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備前・旭川の憂鬱 ( 「メディアは権力を監視しているか」 19-63) [日記・雑感]


在英国際ジャーナリストの木村正人さんが、06/16(日)配信のYaHoo!Japanニュースに〝朝日新聞の信頼度は今年も五大紙で最下位 新聞のデジタル読者は一部を除いて頭打ち https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20190616-00130351/ 〟を投稿されていました。

昨今の日本のジャーナリズムは見るにも聞くにも堪えられませんので、内容を確認しました。

元ネタは、英オックスフォード大学内に設置されているシンクタンク、ロイター・ジャーナリズム研究所の調査報告書「デジタルニュース・リポート2019 」(38カ国・地域、75k人対象)です。原本はpdfでして少し長いですがlinkを貼付します。
https://reutersinstitute.politics.ox.ac.uk/sites/default/files/2019-06/DNR_2019_FINAL_0.pdf?fbclid=IwAR2DF3Qi5t7zlqzF_rXKnnh-qajKHk1RFcnhj7q9enTtCU-TgEZT_TsOpdQ


日本国内の個別のメディアの信頼度の調査は、まあそんなものか、と横に置いておきます。何と言っても驚異的な調査結果は、次のグラフをご覧ください。


メディアは権力を監視しているか?.png


「メディアは権力を監視しているか」という質問にドイツは読者・視聴者は37%、ジャーナリストは36%が「はい」と回答しました。

これに対して日本は読者・視聴者17%、ジャーナリスト91%と非常に大きな開きがあります。 こういうのを「思い上がり」とか「傲慢」(筆者追記) というのではないでしょうか。

以前にも投稿しましたが、「権力の監視」=言葉狩りや揚げ足とり だと思っているジャーナリストが日本には多い気がします。

その原因を木村正人さんは〝日本メディアの情報発信は一方通行になっているため、発信者と受け手側に大きな認識のズレが生じています。新聞もテレビもデジタル化に取り組むのが遅れ、読者・視聴者の満足度を十分に分析して、それに応えてこなかったのが原因です。〟と分析されています。


日本のジャーナリストは、自分は仕事した気満々なのに、逆に顧客である日本国民は超不満と感じています。仕事でコレやると、恥ずかしいですよね。そりゃ、お客さんである購読者や視聴者は減ります。

オールドメディア所属のジャーナリストは、デスクや部長、局長の顔色や他社の動向ばかりをうかがって原稿を書いているからこんな現象が起きるのでしょうね。サラリーマンだからある程度は仕方ない!?とは思います。

朝日新聞は記者に対して〝エッジを利かせた記事〟を求めているそうですから、当然 fake newsも増加するでしょう。


ごく最近、東京都美術館は漫画家・峰なゆか氏が受けた館内トラブルの対応について謝罪「現在、事実関係を確認」6/16(日) 21:55配信 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190616-00000240-spnannex-soci 
という記事がありました。

峰氏は
「今日は東京都美術館のクリムト展に行って絵を見てたら、急に車椅子に乗った男に殴られた。びっくりしすぎて固まってたら、さらに無言で2、3発殴られた。美術館の人に伝えると『常連のお客様で頻繁にトラブルを起こす方なんですけど、こちらでできることは口頭注意くらいです』とのこと」と説明し、さらに「追いかけて殴り返そうとしたけど『峰なゆか障害者男性に暴行』という見出しがよぎってやめた。
との事です。


もしも筆者なら、この問題を「二つ」に切り分けて考えたいと思います。

一つは「障害者も加害者になる」という事です。佐々木俊尚さんに言わせれば〝マイノリティー憑依〟しているオールドメディアですから、マイノリティーは弱者で可哀そうな方々(確かにそうです) だから、悪い事など絶対にしない、悪いことは健常者が仕掛けたからだ、という発想です。

二つ目は、従来通りの「行き過ぎた人権意識」です。権利や自由を主張するなら、主張する側に「規律」が無ければ、権利や自由が暴走し出鱈目になります。この出鱈目は障害者を利用する活動家たちにありまして、峰なゆか氏が主張された通りで言論封殺行為です。


最後に「デジタルニュース・リポート2019 」の巻頭言の一行目をコピペします。邦訳は「Google 翻訳」です。

Journalism exists in the context of its audience, and if journalists (and those who care about journalism) are to understand and navigate the changing environment around news, it is critically important that they have access to relevant, robust, independent evidence and analysis on how people across countries engage with and use news.

ジャーナリズムはその聴衆の文脈の中に存在し、ジャーナリスト(およびジャーナリズムを好む人々)がニュースを取り巻く変化する環境を理解し、ナビゲートするのであれば、関連性のある強固な独立した証拠と分析方法に関する分析にアクセスできることが非常に重要です。 各国の人々がニュースに関わり、ニュースを使用します。



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