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備前・旭川の憂鬱 (「【クレーマー】と【モンスター・ペアレント】」 18-84) [日記・雑感]


最近は報道されなくなりましたが、大凡5年前は毎日といっていいくらい「モンスター・ペアレント」の悪態が報道されました。その後事態は改善されたか否かは判りません。

筆者の認識は「モンスター・ペアレント」も「クレーマー」も〝同じ穴のムジナ〟と思っています。大凡5年前をググってみました。

メルセデスで学校へ乗りつけ、先生に〝うちの子供に、こんな不味い給食を与えるのであれば給食費を払わない〟のような悪態が次々と報道されています。

〝成績表上げろ〟と提訴する親、〝殴った親〟に対して、教諭が保護者を相手取って損害賠償を求める訴訟も起きました。

〝子供の朝食を作る時間がないから、登校時間を遅らせろ〟〝子供がクラスメートから「死ね」と言われた。指導がなっておらず土下座しろ〟等々、モンスター・ペアレントは先鋭化していました。



香川県、2015年12月、クレーマーの典型です。「強いコシ 色白太目 まるで妻」。香川県が作った「うどんかるた」のこの文言が問題視され、販売中止が一旦決まりました。「うどんかるた」は「うどん県」として売り出す香川県がPRの一環として作製したものです。この県の決定には疑問の声が多く出たそうです。Twitterなどネットには

〝え、どこがアウトなの?〟
〝何でもかんでも悪いイメージに結びつけすぎだろ〟
〝一応、褒め言葉じゃないの?〟

香川県によると、寄せられた苦情は〝わずか1件〟だったそうです。結局、浜田恵造知事の英断でそのままの形で「販売」されました。



これと同じ現象が〝金沢工業大学・写真部〟でごく最近発生しました。事の顛末は以下の通りです。

〝金沢工業大学〟は50年以上の歴史があります。金沢工業大学・写真部では、60人以上の部員が活動しています。色々な場所へ足を運び、美しい光景や瞬間をフイルムに収めている写真部の部員たち。撮影した作品は、写真展やブログで展示しているようです。

しかし、ブログに掲載した『ある写真』を発端に、一通のクレームが入ったといいます。ある日、写真部がTwitterに設置した、匿名で質問を送ることができるウェブサービスに、一通のメッセージが届きます。質問ではなく、にわかには信じがたいメッセージでした。以下投稿サイト「GREE」を参照しました。

『貴校の写真部のブログを拝見しました。あのような、戦争の負の遺産である戦闘機の写真を載せるのは、よくないのではないでしょうか?戦闘機に関する記事を、すべて削除してください。削除されない場合は、学校さんへの連絡も考えていますので、そのつもりで。』

〝自衛隊の航空機が写った作品を削除しろ〟というクレームです。それも、「削除しなければ学校へ苦情を送る」という脅迫まがいの内容でした。その写真は以下のモノです。おそらく9月16日に公開した、航空自衛隊による「小松基地航空祭」の写真を指しているのでしょう。


kanazawa8.jpg


しかし、公開されているのはブルーインパルスをはじめとした現用機の写真。投稿者のいう「戦争の負の遺産である戦闘機」とは思えません。寄せられたクレームを受け、写真部のTwitterアカウント(@kitphotoclub)は投稿者に向けた返答をツイートしました。


金沢工業大学 写真部@kitphotoclub
部員が撮影した自衛隊機の写真を掲載しているだけであって、何かしらの政治的主張等を行っている訳ではございませんので、全く問題はないと考えております。よって、ご指摘に該当する記事および写真を削除することは一切考えておりません。
01:46 - 2018年9月17日

金沢工業大学 写真部@kitphotoclub
返信先: @kitphotoclubさん
皆様からの暖かいご意見・応援のお言葉ありがとうございます。本日も当部の航空班が小松基地航空祭の撮影行っております。Webサイトには予行の写真等が掲載されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。 
https://www.kitphotoclub.com/ 16:43 - 2018年9月17日

どんなに理不尽なクレームであっても、「申し訳ありません」と謝罪を強いられる現代社会、正当なクレームであれば意見の1つとして受け入れるべきですが、明らかに理不尽な言い分まで聞き入れなければならないのは〝おかしな話〟です。

そんな中、写真部は「ご指摘に該当する記事および写真を削除することは、一切考えておりません」と一蹴。毅然とした対応に、多くの人から称賛する声が寄せられています。筆者がTwitterで見つけた意見を転載します。

〝素晴らしい!いまの若い人はしっかりしている。〟
〝あなた方の写真も拝見した。実にすばらしい!これからもいい写真をどんどん撮ってほしい!〟
〝クレームつけた連中に言ってやればいい。「これこそが表現の自由だ!」と。〟
〝匿名でしかものをいえないような輩に負けないでくれ!〟
〝この質問者が何の端末を使っているのかは分かりませんが、「負の遺産」と言いながら携帯や
PC、もしかしたら自動車をも利用しているとすれば自己矛盾ですね。(液晶の富士通は戦車部品の 製造を行っていますし、三菱は言わずもがな、スバルの前身は名戦闘機メーカー中島飛行機)〟


その後、金沢工業大学の公式アカウントが今回の件に言及。写真部の判断に対し、温かい対応を見せました。投稿からは、「もし学校側に苦情が来ても生徒を守る」という強い意志が伝わってくるようです。



そしてもう一つ全く理不尽で非合理的な「クレーマー」です。そのままコピペです。

ショッピングモール 埼玉・鴻巣 自衛隊参加の催し 中止に 市民の声が力を発揮(しんぶん赤旗)

埼玉県鴻巣市内にあるエルミこうのすショッピングモールで自衛隊が行う予定だったイベントについて16日、自衛隊埼玉地方協力本部がイベントを中止すると明らかにしました。

日本共産党鴻巣市委員会、同市議団、新日本婦人の会鴻巣支部、平和遺族会鴻巣支部、市民有志らが15日に行った、同ショッピングモール館長への要請に自衛隊が応えた形です。

中止されたイベントは、「夏休み特別企画!自衛隊と警察ふれあいフェスタ 2018」と題したもので、合同採用説明会に加え、自衛隊の子ども用迷彩服の試着体験や、軽装甲機動車の展示などが行われる予定でした。

要請では、イベントが市民の目につく商業施設等で行われることや、戦争法の成立などをうけ、自衛隊の果たす役割が変化するもと、迷彩服や装甲車が戦争を想起させると指摘。参加した親子らは、不安の思いを同館長に訴え、自衛隊にイベントを中止するよう申し入れていました。

自衛隊がイベントを中止したことを受け、竹田悦子市議団長は、「市民が声を上げたことが力となり、大きな成果になりました。自衛隊はほかにも、市内で行われるイベントに積極的に声をかけています。これからも声を上げ続けていきます」と語りました。

自衛隊が参加する予定だった埼玉県鴻巣市でのイベントが、「市民の声」によって中止に追い込まれた。市民と言っても、「新日本婦人の会」や「平和遺族会」は共産党系の活動団体で、このイベントは共産党によって中止されたと見てよいはずだ。


立派な事を主張される竹田悦子市議団長にお教えします。あなたの党の上層部は北海道の被災地で、本来は被災者に支援すべき「炊き出しのおにぎり」をかすめ取っていますよ!上層部ご本人のTwitter投稿すよ!?

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「自衛隊埼玉地方協力本部」もクレーマーに対して「香川県」や「金沢工業大学」のような毅然とした対応が取れなかったものなのか!?と悔やまれます。勿論、自衛隊と県や大学を同じプラットフォームで論ずる訳には行きませんが...



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