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備前・旭川の憂鬱 (菅前政権の成果・再考 21-44) [日記・雑感]


菅前政権は1年間の短命に終わりました。しかし、日本学術会議を含み大変大きな仕事をされたと思い、当blog https://ironbridge-uk.blog.ss-blog.jp/2021-09-03 で紹介しました。

感染症専門家でも理解できていない、経験の全くない侵入者:新型コロナウイルスに果敢に対処し、日本は世界でも優等生であったにも関わらず、そして本来は賞賛されるべき〝菅前政権〟は、メディアのネガティブキャンペーンに煽られた国民に徹底的にバッシングされました。


筆者が単にへそ曲がりではない事を、Posting(投稿)Site 「Quora」で複数見つけました。筆者よりも余程キチンと言説されていますので、そのまま引用させて頂きます。〝菅政権〟は、いずれ名誉回復がなされるものと思います。


ところで、Posting(投稿)Site 「Quora」をご存じでしょうか。筆者も1年に数回、このsiteを引用させて頂いています。このsiteの特徴は、不特定多数(と思われる)方々が、任意の質問・疑問を投稿します。この質問・疑問に対して、不特定多数(と思われる)方々が回答する、という仕組みです。



質問者その1 《菅首相のメッセージが国民に届かない理由は?》 に対する回答、
Ogura Hiroshi さん、弁護士 (1984–現在)更新日時:2021年10月1日

回答リクエストをいただきましたので、拙稿をお届けします。

私は,管首相就任直後、立憲民主の蓮舫さんが、「総理は、口下手で,言葉が足りないのです。それでは、国民に,政策の理解を求めることはできないんじゃないですか」と秋田出身で、朴訥な口調の管氏を「話し方」から「無能、無資格」と断じたのに対し、管氏が「それは失礼なご指摘です」と「珍しく」反論したとき、「蓮舫さんのように立て板に水で、意味の無いことを喋りまくる能力が必要なのか」と疑問を呈しておきました。

しかし、コロナ渦でじっくり政策の実現をする余裕が無い中で、管首相は、自己の政策を着実に実現し、コロナ対策でも、成果を上げてきました。ただ、その事実を、「賢しらげに」能弁に語ることはありませんでした。

就任早々,携帯電話料金の値下げに言及し、法案を通すまでも無く,携帯電話会社に大幅値下げをさせました。総務大臣時代から気付いていた矛盾を,今や総務省の主流になっている官僚達をして,業界に圧力をかけ、実行させたのです。ただ、この結果を面白く思わない天下り先を大事にする旧来の官僚と、「電波利権」の剥奪を恐れたマスコミが結託して,管首相の息子の悪癖を「文春バズーカ」で打ち込み、マスコミにネタをもらって国会で騒ぎ立てることを生きがいにしている不健全野党が乗り、総務省の主流派が全滅し、内閣広報官の女性官僚が辞任に追い込まれ、管内閣は有能なスポークスマンを失いました。これは菅氏の責任でしょうか?

デジタル庁の創設も、コロナ渦で歪んだものになりつつありますが、単にマイナンバーカードの複数利用という利便化だけで無く、官庁の垣根を取り払うという一石何丁もの画期的政策でした。蓮舫さんなど、「知らないのに雄叫びを上げる」一知半解な「政治屋」が「クラウド」を空中に浮かんでいるサーバーと信じ込んで突拍子も無い質問をするなど、野党の不勉強を明らかにさせる効果も上げました。

日本学術会議という伏魔殿に,果敢に切り込み、6人の選任拒否者を出したことで、アンタッチャブルの存在についての議論を巻き起こし、「学術会議」が日本国の税金を使って「反日活動」をしている存在であることを示して見せました。

外交では、岸防衛相を当てて、対中国を目標とする、自由と民主主義、法の支配を基調とする諸国との,防衛関係の構築である「クアッド」などの制度を実行化させ、アメリカによる防衛の確実性を取り付けました。

コロナ渦に対する政策はまるで無能だったようにいわれますが、ワクチンの確保のため、アメリカでバイデン大統領と会談する以上の時間を費やしファイザーから1億回分のワクチンの確保の約束を取り付け、入荷は遅れたものの、今や先進国でもトップクラスの摂取率に至っています。

ワクチン接種につき、医師法によって医師と特定の看護師しか注射ができず、医師会がこの制約を守ろうとしているときに、「厚労省課長通達」という迅速な方法で歯科医師にも接種ができるとして、接種の遅れを改善しました。

オリパラについては、賛否両論ありましたが、開催前に多数だった中止論は、開催後、「感謝」の言葉と共に、支持派が多数になりました。本来の責任者である東京都の小池知事が、逃げ回っている中で、「日本の責任感」を示した事は,良かったとすら思います。オリパラで感染が拡大したというエビデンスは今のところありません。

こういうことは、大手マスコミの報道には現れません。マスコミは総じて反政権だからと言うこともありますが、この施策をした菅政権が、自らの成果を「誇らしげに発表」することは無かったのです。これは、朴訥な東北人であり、自己の成果を口にするのは本当の仕事師では無いという「哲学」もしくは「美学」が菅氏をして謙虚にさせていたのでしょう。それがポピュリズムに近くなっている今の政治状況に合わなかったとも思えるのです。

この不幸な連鎖が、「仕事師」を失わさせたことは残念です。

菅総理は決して悪くなかったし、人類初のコロナ渦では、後付けの批判は酷と言わざるを得ない条件での政策は,誰がやっても「手放しで賞賛される」ことは無かったでしょう。


質問者その2 《菅さん辞任するけど、この方は結局、総理大臣という椅子に憧れただけにしか見えなかった。あなたはどう思いますか?》 に対する回答、
高岡 暁さん、北海道大学大学院卒業 2021年9月6日

別に辞任はしませんよ。たんに任期切れをもって退陣し、立候補しないだけです。それと、マスコミとインチキ野党が大騒ぎしていますが、この国難の時期にさすが令和おじさん。だまって働いたと思いますよ。

ワクチンを素早く動いて確保したこと、ワクチン外交で台湾に大きな禍根も残さず協力できたこと。(一歩間違えば中国を刺激する)、携帯電話料金値下げを実現したこと。デジタル庁を作り、役所の無駄なハンコ文化を終了させたこと。他にもデジタル化の方法を探る端緒を作ったことは評価に値します。

オリンピックも開催したから(なんで開催した。あれでコロナが-)という意見が多いですが、開催しなければしないで、(なんで開催しなかったんだ、日本の恥だ。(国際大会を開く約束を守れない)違約金の支払いどうするんだ。せっかくの日本のPRチャンスをフイにした。)等の意見が満ちあふれたでしょう。

オリンピックは開催の結果心配されたオリンピック関係者からの感染爆発は起きませんでしたし、デルタ株、ラムダ株のように、今後もコロナは簡単には消息しないでしょう。またコロナ以外のインフルエンザ系ウイルスの爆発的流行なども予想されます。こうした場合にも有効なウィズウイルス対策の大々的対応を経験できたことは大きな意味がありました。よってどちらか迷うなら開催するというのは正しい判断だったと思います。その結果多くのアスリートの活躍や努力の結果を知ることができて力をもらった人も多かったと思います。

不幸にしてワクチン接種が加速するのが、デルタの蔓延に間に合わなかったので、欧米に比べて不自由な生活を強いられていますが、デルタやラムダの脅威を考えるとこのくらいで行動を制限されたままの方が良かったのかもしれません。この後欧米が再度ロックダウンされたらそういうことになるでしょう。

よって、私は「菅さんを叩く人は自分の行動を良く考えて言え」と言いたいですね。足引っ張っては印象操作するだけの野党も、「大変だ」「今日は○○人も出た」と何の比較データも無しに当初大騒ぎして特ダネ扱いでフィーバーするだけで、本質的な有効な対応説明を怠ったあげく「ワクチンの副作用怖いぞ-」と下らん特集ばっかり組んで政府のワクチン接種の妨害したマスコミも、「なんかオリンピック開催しているし俺たちも飲み会しても良いか」と勝手に横着して感染拡大招いた愚か者たちも、菅さんを叩くには値しません。

ましてや、総理の椅子を是が非でも取ろうと抵抗せずに、(少なくとも表向きは)任期満了で身を引く首相は立派だと思いますよ。

仕事も民主党政権の10倍はしたと思うのでね。



以上、引用を終わります。筆者が考えている事をシッカリと仰って頂いています。



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備前・旭川の憂鬱 (近場の紅葉・黄葉 21-43) [日記・雑感]


やっと昨日2021/11/22、岡山県の新型コロナウイルス感染者が〝0〟となりました。なんと140日ぶりだそうです。

ここ数週間、人口10万人当たりの感染者が〝全国ワースト〟でした。全体数はそれほど多くは無いのですが、何分東京や大阪より感染者が多いというのは、天性の楽観論者の筆者でも少々凹みます。


昨日は終日冷たい雨が降り続きました。今日は寒風が吹いてはいますが〝晩秋晴〟です。遅ればせながら、近場で紅葉・黄葉を愛でに出向きました。行先は車で10数分の〝法界院〟という寺院です。

伝承によれば、奈良時代前期の天平元年(729年)頃、報恩大師により備前四十八ヶ寺の一つとして開創されたとか。


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備前・旭川の憂鬱 (〝一つのチャイナ〟ではなくなって来たか!? 21-42) [日記・雑感]


例によってオールドメディアは、一般人が気が付くような形で報道していないと思いますが、筆者は時事通信webとロイターwebで台湾の記事を見ましたが、どちらも同じですので【ロイター】を引用します。

【ロイター】欧州初の「台湾」名称、リトアニアに代表機関開設 2021/11/18
11月18日、台湾は、欧州では初めて「台湾」の名称を用いた事実上の大使館である代表機関をリトアニアに開設した。

台湾は18日、リトアニアに事実上の大使館である代表機関を開設した。名称は欧州では初めて「台湾」の名称を用いた。

台湾とリトアニアは、相互に代表機関を置くことで合意。中国は強く反発し、8月に駐リトアニア大使を召還する方針とともに、リトアニアにも駐中国大使の本国召還を要求していた。

台湾外交部(外務省)は、代表機関の開設は、リトアニアとの関係にとって新たな一歩とし、「共有する価値に基づく新たな友好関係を大切にし促進していく」と述べた。

一方、中国外務省は「リトアニア側はこれにより生じる全ての結果に対して責任がある」と指摘し、「リトアニア側がその誤った決定を直ちに訂正することを求める」とした。


手元のメモでは、リトアニア・チェコ・スロバキア・ポーランドが〝ワクチン〟を台湾に送っています。

最近ではEUや欧州各国と台湾は議員の方々の相互訪問が複数実現しています。勿論、あのチャイナは口汚くこの交流を非難しています。


一方、この一連の流れはアメリカの前大統領時代に顕在化 (例えば2018/03/21アメリカと台湾の閣僚や高官の訪問を法的に促し、関係を強化する「台湾旅行法案」) したと思います。

しかし既に「台湾関係法(1979/04/10制定)」が台湾に関するアメリカとしての政策の基本が定められており、事実上のアメリカと台湾との間の軍事同盟が存在していました。

〝一つのチャイナ〟という幻想は既になかったのです。アメリカはここ2年半で台湾に関係する法案を5個議決しました。「日本李登輝の会」http://www.ritouki.jp/index.php/info/20160710/ を参照ください。


〝一つのチャイナ〟〝一帯一路〟は幻想である事は2012年のリトアニアでその原型が見えます。

彼らはチャイナが支配的姿勢であり、投資、貿易、港湾、IT等で経済的利益が出ていないと気が付き失望しました。その結果、過度なチャイナ依存を止め、関係を離脱しました。

リトアニアは過去にソ連に支配された苦い経験があり、それと同じ轍は踏まないと決意したのです。

欧州各国のチャイナへの不満は、
 ● ギリシアの港湾の運営がチャイナの国営企業へ渡った。
 ● チャイナからの中・東欧への投資が進捗していない。
 ● チャイナ企業は国の補助金を受け、公正な競争を阻害している。
 ● チャイナの市場開放が進んでいない。
を上げています。


チャイナは過去に欧州列強に植民地化されたトラウマからか、あるいは清朝時代は世界のGDPの40%を占めたという栄光かは知りませんが、〝一つのチャイナ〟〝一帯一路〟という幻想である「チャイナの夢」とかという傍迷惑な思想をかざして傲岸不遜な行動を剥き出しにしています。


現在のチャイナは、〝倫理なき資本主義〟と〝独裁的権威主義〟が並行した最悪の体制です。メディアが色々と命名していますが、この体制の具体的行動は〝巨大市場を背景に他国を威嚇〟し〝武力による一方的な現状変更〟です。最近言われていのは〝経済の軍事化〟です。

ひょっとすると今のチャイナの体制が、我々が信ずる〝自由と民主主義〟より素晴らしいと、後世に評価される可能性もありますが...

確かに経済的には魅力的なチャイナかも知れませんが、カントリーリスクが大き過ぎます。政治と経済を完全に分離分割できる知恵があればいいのですが、まあ無いでしょう。


台湾は大陸のチャイナからどのように身を守るかですが、それは「現状維持」を錦の御旗にすることです。「独立」という言葉を使わない事です。

最近、台湾のパスポートが「中華民国 Republic of China」から「台湾 Taiwan」に代わりました。これは台湾が、自らの意思を世界中に向けてキッパリと発表したという事だと思います。

楽観過ぎるかも知れませんが、台湾が国家として世界から認められる日は、そう遠くはないかも知れません。



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備前・旭川の憂鬱 (岡山・旧閑谷(しずたに)学校の紅葉/黄葉 21-41) [日記・雑感]


旧閑谷(しずたに)学校とは、寛文十年(1670)、岡山藩主池田光政(みつまさ)は日本ではじめてとなる「庶民のための学校」を創建しました。

その谷深き地の学校は閑谷学校と名付けられ、「庶民教育の殿堂」としてその後、その思いは、350 年経った今も、現存しています。

ここの庭に〝カイノキ(楷の木)〟が一対植栽されています。今年も今が紅葉の見ごろと報道されていましたので、寒冷前線が通過した本日鑑賞に出かけました。

新型コロナウイルス禍も取り合えず終息方向でして、大勢の方々が鑑賞に見えていました。

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さて閑谷学校の全景から、石垣は〝かまぼこ状〟でして、かなり珍しいと思います。月並みな構図ですが門から覗き見た左側の〝楷の木〟です。

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さらに奥深く見ますと、紅葉した右側の〝楷の木〟が迫って来ます。

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閑谷学校〝講堂〟と左側の〝楷の木〟です。

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左右に拘っている理由は、前述のように一対の〝カイノキ(楷の木)〟でして、向かって右側が〝黄葉〟し、左側は〝紅葉〟します。ところが今年は理由は定かではないのですが、一週間前に落葉してしまったそうです。

でも今年の〝紅葉〟は4年前に来た時よりも素晴らしい紅葉ではないかと感じました。

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昨日の岡山地方の新型コロナウイルス感染状況は、単位人口当たり全国ワーストでしたが、それでも県内外か大勢の観光客が〝カイノキ(楷の木)〟の紅葉を愛でに来校されていました。



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備前・旭川の憂鬱 (野党一本化は一定の効果があった 21-40) [日記・雑感]


令和3年(2021)第49回衆議院議員総選挙、立憲民主党と日本共産党、国民民主党、れいわ新選組、社民党の野党5党は政権交代!という一点において、289小選挙区のうち野党の5党は衆院選で、213の選挙区で候補者を一本化しました。

ですが、5野党統一候補が当選したのは全体の約28%の59選挙区でした。共闘が成功したのは、首都圏など一部の選挙区でして、5党が期待したほどの成果は上げられなかったようです。


213選挙区のうち、立民の候補者に一本化された160選挙区で、立民が勝利したのは54選挙区でした。

国民民主党が勝ったのは3選挙区。共産党は39選挙区で統一候補を立てたものの、沖縄1区でしか勝てませんでした。

〝野党一本化は一定の効果があった〟と開票速報の中で枝野党首は強調されていました。

5野党が共闘の効果だと強調するのは、立民新人が自民党の石原伸晃・元幹事長を破った東京8区です。2017年衆院選では、旧立民、希望、共産の候補者らが乱立して政権批判票が分散したが、今回は集約に成功した、立民新人が自民の甘利幹事長を破った神奈川13区も共闘の成果が表れた、とか。

「赤旗」 2021/11/02によると〝62の小選挙区で激戦を制して野党共闘候補が勝利。そのうち41人が相手・自公候補の惜敗率 80%以上の接戦で、95%以上の大激戦となった選挙区が15、90%以上の選挙区は25となっています。〟と統一候補が選挙区で勝利したというより、接戦に持ち込んで存在感があったという論調です。


選挙区での落選者を筆者のザーッと見た範囲でリスト化して見ました。

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どうなんでしょうか!?確かに与野党の両者とも〝大物〟が落選しています。しかし高齢者も落選していまして〝世代交代〟といった感じもあります。

確かに大阪では維新の復活で、自民党の佐藤ゆかりさんや長尾 敬さん、さらには立民の辻元清美さんまでも、落選してしまいました。

オールドメディアの論調をそのまま鵜呑み出来ません。やはり個別の選挙区事情があるようです。


読売新聞に興味深いデーターがありました。それは、一本化した選挙区の出口調査です。

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共産党支持者はさすが組織政党、公明党と同様キチンと組織の方針で立憲民主党に投票されたようです。でも自民党へ10%も投票した共産党員がいたのですかね?チョット疑問です。

逆に、立憲民主党ですが、これはいけませんね。共産党へ投票した人は半分以下です。これが今回の〝野党一本化〟が失敗した最大の原因です。ですから、枝野党首が〝野党一本化は一定の効果があった〟と強弁せざるを得なかったのでしょう。



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備前・旭川の憂鬱 (独裁の正体を見たり共産党 21-39) [日記・雑感]


令和3年(2021)第49回衆議院議員総選挙、おおよその予想を裏切る結果でした。2015年頃のトランプ現象以来、世論調査の信頼性がかなり低下していましたので、今回の世論調査のハズレもその一連の現象と思います。

さらに比較的信頼性の高かった出口調査exit pollでさえもハズレました。瓦版業界の江戸時代と変わらぬ体質の構造改革が望まれます。


その総選挙ですが、選挙結果に対してどうしても聞き捨てならぬご発言を聞いてしまいました。それは〝独裁の正体を見たり共産党〟ということです。

産経web、2021/11/1 19:57「共産・志位氏、辞任せず 衆院選退潮も責任論を否定」の記事が、ある意味恐怖です。短い記事ですがリンクを貼っておきます。
https://www.sankei.com/article/20211101-ABTR26DZYVK7JC4S2FOJBFD5OQ/


筆者が恐怖を感じたのは、以下のご発言です。

志位氏は「間違った政治方針をとった場合は責任が当然出てくる」としつつ、「残念ながらこういう結果になったが、方針そのものは正確だったと確信を持っている。そういう点で私は責任ということはないと考えている」と明言した。


このご発言のどこが恐怖かですが【残念ながらこういう結果になったが、方針そのものは正確だったと確信を持っている】の件です。

白日に晒された〝結果〟を目の当たりにして、〝方針そのものは正確〟と反省もない、すなわち原因があって結果が出る、といった世の中の普遍的な思考体系から著しく逸脱していることです。

単純に言えば〝方針が正しいのであれば、正しい結論が出る〟ハズですが、そうではないのですから、方針を疑うのが普通ではないかと筆者は思います。


この思考形態は独裁主義者の特有のものです。〝方針が正しいのだから、正しい結論が出るはず、それが叶わぬのは方針を出した方:独裁者が悪いのではなく、独裁者以外の国民の側に問題がある〟と主張しているのと同じだと思うのです。

共産主義を標榜するに日本共産党の思想信条を棚に上げても、世の中一般は、特にビジネスの世界では〝PDCA〟のサイクル:plan-do-check-actを回して改善を行っていきます。これでは〝PD〟のみがあって〝CA〟が抜け落ちています。これでは独裁者そのものでして、筆者は恐怖を感じます。



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