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備前・旭川の憂鬱 (野党一本化は一定の効果があった 21-40) [日記・雑感]


令和3年(2021)第49回衆議院議員総選挙、立憲民主党と日本共産党、国民民主党、れいわ新選組、社民党の野党5党は政権交代!という一点において、289小選挙区のうち野党の5党は衆院選で、213の選挙区で候補者を一本化しました。

ですが、5野党統一候補が当選したのは全体の約28%の59選挙区でした。共闘が成功したのは、首都圏など一部の選挙区でして、5党が期待したほどの成果は上げられなかったようです。


213選挙区のうち、立民の候補者に一本化された160選挙区で、立民が勝利したのは54選挙区でした。

国民民主党が勝ったのは3選挙区。共産党は39選挙区で統一候補を立てたものの、沖縄1区でしか勝てませんでした。

〝野党一本化は一定の効果があった〟と開票速報の中で枝野党首は強調されていました。

5野党が共闘の効果だと強調するのは、立民新人が自民党の石原伸晃・元幹事長を破った東京8区です。2017年衆院選では、旧立民、希望、共産の候補者らが乱立して政権批判票が分散したが、今回は集約に成功した、立民新人が自民の甘利幹事長を破った神奈川13区も共闘の成果が表れた、とか。

「赤旗」 2021/11/02によると〝62の小選挙区で激戦を制して野党共闘候補が勝利。そのうち41人が相手・自公候補の惜敗率 80%以上の接戦で、95%以上の大激戦となった選挙区が15、90%以上の選挙区は25となっています。〟と統一候補が選挙区で勝利したというより、接戦に持ち込んで存在感があったという論調です。


選挙区での落選者を筆者のザーッと見た範囲でリスト化して見ました。

落選者.jpg

無所属落選者 - 250.jpg


どうなんでしょうか!?確かに与野党の両者とも〝大物〟が落選しています。しかし高齢者も落選していまして〝世代交代〟といった感じもあります。

確かに大阪では維新の復活で、自民党の佐藤ゆかりさんや長尾 敬さん、さらには立民の辻元清美さんまでも、落選してしまいました。

オールドメディアの論調をそのまま鵜呑み出来ません。やはり個別の選挙区事情があるようです。


読売新聞に興味深いデーターがありました。それは、一本化した選挙区の出口調査です。

一本化候補2021 - 512.jpg


共産党支持者はさすが組織政党、公明党と同様キチンと組織の方針で立憲民主党に投票されたようです。でも自民党へ10%も投票した共産党員がいたのですかね?チョット疑問です。

逆に、立憲民主党ですが、これはいけませんね。共産党へ投票した人は半分以下です。これが今回の〝野党一本化〟が失敗した最大の原因です。ですから、枝野党首が〝野党一本化は一定の効果があった〟と強弁せざるを得なかったのでしょう。



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