛られていたわけではない。大半の女性にとって教育はまだ手の届かないものであったにもかかわらず、戦いの指導者や、音楽家、科学者、写本家、強力な政治の立役者として活躍した女性たちもいた。〟


<誤解4:不合理な「暗黒」の時代だった>
〝この俗説の起源はどうやら、一部の著作家が、「暗黒」という言葉をさまざまなものに対して使ったことにあるようだ。〟

〝たとえば14世紀の詩人は、自分が住んでいる地域の文学の質についての不満を表すときにこの言葉を用い、また16~17世紀のある歴史家は、数世紀前の時代に関する歴史資料がわずかしか見つからなかったことを根拠に、これを「暗黒時代」と呼んだ。〟

〝その暗いイメージとは裏腹に、中世には学問から技術、芸術に至るまで、さまざまなものが大きく発展した。史上初の眼鏡のほか、機械式時計、重量犂(すき)、活版印刷が生み出された。後の3つは、産業革命と啓蒙時代の到来を可能にした発明品だ。〟

〝また、火薬兵器によって戦争は後戻りできないほどの変化を遂げ、地図職人は驚くほど正確な世界地図を作り上げた。〟

〝また、ギルド(同業者の組合)の形成により、芸術家たちは、小作人から人々の羨望を集める職人へと地位を高め、彩色写本からタペストリー、彫刻に至るまで数多くの作品が誕生した。〟

〝ルネサンスが生まれる舞台を用意したのは中世の人々であり、彼ら自身もまた、大量の芸術作品の創造や、科学的革新、学問世界の再生という、3つの改革を成し遂げている。〟



おやおや、ジョウシキとは全く異なりますね。「中世」を「江戸時代」と読み替えてもいいぐらいですね。興味のお持ちの方は、前述の『[ナショナル ジオグラフィック日本版サイト2023年6月8日掲載]』をご覧ください。https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00292/071400236/



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備前・旭川の憂鬱 (最近の定番〝農場コスモス畑〟 23-34) [日記・雑感]


紛争地域の方々には本当に申し訳ないのですが、筆者は本日2023/10/15岡山県北・中国自動車道の北房(ほくぼう)ICすぐ近くにある「北房コスモスまつり」に行ってきました。岡山市内からは半日ドライブです。

約40万本のコスモスが咲くコスモス広場と、備中川に沿って全長5kmに及ぶコスモス街道が北房のまちを彩ります、というふれ込みです。最近では一般化した〝農場コスモス畑〟といったところです。もう少し経済効果を狙った食事やカフェが欲しいところです。

晴天には恵まれたのですが、ご覧のような空模様でして、「秋」ではありません。

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〝農場コスモス畑〟の状況をご覧ください。まあまあと云った感じです。でも「秋」はしっかりと感じました。

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備前・旭川の憂鬱 (『William Morris展』 岡山県立美術館 23-33) [日記・雑感]


最近は美術館・博物館とも制限なく開催されますので、とっても行きやすくなりました。

本日は皆さんよくご存じの『William/Morris展』英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡、へ行ってきました。岡山県立美術館のURLを添付しておきます。
https://okayama-kenbi.info/exh-20230929-morris/ 

William/Morrisを念のため紹介します。これはリーフレットからの転載です。
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今日は2023/10/11で水曜日、週の半ばですが、入館者がとても多かったように感じました。それも女性が95%でした。幸い筆者は妻と同伴でした。

入場券の一部です。
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展示の例はHPより転載(リーフレットと同じ)、以下を参照下さい。
例絵図.png

この絵図にないのですが、「柳」のデザインが3本展示されていました。これは見応えがありました。

筆者は全く知らなかったのですが、William/Morrisは〝製本〟にも相当に入れ込んでいたようです。転載の最下部を参照下さい。

今夏の暑さもようやく去り、秋がやっと来た感じですが、後期高齢者は家中に閉じこもらないで、できるだけ外出したいものです。



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備前・旭川の憂鬱 (ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相 23-32) [日記・雑感]


「宮崎正弘の国際情勢解題」令和五年(2023)10月2日(月曜日)弐 通巻第7932号 に興味深い記事を見つけました。従来よりEU加盟国にも関わらず、独自路線を行く〝オルバン首相〟ならではのご発言です。

以下、一部を引用します。


ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は物議を醸す発言を繰り返し、欧米のグローバリストたちの〝論敵〟と見なされている。

オルバンは言った。

〝ウクライナ紛争は二つのスラブ国家間の対決であり、世界の他の国々が巻き込まれるべきではない。ところが西側諸国のほとんどが敵対行為を拡大するために手を尽くしている〟

この発言は9月29日、コシュート・ラジオのインタビューで語ったもの。

〝キエフとモスクワの紛争は『我々の戦争』ではない。二国間のスラブ兄弟(民族)間の戦争である。このため、他国は感染を隔離し、さらなる拡大を防ぐことに努めるべきだ。〟

〝西側諸国は明確な目標を持たずに深刻な結果を招く危険に晒されており、このアプローチは間違っている〟

オルバン首相はまた、紛争が終わる前にウクライナを欧州連合に加盟させるのは間違いだと示唆し、

〝キエフとモスクワには領土問題があり、そのためウクライナが最終的にどのくらい大きくなるのか、小さくなるのか、そして敵対行為が終わった時に、どのくらいの人口が残るのかを予測するのは難しい〟

と指摘した。

<引用終了>


なるほど、これは20世紀前半、第二次世界大戦終了までの「帝国主義」の時代の考え方ではないか!?と思いました。

東欧はご案内の通り、大国間や民族間、イスラム教を含む宗教戦争に翻弄された地域ですから、オルバン首相の考え方は一理あるとは思います。

しかしながら、現在は、習近平やプーチンに代表される〝専制 寡頭制 人治(権威)主義〟と、欧米を中心とした〝自由と民主主義・法の支配・市場経済〟の対立と考えています。

もちろん、これらの何れにも賛成しない〝グローバル・サウス〟の存在も無視できません。

筆者は思います。それでも〝力による一方的な現状変更〟は決して許せません。



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備前・旭川の憂鬱 (今夏の〝暑さ〟を振り返る 23-31) [日記・雑感]


この季節になると、いつも同じことを投稿していますので、少々気が引けますが懲りずに投稿を継続します(笑)。

数日前9月23日の朝、筆者が気付いた〝秋の空〟です。

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〝今年の夏は特に暑かった。気候変動、地球温暖化の影響だ!〟と毎年メディアは騒いでいます。疑り深い性格のイヤミな筆者は、例によってデーターベースで少し広範囲に確認してみました。

データーベースは「気象庁HP」の「各種データー・資料」の「過去の気象データー・ダウンロード」より作成しました。もちろん、調査対象は「岡山市」限定です。
https://www.data.jma.go.jp/risk/obsdl/index.php 
 
ここでのデーターベースは2016年から2023年の6月から9月の4ヶ月間を調査対象としました。ただし、今年の9月は本日の最低気温までしか公式記録がありませんので、他の年との整合性をとるため、9月末日までの気温は渋谷電視台(別名NHK)の天気予報値を参照しました。

〝暑さの指標〟ですが、地域差・個人差もあり適切な指標が無いのですが、取りあえず下表の様に。最高気温の ≧30℃、≧35℃、および熱帯夜を想定し ≧25℃の「日数」を簡易的に指標としました。表はクリック頂くと見やすくなります。

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身も蓋も無い言い方をすれば、毎年毎年その年によって〝暑さ〟は違いまして「傾向」は特に認められませんでした。

2023年の今夏、暑いと云っても2016年、2020年よりも「猛暑日」は少なかったと云えます。
ただし、今夏の「熱帯夜」は過去8年間で最も多かったようです。

という訳でして、岡山市では今夏が特別暑かったとは云えないのではないでしょうか。



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備前・旭川の憂鬱 (こんなところにも〝チャイナの影〟 23-30) [日記・雑感]


日本人にとって「Argentina:アルゼンチン」といっても、馴染みの有るような無いような、そして日本からは地球の反対側に位置する〝遠い国〟でもあります。

たまたま、筆者は仕事で下記の2回、南米のアルゼンチンへ出張の経験があります。与太話を参照ください。

1997年の訪問 https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2014-05-24 
1990年の訪問 https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2014-05-01 

それゆえ、日常生活には何の関係も影響もないはずの アルゼンチンのお話に、耳をそばだてるクセがあります。

それは〝通貨危機、インフレとはこんな日常となるのか!?〟でして、紙幣にハンコで〝0〟を付け加えるという、日本では考えられない日常です。前述のblog をご笑覧ください。


このアルゼンチンなんですが、最近4月ごろ、チャイナとの通貨スワップ協定を発動し、輸入代金のドル決済を中止して、人民元決済に切り替えるとの発表がありました。

CNN BUSINESS July 28, 2023の記事で、『IMF、アルゼンチン、融資見直しでスタッフの合意に達し、7億ドルを解除』
https://edition.cnn.com/2023/07/28/business/imf-argentina-staff-deal-loan-reviews/index.html を見つけました。

金融の技術的な知識、筆者は〝ゼロ〟ですが、記事を追いかけてみます。以下Google翻訳と、Microsoft翻訳を併用します。ChatGPTは使用していません。

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IMF:国際通貨基金は金曜日、アルゼンチンと約75億ドルの資金を開放し、苦境にある同国の440億ドルの融資プログラムの第5次と第6次の見直しを完了するというスタッフレベルの合意に達したと発表した。

この協定はまだIMF理事会の承認を必要としているが、アルゼンチンでは壊滅的な旱魃が「非常に困難な」経済環境を生み出し、6月末の財政目標の一部が未達成となっているため、プログラム要件の一部が緩和される。

ロイター通信は最初に、この合意はアルゼンチンのIMFプログラムの5回目と6回目の見直しを統合するものであり、追加の融資資金をより早く提供する措置であると報じた。 IMFは、8月後半に理事会がこの協定を検討するために会合を開くと述べた。

IMFは声明で、3月の融資プログラムの4回目の見直し以来、アルゼンチンの経済状況は予想を上回る旱魃の影響により非常に困難になっており、輸出と財政収入に重大な影響を与えていると述べた。

IMFは「政策の失速や遅れもあり、それが堅調な内需と貿易収支の悪化の一因となっている」と付け加えた。

Measures ahead今後の対策

アルゼンチンのペソ通貨の需要を維持するために、合意は当局に政策金利が「実質ベースで十分にプラス」を維持することを保証することを求めています。

この合意では、3月に設定した80億ドルの目標と比較して、2023年末までに約10億ドルの準備金を目標に、より緩やかな準備金の蓄積が見込まれている。

協定は、アルゼンチンが輸入品に対する新しい外国為替税で輸入需要を抑制し、支出管理を強化することを求めています。しかし、IMFによると、2023年の基礎的財政赤字目標はGDPの1.9%で変更されていません。

中央銀行に流動性のある外貨準備がないため、アルゼンチンは最近、外貨流出を止めるためにペソの為替レートを調整しました。IMFは、これらの措置は「複数の通貨慣行の導入に反対する」ため、プログラムには免除が必要であると述べた。

この問題に詳しい情報筋によると、政府はスタッフレベルの合意と理事会の承認の間に、事前措置と呼ばれるいくつかの追加措置を講じる必要があります。

次回の見直しは、当初の予定より1カ月早い11月に行われる予定です。

アルゼンチンは2024年9月までに2022年のIMFプログラムについてさらに3回の見直しを行う予定だが、IMFの声明ではそれらがどうなるかは明記されていない。

IMF理事会によるこの見直しの承認は、セルジオ・マッサ経済大臣が連立与党の大統領候補の一人として立候補する8月13日の予備投票後に行われることになる。

同国は来週、26億ドルの満期が7月31日、約8億ドルが8月1日に満期となるため、同基金のデフォルトを回避する必要がある。アルゼンチン当局はこれらの義務を果たすために「複数の資金源から資金調達」に努めている。 情報筋は、それ以上の詳細は明らかにせずに付け加えた。

ブエノスアイレスがこれらの支払いをどのように行うかは明らかではありませんが、ブエノスアイレスは、IMFへの6月の支払いの一部を完了するために最近行った動きである北京とのスワップラインを使用する可能性があります。
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要するにIMFから借りたお金が返せないので、チャイナに借金を申し入れた、という風に思います。こんな形で第2次大戦戦後のブレトンウッズ体勢・秩序が〝チャイナ〟によって浸食されていくのがよく判ります。



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備前・旭川の憂鬱 (最近のチャイナの印象 23-29) [日記・雑感]


「宮崎正弘の国際情勢解題」令和5年(2023)7月28日(金曜日)通巻第7839号をほとんど全て転載ですが、一部省略・補足しています。

世界25ヶ国でチャイナの印象を調査(ピューリサーチセンター)した結果「チャイナは好ましくない」が67%、「好ましい」は28%でした。

ピューリサーチセンター:Pew Research Centerは信頼性の高い世論調査機関だそうでして、
 ・設立  2004年
 ・本部  1615 L Street, NW Suite 700 Washington, DC 20036
 ・会員数 120人
 ・所長  Alan Murray (2013/01-)
 ・重要人物 Donald Kimelman
 ・web site PewResearch.org


調査の元ネタは下記を参照ください。

『China’s Approach to Foreign Policy Gets Largely Negative Reviews in 24-Country Survey』
https://www.pewresearch.org/global/2023/07/27/chinas-approach-to-foreign-policy-gets-largely-negative-reviews-in-24-country-survey/ 

2023/07/26に発表した世界25ヶ国、およそ30,000人を対象としたチャイナの印象、世論逃散で
「チャイナは好ましくない」が67%、「好ましい」は28%という結果が出た。

絵図を参照ください。絵図をclick 頂くと見やすくなります。

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マスク外交の失敗、秦剛前外相の戦狼外交への反発、ウクライナ問題での曖昧な姿勢など、嫌われる理由は山のようにあるが、反省しないところが中華思想の国らしい。

とくにチャイナへの期待がひっくり返り、米国の50%がチャイナを脅威と受け止めていることがわかった。

国別ではインドが67%のチャイナ否定という結論には驚かされる。2019年調査では46%だった
 
米国の調査ではチャイナが世界経済のトップにあると誤認識している国民が43%もいる。
ただし、ハイテクでもチャイナが世界一と認識している人は19%だ。

「チャイナが世界平和に貢献している」と考えているのは世界全体の23%で、71%はチャイナの平和貢献など認めない。

「習近平は適切な指導者であるか?」との質問には74%が否定的だった。

チャイナの印象が良いとした国はナイジェリアで69%、ケニアで58%、南アフリカが55%だった。

チャイナの印象がすこぶる悪化したのはドイツ、イスラエル、韓国だった。前述の絵図でも明らかですね。


筆者は思います。ウクライナ戦争中でも、ロシアはアフリカ諸国を集めて会議をやっていました。チャイナは一体一路の他に太平洋諸国へも触手を伸ばしています。

「G7」辺りはまあ〝民主主義の国でしょうが、「G20」になると怪しくなります。ピューリサーチセンターのこのような調査には敬意を払いますが、チャイナは気にも留めないと思います。



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