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備前・旭川の憂鬱 (李栄薫著「反日種族主義」 19-118) [日記・雑感]


「国際報道」でMCの池端修平さんが、「反日種族主義」を著した李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大学名誉教授を迎えて、10分程度の「特集」を放送しました。

「反日種族主義」は洛星台経済研究所の同僚の研究者の5人が書き、2019/07に出版しました。「反日種族主義」は韓国現代文明に沈潜している「原始」や野蛮を批判したものです。今日の韓国はその歴史に原因が病を患っています。個人、自由、競争、解放という先進的な文明要素を抑圧し、駆逐しようとする集団的、閉鎖的、規制的な共同体主義が病気の原因です。一言で言えば、文明と野蛮の対決です、という趣旨の著作です。


ここから2019/11/26 放送「国際報道」の文字起しです。

隣国の日本を〝先祖代々の敵だ〟として捉える感情、あらゆる嘘が広まっているのは、この〝反日種族主義〟による。膨大な資料・統計を分析、韓国における多くの「定説を否定」した。

〝炭鉱で働いた韓国人、民族に基づく差別で賃金は低く抑えられていた。〟
賃金は成果給であって、日本人も韓国人も分け隔てなく正常に支払われていて、朝鮮人が低い場合がしばしば有ったが、それは勤続・経験と熟練であった。

100k部売れた。高評価:52.3% 低評価:45.5% 中間が無い、という極端な評価であった。
◎ 衝撃を受けた、私が漠然と知っていた事と反対の内容が多かった。自分の中にある常識とは異なるものでした。若者曰く
◎ ゴミのような本だと思います。この本に反感を覚えるのは著者の「結論ありき」で、それに当て嵌まる資料ばかり言及しているためです。中年曰く

<李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大学名誉教授のインタビュー>

正常な議論、客観的な判断がなされていない韓国の歴史学会の風土を何度も経験しながら、そか、それが「反日種族主義」なのだ、と考えるようになりました。

その上で文在寅政権が露骨な反日政策をとるのを目の当たりにして、この本を具体的に編集し出版せねばならないと決断したのです。

以前「帝国の慰安婦」朴裕河(パク・ユハ)世宗大学校日本文学科教授、元慰安婦たちへの聞き取りを重ね、資料を分析し〝女性たちは旧日本軍と同志的な関係にあった〟と記述。名誉棄損で発売停止となった。

しかし現在の各国社会には〝成熟〟がある。韓国人がより広い視野で、国際的感覚を持って歴史を理解し、隣国を理解する現象が若い世代から広がっていると思います。

以前までは〝あなたは親日派だ〟と攻撃されると、韓国人は反論でずにいました。しかし今は〝親日派だ〟と攻撃されると〝それならあなたは「反日種族主義者なのではないか、そうした言動は止めろ〟とういう主張がネットで広がりを見せています。好い方向へ成熟する姿が見え始めているのです。

韓国最高裁の判決は確定し、それを取り消す事はできません。日韓双方はどうすれば対立を解消できるでしょうか?

請求権協定によりますと、協定をめぐる解釈で両国の対立が起きた時、第三国の仲裁を受ける事になっています。しかし文在寅政権は動きませんでした。(今の対立は)司法ではなく行政の責任だと思います。

研究者が学説の間違いに気付いても、修正できないのは歴史研究も政治の深い分断に巻き込まれたためです。韓国社会では〝親日的だ〟と責められるのは大きな打撃だ。歴史分野でも研究者が過ちを認めて、日本の主張に理解を示せば〝親日〟と糾弾されて来た。
研究者も自分の所属する政治勢力の利害に関わる場合が多いため、一旦誤った主張をすると撤回できない訳です。政治に翻弄されるのは後進国の歴史学です。


日本の植民地支配を肯定しているのではないですか?この本を読んで日本の韓国併合は何ら問題なかった、好い事だった、と考える人が出て来るのではないかとういう懸念も指摘されていますが、どうお考えですか?

歴史を具体的かつ責任を持って考察すれば、日本の朝鮮支配は表面的には結果がどうであれ正当化できないものです。日本自体も不幸になって行った訳でしょう。韓国を踏み台にして満州やチャイナに進出し、結局は世界大戦に巻き込まれて、国が廃墟同然になる大きな悲劇に見舞われた訳ですから。

20世紀前半、東アジアの歴史がどうだったのか、歴史全体を見た上で皆が責任を持って考察すべきです。重要なのは今後どういう未来を開拓するかです。東アジアの明るい未来、総合的な経済市場、永久の平和体制を共に築いて行く事なのです。誤りがあれば修正する勇気を!

余りの「真っ当さ」に筆者は暫し呆然としました。李栄薫教授の冷静さと〝fact〟による議論に深く共感を覚えました。そして以下の警告を発しておられます。

韓国の研究者・運動家の責任は重く、彼らはまるで「歴史の裁判官」のように振舞ってきました。皮肉にも〝強制連行説〟と〝性奴隷説〟は日本で作られたものです

〝この強制連行説〟と〝性奴隷説〟は日本で作られた〟とも主張されています。朝日新聞や一部のジャーナリストの責任は果てしなく大きいと思います。




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