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備前・旭川の憂鬱 ( 「破綻する」という扇動のウソ 19-06) [日記・雑感]


〝チャイナ経済は今直ぐにも崩壊する〟とか〝日本国の財政は1,000兆円以上、明日にでも破綻する〟といった「煽り」には本当に腹が立ちます。なぜならば言われ始めて10年以上(20年かも知れません)経過しても、オールドメディアは未だに同じ論調です。

慶応大学の元教授殿なんか、昨年末の株式の暴落を見て〝ほら見ろ、俺の予想が中った〟とTweetされていました(苦笑)。

そりゃあ10年もすれば世の中も変わりまして、例え的中したとしても、それは別の新たな原因ではないか!?と思います。幸いチャイナも日本国財政の何れも2019/01/11現在破綻していません。 

チャイナ経済の崩壊に関しては、4年前 https://ironbridge-uk.blog.so-net.ne.jp/2014-12-14 チャイナは急には破綻しないと思い、慶應大学の駒形哲哉さんの講演を基にuploadしました。



ところが、ジャーナリスト姫田小夏さんの『チャイナ経済「崩壊」の始まりを感じさせるこれだけの理由 https://diamond.jp/articles/-/190528?utm_campaign=doleditor 』がDOLへ投稿されました。

チャイナの破綻ですが〝住宅ローン、自動車ローン、カードローンを返せない個人が増えている〟が事実なら、今度こそ本当にチャイナ経済は減速から破綻へ、は本当かもしれません。真偽は判りませんが、昨年のチャイナの経済成長は6.5%どころか1.9%という声も漏れ聞こえて来ます。

「政府がコントロールできる限りにおいてバブル崩壊はない」とする強気のチャイナだが、果たして市場は有効に制御されているといえるのだろうか、と結んでおられます。



片や我が日本国の財政破綻論です。如何に日本のオールドメディアがいい加減かの具体例です。もう耳にタコができたかもしれませんが、「投資家のリスク回避のために、安全資産である円が買われた」という報道です。

一方で、日本国の財政赤字はGDPの2倍以上、国民総て赤ちゃんを含め、一人当たり800万円の借金がある、と脅しています。自己矛盾に気付いているはずですがね。



今にでも破綻する国家の通貨を買う人はいません。オールドメディアの自己矛盾する報道には辟易します。よくも白昼堂々とこんなfake news が流せるものだと呆れます。



〝市場が混乱すると円高になるのは「円が安全資産」だからではない理由〟があるはずです。ごく最近、久留米大学の塚崎公義先生の投稿を見つけました、筆者には納得できるものがありました。

❖ 世界の金融市場が動揺すると「投資家のリスク回避のために、安全資産である円が買われた」という報道とともに円高になることが多い。

❖ リーマンショックのときには円高となり、「安全通貨の円が買われた」と説明されても、違和感はなかった。当時は、米国と欧州が金融危機に苦しんでいる一方、日本の銀行は相対的に健全で、日本は金融危機には陥らなかったからだ。恐らくそのときの「成功体験」だ。

❖ 日本は、数十年にわたって経常収支の黒字が(若干の例外を除けば)続いてきた。今日1月11日の報道では、去年2018/11の経常収支は、7,572億円の黒字、経常収支が黒字になるのは53か月連続、だそうです。



要するに財政が赤字でも、日本国はしっかりと稼いでいるので、そんなに急には国家が破綻する事はないだろう!という事です。この事実を以って、円は安全資産、という事になっているのだと思います。つまり〝取り付け騒ぎ〟は発生しないだろうと〝思われている〟という事です。

現代の国際金融・経済は、実際のお金の10倍以上のvirtualで、かつ梃:leverageで拡大されたお金が動いているので、さらに魑魅魍魎の現象となります。



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