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備前・旭川の憂鬱 (「地方創生」 新見美術館 【堀文子 追悼展】 19-64) [日記・雑感]

新見(にいみ)市は岡山県西北部、石灰岩でできた吉備高原上に位置する市です。北は中国山地を介して鳥取県に、西は広島県に接しています。古くは18,000石の城下町でしたし、新見荘とも呼ばれていました。新見市の人口推定値は30,000人です。 「地方創生」の対象になる典型的な山間部の街です。

その山間の市が素晴らしい美術館を持っています。確認はしていませんが、ここの学芸員にセンスの良い目利きがいらっしゃるのだろうと思います。

新見美術館 up.jpg

筆者は学芸員のセンスの良さにひかれて、結果的に毎年一回は足を運んでいます。


今回は先ほど逝去されました堀 文子さんの【生誕100年 堀文子 追悼展】です。ご承知の方もいらっしゃると思いますが、堀文子さんの属性を、今回の展覧会リーフレットより抜粋します。堀文子さんは〝詩情あふれる風景の絵や花鳥画で知られた日本画家〟と言われています。

a追悼展言up.jpg

以下、展覧会のリーフレットより追悼展の絵画をコピペします。


0クリオネと遊ぶ up.jpg
    妖精(クリオネ)と遊ぶ 2003年  株式会社米八グループ蔵


1楽しい仲間up.jpg


2冬の詩up.jpg


3華やぐ終焉up.jpg


4自画像up.jpg


5蝶と草花up.jpg


6ブルーポピー up.jpg


7マヤの落日up.jpg


この中には無いのですが、『アビニヨンの古い橋』1962年や、同系統の画風の『ニューヨーク』1963年は素人の筆者にも判り易い、そして現代感覚の抽象画にも通じる素晴らしい日本画、あくまでも日本画です。お見せできないのが残念です。

不勉強だったのですが〝デカルコマニー〟が5点も展示されていました。作風が理解できなかったので、帰宅後ググってみました。

「デカルコマニー」とは、フランス語で「転写」を意味する、シュルレアリスムの芸術技法です。 紙などに絵の具を垂らし、乾かないうちに別の紙を押しつけると、予想もできない面白い模様が現れます。 オスカル・ドミンゲスによって確立されたこの技法は、いまや幼稚園や保育園、小学校で大人気、とありました。


最後に今回の展覧会の所蔵先の半数は(株)米八グループでした。あの全国百貨店の地下食品フロアや駅中を中心に、米飯・惣菜の店舗運営を行っている会社です。人は見かけによらないモノです。



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