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備前・旭川の憂鬱 (独裁の正体を見たり共産党 21-39) [日記・雑感]


令和3年(2021)第49回衆議院議員総選挙、おおよその予想を裏切る結果でした。2015年頃のトランプ現象以来、世論調査の信頼性がかなり低下していましたので、今回の世論調査のハズレもその一連の現象と思います。

さらに比較的信頼性の高かった出口調査exit pollでさえもハズレました。瓦版業界の江戸時代と変わらぬ体質の構造改革が望まれます。


その総選挙ですが、選挙結果に対してどうしても聞き捨てならぬご発言を聞いてしまいました。それは〝独裁の正体を見たり共産党〟ということです。

産経web、2021/11/1 19:57「共産・志位氏、辞任せず 衆院選退潮も責任論を否定」の記事が、ある意味恐怖です。短い記事ですがリンクを貼っておきます。
https://www.sankei.com/article/20211101-ABTR26DZYVK7JC4S2FOJBFD5OQ/


筆者が恐怖を感じたのは、以下のご発言です。

志位氏は「間違った政治方針をとった場合は責任が当然出てくる」としつつ、「残念ながらこういう結果になったが、方針そのものは正確だったと確信を持っている。そういう点で私は責任ということはないと考えている」と明言した。


このご発言のどこが恐怖かですが【残念ながらこういう結果になったが、方針そのものは正確だったと確信を持っている】の件です。

白日に晒された〝結果〟を目の当たりにして、〝方針そのものは正確〟と反省もない、すなわち原因があって結果が出る、といった世の中の普遍的な思考体系から著しく逸脱していることです。

単純に言えば〝方針が正しいのであれば、正しい結論が出る〟ハズですが、そうではないのですから、方針を疑うのが普通ではないかと筆者は思います。


この思考形態は独裁主義者の特有のものです。〝方針が正しいのだから、正しい結論が出るはず、それが叶わぬのは方針を出した方:独裁者が悪いのではなく、独裁者以外の国民の側に問題がある〟と主張しているのと同じだと思うのです。

共産主義を標榜するに日本共産党の思想信条を棚に上げても、世の中一般は、特にビジネスの世界では〝PDCA〟のサイクル:plan-do-check-actを回して改善を行っていきます。これでは〝PD〟のみがあって〝CA〟が抜け落ちています。これでは独裁者そのものでして、筆者は恐怖を感じます。



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